【難問/短編】「意味がわかると怖い話」解説付き最新まとめ【短いけど難しい/2024年/意味怖 有名一覧/なんj】

ホラー

意味がわかると怖い話 “六”

無人島

「一年前、うちの大学の生徒が無人島で7人全員○んだって事件あったよな?」
「あぁ、あったな。それがどうした?」
「実は、その事件の模様を映したビデオがここにあるんだよな~♪」
「マジで?!」「えぇ~うっそー」「怪しい」「・・・ホントに?」みんなそれぞれ勝手なことを言っている。。。
「まぁ、とりあえず観てみようぜ~」

ビデオが再生されると初めは普通の旅行のようだったが、
その夜に一人の○体がみつかるとそこからはパニック映画のようだった。
みんな震え、怯えている。
そこから次々と○体で発見されていき、
結局はカメラマンと一人の少女が残った。少女は言う。
「あなたが犯人なんでしょう?!私が犯人なわけないもん!それに、こんな状況でビデオ撮ってるなんておかしいわよ!」
「違うおれじゃない!これは警察に証拠として、渡すために・・・」
少女は最後まで話を聞かずに外に飛び出していった。
それをすぐ追いかけるカメラの男。
そこで、急に画面が黒くなり次には無残な少女の○体と首吊り○殺をしたと思われる、
カメラの男が映っていた。そこでビデオは終わった。

解説

カメラマンの男が犯人であるかのように見える内容だが、
仮にカメラマン含め全滅したはずならば、最後のシーンは一体誰が撮影しビデオを止めたのだろうか。
一応最後のシーンは「自分が首を吊る前にビデオを回したままの状態でその辺に設置し、その後電池切れで撮影が止まった」という解釈も可能である。
だが仮にそうだとすると、“急に画面が黒くなり、次には〜”という部分が明らかに不自然だ。

つまり、本当にビデオを回したままにして首を吊ったのであれば、首を吊った後だけでなくその前のシーン(首を吊ろうとするシーン等)もまとめて撮影されていないとおかしい。だが実際の映像には首を吊る前の映像は収録されておらず、謎の黒い画面が映し出されるだけとなっている。
考えられるのは
①カメラの故障により一時的に画面が暗転していた
または
②誰かが意図的に画面を黒くした
である。

①カメラの故障の場合、カメラマンが犯人という説は成立する。
カメラマンが女性の命を奪う瞬間のみカメラが故障してしまい、カメラマンが首を吊る際にカメラをその辺に放置、そして首を吊った後にカメラの機能が復活し電池が切れるまで撮影、
という流れだ。

だがここで見返して欲しいのは、画面が黒くなる前にカメラが故障するような外的要因は何も起こっていない、という点だ。
カメラマンと女性が揉み合ったとかであればともかく、カメラマンが女性を追いかけ始めた瞬間に黒くなってしまっているのだ。
つまりカメラが故障する理由がない。
そもそも故障だとすると録画状態が途切れてもおかしくない。
明確な理由が定かではないものの故障する…ということもなくはないだろうが、やはりこちらの説が有力だろう。

②誰かが意図的に画面を黒くした

例えばカメラを暗闇に向けて物理的に画面を暗くした、というわけではないようだ。仮にそうだとするならばカメラマンからカメラを奪った瞬間やカメラが暗闇に向くまでの時間も撮影されていないとおかしい。
したがって黒い画面はおそらく編集によるものだろう。
だが誰が編集したのか?
カメラマンに編集は不可能だ。“首吊り動画の前に、黒い画面を挟む”という編集作業は、首吊り動画がないと出来ない。しかし首を吊った張本人は、首吊り後に編集作業など当然できない。他の犠牲者たちも同様だ。

実は倒れたふりをして生きていたメンバーが居ないとも限らないが、
実際最も妥当性が高い結論は「カメラには映っていないメンバーがいた」ということだろう。そしてそのメンバーが、他の全員の命を奪った。

実際一度もカメラに映らないというのは難しいことだが、編集が出来るとなると話は別だ。
このビデオ映像が編集されたものであるというのは“黒い画面”の時点で確定している。
あとは真犯人が自分の映っているシーンを全てカットすればそれで解決だ。出来るだけ映らないように心がけていれば、カットの手間も少なくなる。

そして何よりこの話の問題点は、なぜそのビデオが冒頭の男の手に渡っているのか、ということである。
真犯人がそのビデオを持ち帰りその後何らかの理由で友達に渡したのか、
それともこの友達自身が実は真犯人で自分の“映像作品”を誰かに見せたくなったのか…

