身長等のデータが明らかでない選手も結構いるので、もし良ければ教えてもらえると嬉しいです。
①不破仁(星海高校)
引用元:武蔵野創,「灼熱カバディ」,小学館
身長180cm 78kg
名実ともに高校カバディ界最高の選手。
パワー、反射速度、技術、知識、視野の広さ。
どれをとっても一級品。
また、畦道と同じ「センサー」と呼ばれる、驚異的な体性感覚の持ち主。
対戦相手のこともよく観察しており、足に違和感を抱える宵越のことも看破していた。
「誰よりもカバディを楽しんでいるだけなのに」、対戦相手はカバディをやめていく。
それを取り返すかのように、自分が圧倒的な選手になることで、カバディのスポーツ的地位を引き上げようという使命感に駆られるようになる。
そうした背景故か、自分の実力を知った上で「カバディを続ける」人間と出会った際には、表情が少し綻んだように見える。
②神畑樹(英峰高校)
引用元:武蔵野創,「灼熱カバディ」,小学館
身長203cm
超常的な選手。
世界組では、不破に次ぐナンバー2。
ずばぬけた長身。長い手足の精密なコントロール。 故に、得意技は(長い手足による)ボーナス。
凄まじいストイックさ。全国制覇、及び不破への執念。頭脳明晰。
減量による負荷により、精神が研ぎ澄まされ、試合中はたびたび集中状態に突入する。
一方で、体力的な消耗は激しく、精度の高いプレーは長続きしない。
紅葉戦でも途中で意識が朦朧としていたり、星海戦でも途中退場する結果になったりと、
減量による影響は大きい。
必要な部分を残しながら削っては、また身につけるという作業を繰り返す中で、 僅かな燃料を大きく燃やす力に秀でるようになった。
デカいからヤバいのではなく、 ヤバいやつが更にデカい。
そのストイックなカバディへの姿勢から、英峰の面々や関など、多くの人間に影響を与えている。
不破とは特に因縁深く、
不破に頂点への道を退けられてきた経緯や、
不破がやや言葉足らず気味なこともあって、
神畑と不破の関係性はややこじれた部分もある。
だがそれでも不破のことが本心から憎かったわけではなく、実際は「子供っぽさが残る自分に比べ、常に落ち着いた不破。そんな不破と、対等に遊びたかったのだ」と気付かされている。
大人顔負けの落ち着きを見せる不破。
そんな彼をプレーで慌てさせたり、もっと自分(神畑)に興味を惹かせたいという、
シンプルで根源的な欲求もあったのかもしれない。
「命を燃やす戦い方」
こういう選手は恐らく、漫画でも現実でも、居るだけで大きな魅力を放つ。
私は神畑が好きである。
でも、単に「強いところ」が好きなわけではない。
不破への執着だったり、
英峰のメンバーに向ける優しい目線だったり、
一年の時の部活勧誘の時の一生懸命な感じだったり、
合宿の時の関くんとのやり取りだったり……
人間性の部分に惹かれているのだと思う。
地味に好きなシーンは、
奇襲を仕掛けてきた志場ちゃんを「後輩たちの良き敵となってくれ」と単独で攻略したシーン。
完全に実力差をわからせる演出。
③冴木銀(星海高校)
引用元:武蔵野創,「灼熱カバディ」,小学館
卓越した頭脳。
冷静な状況判断。
チームメイトを動かし、
試合を適切にコントロールする。
特に能京戦の後半、その存在感を大いに発揮。
頭脳プレーの連続で対戦相手を苦しめた。
その力の片鱗が見えたのは、「世界組の司令塔選定」の場面。
井浦の意見を完璧に予測し、それを自分の面接で前もって話すことで、
もはや予知にも見える推測能力を監督にわからせた。
井浦と同レベルの頭脳を持つが、「井浦ほど優しくない」「井浦よりツキがある」などの理由で、井浦に対して最後は勝ち切る事が多い。
井浦のことを煽るような口調でたびたび触れるが、一方で井浦の頭脳と性格は評価している。
「もし自分じゃなくて井浦が世界組をまとめていたら勝てたのかな?」と独白するほど。
感情を持つ人間を面白がり、
「難しい」と感じるカバディを面白がる。
④六弦歩(奏和高校)
引用元:武蔵野創,「灼熱カバディ」,小学館
身長175cm
圧倒的パワーと、磨き上げたテクニック。 人を倒した経験がずば抜けており、同じパワー型同士の戦いでも不利を取ることはない。
攻防に優れ、それ故に中学の世界組の中でも数少ないスタメン確約組。(他は不破と神畑のみ)
特に守備は、個人最強と言われるほどの安定感を誇る。
