【天空の城ラピュタ】都市伝説?飛行石等の裏設定考察【ムスカ大佐の落下場面やバルスの意味】

ホラー・ミステリー

みなさんこんにちはこんばんは雨崎です。

今回は天空の城ラピュタについて。

天空の城ラピュタ

さてジブリ作品ではもはや恒例となった作品の裏設定について見ていこう、という記事。

「千と千尋の神隠し」「崖の上のポニョ」などさまざまな作品について投稿してきましたが、

今回は「天空の城ラピュタ」の裏設定を一つ一つ見ていこうと思います。

上記作品と比べてTwitterでの盛り上がりが一際高いこの作品、

その背景を知っておいて損はありません。

シータとムスカの名前に込められた意味

シータとムスカにはラピュタ王国を継ぐ者として、それぞれもう一つの名を持っていました。

シータは「リュシータ・トエル・ウル・ラピュタ」、

ムスカは「ロムスカ・パロ・ウル・ラピュタ」。

実はラピュタ語で王を意味する「ウル」をそれぞれ名前に含んでおり、彼女達がラピュタの王位継承者という証になっています。

ムスカの一族が受け継いできた古文書とシータの一族が受け継いできた飛行石があわさることでラピュタ王の座に君臨することができる、

という設定からもそのことは明らかでしょう。

しかしラピュタ語で「真の」という意味を持つ「トエル」という文字が、

シータの名前には入っているもののムスカの名前には入っていません。

同じ王位継承者でも「真の」王にふさわしいのはシータの一族であった、ということを暗に示していたのかもしれません。

そういう意味ではシータとムスカが衝突しムスカが敗れ去ったというのは必然の成り行きだったと捉えることもできます。



ムスカ大佐の落下場面

ちなみに「バルス」により目に強いダメージを負った後、落下していくムスカ大佐が描かれていることはご存知でしょうか。

画像中央より少し右、崩壊していくラピュタ城の瓦礫と共に落下していくムスカ大佐の姿を確認することができます。

「人がゴミのようだ」と言い放っていたムスカ大佐が最終的に「ゴミ」のような小ささで、「ゴミ」のように海に放り出されるという皮肉な結末を迎えることになりました。

シータとドーラの関係

ラピュタに登場するキャラクターの中でもそのたくましさ故に強いインパクトを残すキャラクター、ドーラ。

実は初期設定ではドーラとシータが親子関係にあったことはご存知でしょうか。

ドーラがシータに対して「アタシの若い頃にそっくり」と話す場面でその設定の面影をみることができます。

一見すると正反対のように見えるドーラとシータ、

シータも歳を重ねることでドーラのように強くたくましくなっていくのかもしれません。

「ラピュタ」の起源

さて、本作のタイトルにもなっている天空の城「ラピュタ」。

この名前の由来をご存知でしょうか。

これはかの有名な『ガリバー旅行記』第三編に登場する空中の浮島ラピュータに由来します。

ガリバー旅行記の浮島も厳密にはラピュタと表記されるのですが、

「天空の城ラピュタ」公開時までに『ガリバー旅行記』の第三編の翻訳版があまり出回っておらず認知度で遅れを取ったために、

『ガリバー旅行記』の浮島はラピュタではなくラピュータと表記されるようになったと考えられています。

もし『ガリバー旅行記』の翻訳版がもっと出回っていれば、

反対に映画の方が「天空の城 ラピュータ」というタイトルになっていたかもしれません。



「バルス」の由来

さて本作でも一際インパクトを残す単語として挙げられるのが呪文「バルス」。

地上波で「ラピュタ」が放送されるたびにTwitterのトレンドにこの単語が入っている、というのはもはやお馴染みの光景ではないでしょうか。

ラピュタ語で「閉じよ」という意味を持つこの呪文ですが、

名前の由来としては諸星大二郎の漫画「バッドメン」が考えられています。

宮崎駿は諸星大二郎に「ラピュタの絵を描いて欲しかった」と話しているほどのファンであり、

ラピュタ制作中に読んでいた「マッドメン」から呪文を作る際に影響を受けた可能性はあるでしょう。

「飛行石」の由来

人や物体を重力を一切無視して浮かせることができる飛行石。

飛行石そのものは地中の岩などに広く含有されてはいるものの空気に触れた時点でただの石になってしまうという特性を持っています。

「ラピュタ人」はこの飛行石を結晶にすることで空気中でも反応を起こさない状態にする技術力を持っていました。

そしてその力を用いて天空の城「ラピュタ」が建造しています。

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