火事

出張で泊まるホテルは同僚が出るぞーって散々脅していたところだ。
ビビりな俺はガクブルでその夜ベッドに入った。

案の定深夜にドアをノックする音がする。
ホテルの人かな? と思い声をかけたが返事がない。
もうドアを見るのも怖くて
ひたすらノックの音がする中夜が明けた。
ノックが止んだ後俺はすぐチェックアウトした。

出張から帰って同僚にノックの話をすると
「やっぱり出たか」とこんな話をしてくれた。
そのホテルは以前火事になり逃げ遅れた人がいたという。
その人は運悪く部屋の中に閉じこめられて、そのままなくなったそうだ。

ああよかった、ドアを開けていたら
今頃どうなっていたことか。

解説

部屋の中に閉じ込められ命を落とした霊。
ノックは外側からされていたのではなく、“俺”のいる部屋の中から行われていた。

サウナ

銭湯に行った。
あがる前にサウナで一汗かくのが俺の日課だ。
俺が入って1分くらいで、男が1人入って来た。
勝負だ。コイツが出るまで俺は出ない。
これも日課だ。
10分経過。相手の男は軽く100キロはありそうなデブだった。
15分経過。滝のような汗を流してるくせに、頑張るじゃないか、デブめ。
18分経過。ついにデブが動いた。今にも倒れそうな程フラフラになりながらサウナを出ていく。
俺の勝ちだ!!俺はサウナルームの真ん中でガッツポーズをとった。

目を覚ますと俺は見慣れない部屋にいた。
どこかで見たようなオッサンが覗きこんでくる。
番台にいたオッサンだ。オッサンは言った。
「私が点検に行ったら君が倒れてたんだよ。
ドアにもたれかかるようにして失神していた」
どうやら熱中症を起こしたらしい。
少し頑張り過ぎたか。オッサンはやれやれとばかりに
「君を運ぶのはまったく骨が折れたよ。今度からは気を付けてくれよ」
俺はオッサンにお礼を言って帰った。ビールでも飲んで寝るとしよう。

解説

一見、一人の男の視点により進行しているかのように見える話だが、
実は本文の前半と後半で視点が異なる。
本文の前半は元からサウナにいた“俺“、そして本文の後半は後から入ってきた100キロ超えの“俺”だ。
つまり後半部分にて、失神し介抱してもらったのは100キロ超えの方の“俺”なのである。

そしてここがこの話において見落としがちな部分なのが、
100キロ超えの方の“俺”が失神した場所だ。
番台の男曰く、“ドアにもたれかかるようにして失神していた”とのこと。
100キロ超えの男がドアにもたれかかるようにして…これでは仮に中に誰か居た場合、出るに出れないだろう。「運ぶのに骨が折れた」という話もあり、もしもサウナの中に誰かが居た場合は長時間にわたる密閉が続いたことになる。

そう、前半に登場した方の“俺”は、18分を超える我慢対決に勝利してしまったがためにサウナの中に閉じ込められることになったのだ。
100キロ超えの方の“俺”がふらふらになり熱中症になるほどの過酷さである以上、
先に入っていた方の“俺”のダメージはそれ以上のものだろう。その上脱出できない時間も含めると彼の生命に関わる。

ちなみに100キロ超えの方の“俺”をドアからどけようとした際に、番台は中のことについて何も気づいていない風だった。
中に取り残された“俺”にもし意識があったのなら、ドアをガチャガチャと開けようとするなどして脱出を試み、結果番台に存在を気づかれたはず。しかし番台は何も知らない様子だった。
つまり番台がサウナの前にやってきた時点で、中に取り残された“俺”の意識はもう…

手形

僕たちは大雨で遊園地に行く予定がなしになったので、県内の有名な幽霊の出るトンネルに行こうという話になった。
そのトンネルは県内の端っこにあり車で一時間程度の場所にある。

この話にのってくれたのは、僕とAとBだった。
車でそのトンネルに向かっている途中、友達のCを拾い全員で四人で行った。
その日は寒く、車のエアコンをガンガンに効かせていた。