そして最強と言われる所以は、守備における圧倒的な成功率(80%近く)。
世界レベルの久能に次ぐ数字である。
六弦が掴む=相手攻撃手の死。
宵越レベルが相手でも、指「だけ」で倒してしまう。
「才能を持たないにも関わらず、努力や工夫で攻撃手最強であり続ける王城」へ強い執着を持つ一方で、
自分が関心を寄せない相手は名前すら覚えていないということもある。オージョーノユージン。
なお、作品が進むにつれてその理由が明かされた。
ちなみに中学時点での王城との個人での対戦は、勝率は20%ほど。
攻撃と守備という主な役割の違いもあり、王城に対しては対抗意識バチバチである。
天才であることは確かなのだろうけど、
圧倒的な描写はそこまで無かったのが気になる点。
もっと守備で暴れて欲しかったな。特に紅葉戦。
総合力的には不破や高畑に次ぐ存在だと思うので、
もっと試合を支配していい気はする。
佐倉や王城、宵越とは一進一退の攻防をして、
それ以外の選手に対しては基本一撃で仕留めるような……そんなずば抜けた存在感を期待した。
守備成功率80%ともなると、それくらいの描写でも納得。
ただ、六弦がメインになり過ぎると試合が守備的になることで、「漫画的に映える」描写がしづらくなるか。
スペックが高い選手であることは確か。
奏和部員との繋がりや、
王城とのライバル関係然り、
大変魅力あるキャラだと思います。
⑤王城正人(能京高校)
引用元:武蔵野創,「灼熱カバディ」,小学館
身長171cm
最強の攻撃手。
パワーはないが、スピードと突出したテクニック、読みを持つ。
そして何より異常なのが「呼吸」と「タイミング」をずらすことで、相手を圧倒する攻撃。
相手が「息を吸う無防備な瞬間」に全力をぶつけることで、体格差のハンデを覆し倒す「カウンター」という技術を持つ。
そしてこれらは、長年にわたる経験と努力の積み重ねによるもの。
天才ですら、一朝一夕では体得出来ない。
体力がなくなることや、コートから追い出されることを恐れない「意死」の持ち主。本田と共鳴した部分だ。
不破が使命感なら王城は愛。
その「愛の力」と「魔王の如き攻撃姿勢」で、能京の窮地を何度も救ってきた。
王城の「当たり前のように行う」大量得点は、灼熱カバディを代表するシーンとなっている。
最強の攻撃手を目指していた宵越ですら、「憧れ」が勝り、諦めるほど。
守備のナンバーワンが六弦なら、
攻撃手のナンバーワンは王城、ということだろう。
この人が爽快に大量得点してくれるおかげで、毎試合が刺激的だった。
つまりは読者が常にワクワクできる。
そして、このキャラは恐らく最も現実離れした存在なんだけど、
でもこの人が現実的に活躍する根拠付けも作中で散々描かれたおかげで、限りなく我々が共感しやすい存在になった。
作者の努力や工夫の賜物だと思います。
このキャラの描き方・扱い方によっては「フィクション感」がもっと浮き出て、「子供騙し」「キャラが軽い」「冷めるわ」といった意見が出てもおかしくなかった。
逆に、これだけ丁寧にバックボーンや苦悩を描いたおかげで、
この人が凄まじい活躍をしても、「良い意味でのフィクション」として読者に受け入れられる。
部長が活躍するシーンの漫画的なワクワク感と、
その活躍を裏付ける現実的な努力の部分。
この二つのバランスが本当に素晴らしいなと思います。
⑥山田駿(奥武高校)
引用元:武蔵野創,「灼熱カバディ」,小学館
世界組きってのアイデアマン。
閃き次第では、高校トップ級の不破とも戦える。
また、六弦からも、不破や神畑と同じ「強者」認定されている。 作中最強格のインド戦でもスタメンを張っていた。
しかし、本人は「凡人」を自認している。
「閃きが枯れていく」
「自分が上達してしまった事で、天才との差をより解像度高く思い知ることになった」
という、山田の悩み。
努力もした、故に結果も出ている。
だけど、トップ級と比較すると超えれる気がしない。
そんな中で、山田が「地獄行き」を決めた瞬間は本作屈指の名場面。
試合の顛末を見れば、「山田は誰よりもカバディを長く続ける才能があった」ということだろう。
いや、山田風に言うと「諦める才能まで欠けてやがる」のか。
遠征では海外の選手に王城をディスられた際に憤慨していたり、
同じくカバディに行き詰まっていたヴィハーンを誘うなど、
