【遊戯王ARCV】なぜ炎上したのか考察【エンタメデュエル編】

漫画・映画・ゲーム

みなさんこんにちはこんばんは雨崎です。

今回は遊戯王ARCVについての考察記事。
ずばりテーマは

エンタメとは何か

遊戯王ARCVのテーマの1つとして、「エンタメ」が挙げられます。

ARCVのスタンダード次元にはデュエルを通じて観客を楽しませる、エンタメデュエルなるものが根ざしています。

単なる勝敗のみでなくいかにして「デュエルを魅せるか」という点も重要な意味を持つ、ということです。

これが発表された当初は色んな方法でデュエルを盛り上げてくれるんだろうなぁと思っていました。

なお、実際は花火大会でした。

遊矢くんが観客を盛り上げる手段のほとんどが花火なんですね。「デュエルでみんなを笑顔に」とか言いながら花火を打ち上げていく。もはやエンタメデュエリストじゃなくて花火師なわけです。「花火でみんなを笑顔に」な訳です。

これが「花火王アークファイブ」だったら私も手を叩いて喜んでいたと思います。ただ、これは「遊戯王アークファイブ」なんです。デュエルに比重を置いて欲しい。

アークファイブに共通して見られる「デュエル軽視」問題がここにもあると思います。

もっとデュエルの力を信じて欲しい。

一視聴者デュエリストとして、感じ続けたことです。

エンタメの掘り下げ不足

ではデュエル以外のエンタメ描写が十分かと言うと、そうではないと私は思います。

「ショーと言えば、なんか花火が打ち上がってて、キラキラしてるものだよな。よし、俺もそうしよう!」と遊矢くんが思ってやってるのか?と感じてしまうほど、彼のエンタメは取ってつけたような派手演出が多いです。

例えば、花火を打ち上げること自体がダメ、と言ってるわけではありません。

花火の派手さ全振りに思えるほど、遊矢くんの言う「エンタメ」がフワフワしている

お客さんを楽しませようとしてるのはわかったから、具体的にどのように楽しませたいのかがわからない。そこの苦悩も見えない。

「俺はエンタメ出来るのか?してていいのか?」的な抽象的な不安にばかり駆られて、具体的な手段で苦悩しているシーンが少ない。

揺れるママママインドしてる場合じゃ無い。

遊矢くんが各デュエルごとに、今日はどういうお客さんが集まってるかの傾向を肌で感じながら、何で盛り上げるか考えている心理描写があれば良いかなと思いました。

あるいは、「前回のデュエルでは花火があまり効果的に働いてなかったから、今回は花吹雪に変えてみるか」的な、エンタメデュエリストならではの具体的なHOWTOが見たかった。

そうすれば彼の本気度や凄さがうかがえて、ひいては作り手の本気もうかがえて、遊矢くんのこともアークファイブのことも、もっともっと好きになれたかなと思います。具体論は不可欠だった。

そして遊矢くんのエンタメデュエルには、特に大きな問題点があります。

スマイルワールド

簡単に説明すると、父さんから受け継いだカードです。それ以上でもそれ以下でもない筈でした。

スマイルワールドの問題点その一。

……スマイルワールドを使った時の演出として、モンスターに張り付いた笑顔にさせるのはどうなんでしょうか?

鶴瓶さんを思い出しました

モンスターの目元が不自然に笑顔になってるのを見ると、「モンスターさんも笑顔になってる!すごいすごい!」というよりも「ええ…」という感想を持ってしまうんですね。

また、あれだけ間近で花火を駆使したエンタメデュエルを見てきても笑顔にならなかったモンスター達が、スマイルワールドという1枚のカードを使うだけで途端に笑顔をキメ始める、というのも気になるところ。

デュエルでみんなを笑顔に(物理)

一旦ここまで。次回へ続く。

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