車はトンネルの前に着きそのトンネルを見るとただならぬ雰囲気を出していた。

「ヤバい雰囲気出してるな」とA。
それに対して
「いや、どうせ幽霊なんて出ないでしょ」とB。
「出たら出たで面白いじゃん」とC。

じゃあ行くよ、と僕はアクセルを踏みトンネルに入って行く。
中盤へ来た時、異変がおきた。

ペタペタ

という音と共に無数の血の手形が窓ガラスについていく。

一同は悲鳴を上げて、近くのコンビニに逃げ込こんだ。

「あれなんだったんだろ?」とA。
「こわっ」とB。
「あのトンネルヤバい奴がいるな」とC。

そして一同は、もっとあのトンネルから離れようという結論になり車に戻ろうとした。

AとCは後部座席にBは助手席に乗った。

「早く乗れよ」とB。

でも、僕はパリパリに乾いた手形を見て僕は車に乗れなかった。

解説
車の外は雨のはずなのに全く流れていない窓の手形。
さらにエアコンによりパリパリに乾いている。
つまり血の手形が押されたのは、車の外からではなく…

次の電車

駅のホームで女友達とあった。
『どの電車?』
「次の電車」
『一緒だね』

彼女は電車に乗らなかった。
僕は一時間後に次の電車に乗った。

解説
僕も彼女も目的は次の電車だった。
僕は乗るために次の電車を待っていたが、
彼女が次の電車を待っていた理由は飛び込むためだった。
彼女が飛び込んだことで、人身事故により1時間待ちとなった。

ボール

夜9時。やっと仕事が終わって1人ぐらしの家に帰った俺は眠気を覚ますために洗面所に向かった。
顔を荒いハンカチを出そうとするとポケットに丸い物体が触れた。
その物体はスーパーボール。

いい大人がただ遊ぶために勝ったのではない。
これは今日会社に向かう途中気味の悪い男に
「このボールを買うといい。きっとあなたの役に立つから」
と、いわれた値段はそう高くなかった。しかし生活に余裕が あるわけでもないからオレは断わった。しかしあまりにもしつこいし、
遅刻してしまうからオレは買うことにした。
「あーくだらねぇ物かっちまったな」とつぶやき
それをゴミ箱に捨てようとほうり投げた。
すると洗面所の上のカミソリが同じタイミングで落ちてきて ボールと接触。勢いで自分の手にもどってきた。
男はまさかと思い、落ちているカミソリなどほっておいて もう一度試した。するとまた同じことが起こり自分の手に 帰ってきた。男は驚いた。

三十回くらいやっただろうか?10分近くたっていた。
風呂に入りながら考える・・。これは色々なことに役立つぞ。
風呂からでてご飯。ボールを投げると ひとりでにカップラーメンにぶつかり此方がわにもどってきた。
もう一度投げると今度はお湯のボタンにぶつかり
程よいほどになるとボールは此方に転がってきた。
男は風呂のお湯を流してないことにきずき一旦ボールのことは 後回しにし洗面所に向かった。
男は洗面所で驚いた。そして怖くなってボールを捨ててやったぜ。

解説

「落ちているカミソリなどほっておいて もう一度試した」のに、ボールを投げるたび同じこと(カミソリが落下)が起こっている。
つまりボールを投げるたび、カミソリが増えているのだ。
その後30回試したということはつまり、洗面所には30個以上の大量のカミソリが…

呪い

呪い真書を手に入れた。冒頭にこう書いてある。
「これに書かれてある手順を実行すると呪いが成就するが、手順を間違えるとその呪いは自分に返ってきます。あなたはそれでも実行しますか?」
勿論だ。俺には許せない奴がいる。だからこそこの呪い真書を手に入れたのだ。
俺は呪いの手順を始めた。
「1.まず始めに、目を閉じて、呪いたい相手の顔を思い浮かべます」
忘れたくても忘れられるものか、と俺は奴の顔を思い浮かべた。
よし、次だ、どれどれ・・・。
「2.どんな呪いをかけたいのか思い浮かべます」
考え付く全ての苦痛を与え続けてやる。よし、次だ。
「3.最後に目を開けます」

