ガラスの靴が割れた
シンプルにネタがめちゃくちゃ面白かったです。
しかも漫画的表現に逃げていない。内容がしっかり練られているし面白い。お笑い好きの読者も真っ向から笑わせてやる、という気概を感じる。
作中の観客だけでなく、私たち読者にも「面白い」と感じさせるような、ちゃんと作ったネタ。
読者からしても「面白い」と感じるネタなので、漫画の中での高得点にも説得力が出るし、ガラ靴のこれまでの積み重ねにも厚みが増す。
あと、個人的に感動したのが「ガラ靴」の軌跡に、漫才の内容を照らし合わせて展開した点。
ここはめちゃくちゃ綺麗でしたね。
ショーハショーテンのこれまでの話の中でも、トップクラスに熱かった回でした。
いやぁ…にしても、今後登場コンビごとにこれだけのネタを用意しているんですよね…
ワクワクすると同時に驚嘆します。
今後の展開予想
さて、今後の展開予想をより具体的に固めていきたいと思います(全体の展開予想は上記の記事に載せてあります)。
ガラ靴が出した得点、これは本家M-1における660点相当となります。
本家M-1におけるトップバッターの歴代最高得点は637点。
インフレが進んだ現在でも、本家ですら637点程度なわけです。
それが、今回のガラ靴はトップバッターで660点相当を叩き出した。
作中で「大会が壊れた」と言われてしまうのも無理はない超得点。
本家M-1で言えば、最終決戦進出がこの時点でほぼ確定と言ってしまってもいい点数。
そしてこんな点数が数組で抜かされるわけがないので、
ガラ靴が中盤あたりまで一位をキープするのは確定と言っていいでしょう。
具体的には、六組目のシュプレヒコールに同点で並ばれて、七組目のライジンに抜かされると見ています。それまではガラ靴がずっと一位をキープ。
で、今回個人的に嬉しかったのが、
2組目の神風出世魚と3組目のいわしつよしがちゃんと魅力的に描写されている点。
主人公周りのキャラだけでなく、モブキャラとなるコンビにも光を当ててくれている。
おそらくこの辺りのコンビは下位に沈むと思われるのですが、
それはそれとして「ひょっとすると」と思わせる何かを描こうとしてくれている。
ここがすごく嬉しかったです。
できるのであれば彼らを単なるかませ犬というだけでなく、
「ガラ靴と比べると完成度は落ちるけれど、でもこの点では上回っている」的な、彼らならではの強みを描いてくれるような展開を期待したいところです。
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