友情に厚く面倒見は良い。
世界組の中でも、外園と山田はコミュニケーション能力に長けるように見える。
ちなみに「閃き」を武器とする山田と、「引き出し」を武器とする右藤は、
(色々な手段を武器とする点は似ているが)厳密には異なる。
山田はアイデアを自分で生み出す。
故に、どんな危機的状況でも対応できる可能性はある。
どんな状況でも勝ち筋を作る力に長ける。
右藤は他人からアイデアを持ってくる。
事前に用意したアイデアの分だけ対応できる範囲は広がるが、 その範囲外のケースに遭遇するとその時点で詰みかねない。
山田と比べると閃く力は少ないため、全ては事前準備にかかっている。 山田と違い、負け筋を減らす能力に長ける。
⑦外園丈治(伯麗IS)
引用元:武蔵野創,「灼熱カバディ」,小学館
万能型のスペックに磨き上げられたフェイント、
チームをまとめるリーダーシップが持ち味。
そして才能との折り合いの付け方。
自分のすぐ近くに「上位互換」が居るという絶望感。
それでもフェイントに活路を見出そうとする場面に、外園の試行錯誤が見て取れる。彼は高校最後まで諦めなかった。
キャプテンシー、人格面が卓越している。
チームを率いる資質は間違いなく作中でもトップクラス。
「スポットライトが当たっていなくとも、カメラが回っていなくとも、脇役なんていない」
多くの「凡人」が抱える悩みを乗り越えた上で、
自分も、周りも、それぞれが自分の人生で主役になれるのだと、外園は言う。
なお、その後は観客席から解説(?)役になった外園。 あんまり解説出来てないことも多いが、細かいことは気にしない。
しかし、山田とヴィハーンへのアドバイスは的確で具体的。
凡人であることに悩む山田と、成長に悩むヴィハーン。
彼らと共通する悩みを抱え続けた外園だからこそ、その言葉は説得力を持つ。
なお、外園がメインを張る89話〜91話は神回なので、ぜひ何度でも見てみよう。
⑧早乙女幹也(星海高校)
引用元:武蔵野創,「灼熱カバディ」,小学館
192cm 80kg
圧倒的パワー。
急激な身長の伸びと、それに伴う役割の変化、そして減量によるストレスから、常に苛立っている。
同じく減量のストレスを抱える神畑に対しては一定のシンパシーを感じている。
また、妹との関係性から、水澄に対して敵意を向けている。
宵越に対し「異常な成長には代償がある」と、意味深な言葉をかけた。
⑨木道(???)
引用元:武蔵野創,「灼熱カバディ」,小学館
抽選会のみその姿を見せた。
山田が「世界組を何人も倒してきた」と話していることから、もしかすると奥武と対戦したのかもしれない。
⑩三島(???)
引用元:武蔵野創,「灼熱カバディ」,小学館
抽選会のみその姿を見せた。
山田が「世界組を何人も倒してきた」と話していることから、もしかすると奥武と対戦したのかもしれない。
⑪平良進(星海高校)
引用元:武蔵野創,「灼熱カバディ」,小学館
身長196cm
神畑に次ぐ身長、リーチ。
同じ長身・プレースタイルということもあり、常に神畑と比較されてきた。
その過程で、自分を徹底的に痛めつける「快楽」に目覚める。
「ヒーローになり、みんなからの応援を受けた上で、思い切り倒されてみたい」という欲求を持つ。
だが一方で、星海のスタメンを勝ち取るほど積んできた努力は身体を裏切らず、
倒されずに勝ち抜けてしまうジレンマを抱える。
⑫後町良次(星海高校)
引用元:武蔵野創,「灼熱カバディ」,小学館
身長167cm 80kg
六弦や不破をも上回る最強のパワー。
スピードはあるが上背がなく、守備寄りの選手。
ただし、1vs1の場面においては「パワーで全てを振り払って帰れる」ため、無類の強さを誇る。
大柄ではない後町は、相手に対抗するため筋肉や脂肪を増量している。
適正体重60kgに対し、80kgの後町は実に20kgという「重り」をつけており、つまりは体力の消費が激しい。
なお、決勝戦の前に伊達と偶然出会い、
試合開始直前に「んああ、さっきの…」と言っていたことから、
能京のメンバーはあまり把握していないのかもしれない。
星海では能京対策の事前ミーティングなどは行なっていない?
あるいは、後町のみ何らかの事情で参加していなかった?
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