解説
1と2は目を閉じている必要があるのに、次の手順を見るために1しか目を閉じていなかった。

能力

幼稚園の時、喧嘩した男の子が翌日○んでしまったことはあったけど、ただの偶然だと思っていた。
小学校の時、理不尽は体罰をする先生がいて、僕も酷く殴られた。
「あんな先生○ねばいいのに」と思った翌日、先生は○んだ。
確信したのは、中学の時、僕をイジめていたグループのやつらが全員○んだ時だ。
僕には、○ねと思った相手を○す能力がある。
自分が怖かった。誰にも言えなかった。
心安らかに、誰にも腹を立てないように生きていかなければいけないと思った。
それでも、高校に入ってしばらくして、僕の周りで何人かの人が○んだ。
不良グループの奴や、感じの悪い女子。
強く願わなくても○んでしまうと知って、僕はショックを受けた。
悩んだあげく、泣きながら母に打ち明けた。
母は驚いて、最初は信じなかった。
けれど、偶然にしては僕の周りで人が○に過ぎるとは感じていたようだ。
父が会社から帰宅し、父も交えて話をした。
両親とも「どんなに辛かっただろう。子の罪は親の罪だ。お前は何も悪くない」と言ってくれた。
思い切って打ち明けてよかった。父と母に感謝した。
その夜、僕は心から安堵して眠ることができた。
翌朝―父と母は○んでいた。

解説

僕くんが念じたら命を落とす能力ではなく、
僕くんに対して○んで欲しいと思った人が命を落とす能力。

タクシー

昨日夜遅くに会社に呼ばれた(クレームで)で、バスも電車もないので家までタクシー呼んだんだけどそのときの運ちゃんとの会話
運「昨日近所のレストランで刃物持った男が暴れて逃げたらしくて 僕らも注意するように言われたんですわ。 もし乗せちゃっても気づかない振りして降ろしてから通報ってね。」
俺「こわいっすね~。大阪でも物騒な事件がありましたしね~。」
運「こわいね~。でもまあ幽霊さん乗せるよりはマシですよ。 あいつら無銭乗車するし事故を誘うし大変ですよ。」
俺「大変です・・・って、乗せたことあるんですか!」
運「しょっちゅうですよ。今日もちょうどお客さんと入れ違いで降りていきましたよ。気づきませんでした?」

解説

霊が降りた場所が問題。
自宅に降りてしまっている。

電話

夜居酒屋でバイトしてた頃、残業してたらいつもの電車に間に合わなくて、途中の寂れた駅までしか帰れなかった時があった。
その日は給料日前日で全然金なくて、始発出るまで公園で寝てたんだけど、寒さで腹壊しちゃってトイレに行ったの。
そしたら、少しして隣の個室に人が来たんだけど、何か電話しながら入ってきたみたいで話が聴こえた。
外からは車の音とかするんだけど、トイレの中かなり静かだから、相手側の声も微妙に聴こえたんだ。
「ん?うん、分かってるって。あはは!あ、ごめんごめん。何?」
『 ・ ・ なった ・ ・ いつか ・ ・ 』
「あぁ、そーだなー。大丈夫だって。気にすんなよ。え?おう。ぁははっ!やだよ。なんでだよ!ふふ。うん。そーなの?」
『たしか ・ ・ かけ ・ ・ し ・ ・ 』
「そうだっけ?おう ・ ・ あー、そうかもしんね。わり!ちょっと待ってて」
で、トイレから出ようとした時、
はっきり相手側の声が聴き取れた。
急に怖くなり駅まで走って、駅前で震えながらシャッターが開くのを待ってた。
ただ物凄く気味が悪くて怖かった。
思い出すとまだ夜が怖い。

解説

電話相手などいない。
相手側からはずっと「おかけになった電話番号は現在使われておりません。番号をお確かめの上、おかけ直しください」が流れている。

出会い系

暇つぶしに出会い系を見ていたら、中学時代の友人だったSという子のプロフを見つけた。
HN、趣味などはテキトーだったが、写メを見た瞬間Sだとわかった。
△△市(私の地元)在住とあるので、間違いない。
Sは凄く美人で学年、いや、学校内でも有名だったっけ。
これは連絡をとらなくてはと思い、すぐに貼られていた捨てアドにメールをしました。
私『Sだよね?覚えてるかな、中学で一緒だった○○だよ』
すると、すぐに返事があった。
S『○○ちゃん?うわー懐かしい!』
私『あの掲示板で見つけてびっくりしたよ!変わってないね~やっぱり可愛いなぁ。 
今はどうしてるの?』
S『学校に通ってるよ』
私『あっ、じゃあもしかして□□大学?たしかその大学目指してたもんね!』
S『そうだよ!』
私『すごい!!中学から成績優秀だったもんね~』
S『そんなことないよ。しかも最近、裏の道路が工事中で勉強に集中できないんだ』
私『裏の道路って□□通り?』
S『そうそう!なんか新しい店つくるみたい』
私『そうなんだぁ。コンビニの隣ってずっと空き地だったもんねぇ』
S『うん。○○ちゃん、よく覚えてるね』
私『だってSの家はしょっちゅう遊びに行ってたじゃん! 中学近かったし、隣の公園でサボってアイス食べるのとか最高だったよね(笑)』

S『これで分かった、ありがとう』

解説

Sは本物のSではなく、Sのストーカー。
Sになりきりつつ私ちゃんにSの個人情報を話させ、Sの大体の住所を把握した。

パズル

最近一人暮らしするようになって、部屋のインテリアとして、パズルを飾ることにしたんだよ。
光を浴びた後に暗くすると光るってやつで、その光が儚くていいんよね。
この前も夜帰ってきたら、そのパズルが淡く光っててさ、なんか出迎えてくれているようで癒されたんだよ。
またパズルやりたくなってきたし、今度は同じサイズで2000ピースのやつ買ってみるかな。

解説

パズルが淡く光っていた、ということは帰る前に誰かが部屋の灯りをつけていた。
一人暮らしなのに一体誰が…?

井戸

ある日、泣き声がしゃくに障ったので妹を○した、○体は井戸に捨てた
次の日見に行くと○体は消えていた

5年後、些細なけんかで友達を○した、○体は井戸に捨てた
次の日見に行くと○体は消えていた

10年後、酔った勢いで孕ませてしまった女を○した、○体は井戸に捨てた
次の日見に行くと○体は消えていた

15年後、嫌な上司を○した、○体は井戸に捨てた
次の日見に行くと○体は消えていた

20年後、介護が必要になった母が邪魔なので○し
た、○体は井戸に捨てた
次の日見に行くと○体は消えていなかった

解説

息子の罪が暴かれないよう、母親が○体の処理をしていた。

夫婦円満

ある田舎町で、老夫婦に地元新聞がインタビューした。

「 50年も結婚生活を続けてこられた秘訣は? 」
すると夫は、懐かしそうに昔を振り返って答えた。
「 わしらは新婚旅行でメキシコへ行ったんじゃ。

そしてロバを借りて2人で砂漠を 
のんびりと歩き回った。
すると妻の乗ったロバが急にガクンと膝を折って、妻はロバの背中から転げ 
落ちてしまったんじゃ。

妻は 『 1 』 とだけ言うと、何事も無かったようにロバにまたがって、散歩を 
続けてな。

しばらくして、またロバが急に膝を折ったので案の定、妻は落ちてしまった。

妻は 『 2 』とだけ言うと、ロバに乗った。

そして妻が3度目に落とされた時、荷物の中からリボルバーを取りだして、 
ロバを撃ち○してしまったのじゃ。
わしゃあ、びっくりしてな。

いくらなんでも撃ち○すことはなかろうと妻を 
その時、ひどく叱ったんじゃ。

そうしたら妻がこう言ったんじゃよ 」
「 何でしょう? 」

「 1 」

解説

「あと2回叱るとロバと同じ末路を辿ることになる」と察した夫が、
50年間カウントダウンを進めないように気を遣っていた。

星空

夜中に俺は彼女とドライブに行った。
人気のない所に車を停め、シートを倒し、星を眺めていた。
「A君、私の事好き?私はこんなに好きだよ」
彼女の顔が星空を隠す。
じっと見つめあう俺と彼女。
「したいの・・・A君・・・」
上気した顔でつぶやく彼女を俺はいつまでもまばたきもせず見つめていた

解説

“まばたきもせず見つめる”
“「したいの…A君…」”
A君のことが大好きで独占したくなった彼女によって、A君は既に命を…。

その後もはや身動きひとつしなくなったA君を連れて、二人きりでドライブデートに出かけている様子が描かれている。

いじめ

私と同じクラスの子が○んだ。
お葬式で顔を見たら、
穏やかな表情で首のロープの跡も消えていた。
女子からのいじめが原因で手首を切ったって話。
女子って怖い。

解説

「手首を切った」のが直接の原因とされているのに、
“首のロープの跡も消えていた”と話す語り手。

おそらく何者かによって首にロープをかけられ、絞められた(または強制的に首吊りをさせられたか)、ということなのだろう。
その後、被害者が自分で手首を切ったように見せかけるよう、工作されたのだ。

語り手の「女子って怖い」という言葉は、

・首にロープをかけるほどエスカレートしたいじめ
・犯行が発覚しないよう工作する狡猾さ

などに向けられた言葉なのかもしれない。

なお、「跡が付けられるほど首を絞められたものの絶命はせず、家に帰ってから“もういじめは嫌だ”と自ら手首を切った」という可能性も存在する。
つまり本当に自ら命を絶ったケースである。

ただしその場合でも、ロープで首を絞めるほどの残虐さを孕んだいじめが行われていたことには変わりない。

新しい囚人が刑務所に送り込まれた。
囚人たち:なにをしてここに来たんだ?
新人:職場の窓を割ったんだ。
囚人たち:うそだろう! おまえ、どこで働いていたんだ?
新人:潜水艦だよ。

解説

潜水艦の窓を割れば大量の水が流れ込み多くの犠牲者が出る。
たかだか「窓を割っただけ」なのに、場所によっては凶悪な行為になってしまう、という話である。

しかしそれ以上に不可解なのは、潜水艦の窓を割っておきながら自分は無事に生還した新人の存在である。
自分は潜水艦に乗らず、潜水後に爆発するタイマー式の爆弾でもセットしておいたのだろうか。

結婚式

1年前交際していた彼女が行方不明になったんです。
私は「もう一度彼女に会えるなら死んでもいい!」
なんてことを思っていました。
しかし彼女を想う気持ちが天に届いたのか、私は彼女と再会することができました。
実は近々結婚式を挙げようと思っているんですよ。
でも訳あって人を呼ぶことは出来なくて……。
どうしてもあなただけは来てほしくて、この手紙を送りました。
迎えに行くので待ってて下さいね。

解説
行方不明になっていた彼女は命を落としていた。
その一年後、彼氏である筆者も命を落とし、あの世にて彼女と再会することができた。
訳あって人を呼ぶことができないのは“あの世”だから。
なお、この手紙を送った人物に関してのみ招待しようとしており、命を奪おうとしていることがうかがえる。

問題はどうしても筆者が招待したい“あなた”の正体。
これに関しては筆者本人の現状把握や、彼女が行方不明になった原因から以下の2パターンが推測できる。

①招待相手は、家族や親しい友人など。筆者は自分が“あの世”にいることを認識できておらず、親しい人物を意図せずあの世に招き入れようとしてしまっている(命を奪うことになるとは当然理解できていない)。

②招待相手は、彼女の命を奪った人物。行方不明になった彼女は事故などで命を落としたわけではなく、何者かに命を奪われていた。
そして筆者本人は自身があの世にいることを認識しており、復讐のため彼女の命を奪った人物をあの世に招こう(命を奪おう)としている。

……
ちなみに気になるのは本文中に登場するいくつかの言葉。
「訳あって人を呼ぶことは出来なくて…」という言葉から、
筆者は人を呼ぶことができない何らかの事情に気づいていることがうかがえる。「あの世だから人を呼べない」ということに気づいている可能性は高い。

また「あなただけは」招待したい、という言葉も大きな手がかり。
自分や彼女の親、祖父母、親しい友人など、招待したい相手は一人には簡単に絞りづらい。
それでも「あなただけは」という強い執着が見られることから、
とある特定の一人の人物をどうしても“あの世”に呼びたい理由がある、と考えることができる。

どうしても命を奪いたい特定の人物…
やはり②の説が濃厚ではないか、というのがここでの結論である。

便座

大学生が友達の家でお泊り会をしていた

もちろん恋バナの話になる

「え~、A子彼氏いないの?せっかく一人暮らししてるのに、もったいない」

「まあこれからよ」

そんなことを話していた

ある友人がトイレに行って帰ってきた

「ちょっと、便座が上がってたんだけど、じつは彼氏いるんでしょ~?」

「いないってばー!」

その後も恋バナは盛り上がった

解説

友達の家に誰かが潜んでいる。
便座が上がっていることからその“誰か”の性別は男だと思われる。

寝る前に

寝る前にちゃんと閉めたかな
お風呂のドア トイレのドア リビングのドア
寝室のドア カーテンとカーテンの間
光が届かなければ陰になる
陰になったら闇になる
闇になったら窓になる
窓からずっとこっちを見てるその視線を
気づいたのならもう寝てしまえ
だけどその閉じた目を絶対に開けてはいけない
真上の者と目が合ってしまうから

解説

意味怖、というよりもシンプルな怖さ。
くれぐれも目が合わぬ様お気をつけて。

意味がわかると怖い話“七”へ

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