全国大会編(準決勝〜決勝)
消えるサーブを返す白石
全国大会の準決勝、青学・不二の必殺サーブに対する四天宝寺中白石の返球。
回りながら返球した白石の体重移動が描写されていましたが、
このシーンがシュールだとネット上で話題に。
尻で返球するというコラ画像も作られることとなりました。
波動球
四天宝寺中の石田vs青学の河村というパワー自慢同士の対決にて、
河村の波動球をことごとく破る石田。
さらに波動球の本家である石田は「壱式波動球」「弍式波動球」と徐々に数字を上げながら河村を制圧していきます。
「四式波動球」で既にボロボロになっている河村に対し放たれた石田の一言がこちら。
「ワシの波動球は百八式まであるぞ」
既に流血沙汰となり、手も足も出ない状況に陥っている河村に対し下された非常な宣告。
某ドラゴンボールの「私の戦闘力は53万です」と同等の絶望の台詞が飛び出た瞬間なのでした。
その後も石田とのパワー勝負に押され吹き飛ばされる河村。
ついには客席にまで吹き飛ばされるようになっていきます。
ベンチに飛び散る血飛沫が痛々しさを物語っている場面となっています。
さらに試合が進み、ついには観客席の上段まで吹き飛ばされていく河村。
「0-15!」と冷静にコールしている審判がいい味出してます。
それでも諦めない河村は道連れ覚悟で石田に立ち向かっていきます。
「勝負だぁーっこの命尽き果てるまで!!」というとてもテニス漫画とは思えないセリフまで飛び出していますが、
彼は決死の覚悟です。
さらに「これが最「期」の波動球だぁ!!」と全てをかける河村。
いや字が違う!字が違うよ河村さん!
果たしてこの戦いはどのような結末を迎えるのか、
是非単行本にて確認していただきたいところです。
悪魔化
同じく全国大会準決勝、立海大vs名古屋星徳戦。
留学生のリリアデント・クラウザーに苦しめられていた赤也。
さらに「ワカメ野郎」と言われた(と思い込んだ)ことで、赤也が変化。
以前は目が赤くなるだけだった赤也が、肌が赤黒く髪が白く変色。
「テメーも赤く染めてやるぜ!!」とハイテンションで反撃、試合を一気にひっくり返します。
あっという間に対戦相手を血だるまにする赤也。
テニヌ化が進行するに伴い、飛び交う血飛沫も増えてきましたね。
そのビジュアルやプレイスタイルから、周囲から「悪魔(デビル)赤也」と名付けられることに。
何がどうなって皮膚や髪が変色したのかはわかりませんし、「そもそも悪魔化ってなんだよ」という根本的な疑問は残されたままですが、
赤也がさらにパワーアップした瞬間なのでした。
ボールが真っ二つに
四天宝寺中の金太郎と青学のリョーマの試合を決める一球勝負にて描かれた結末。
観客「ボールが割れて両方のコートに…両者引き分けだァーッ」
なんでだよ
そもそもボールが真っ二つになるってどんなプレイをしてたんだよという疑問や、
ボールが真っ二つになると両者引き分けになる理屈もよくわからない許斐節全開のこのシーン。
実際に真っ二つになった場合はどうなるのか気になるところではあります。
光速移動
全国大会決勝で真田が披露した風林火陰山雷。
「雷」は光の速さでコート内どこにでも現れることができる、という凄まじい性能。
スピード自慢のテニスプレイヤーは数多く居ましたが、文字通り光速にまで到達しているプレイヤーは真田が初めてです。
流石中学生テニスプレイヤーでありながら、バトル漫画のスピードランクスレに1人だけ名前が載せられているだけあります。
光速移動が可能ということは、相手がどんな速度でどんな場所に球を飛ばしてきても対応できるということで…
もはやこの能力ひとつでテニス界の頂点に立つことができそうなチートスペックですが、
果たして対する手塚は真田に勝つことができるのでしょうか。
ちなみに光速移動に対抗する手塚は「手塚ゾーン」の応用型、
相手が撃ったボールが全てコート外に出る「手塚ファントム」を発動。
これで真田の光速移動に捕まったとしても、真田の得点になることなく試合を進めることができます。
いよいよ能力バトルの様相を呈してきたテニプリ、はたしてこの戦いの結末やいかに。
イリュージョン
決勝の立海大附属戦にて、さらなる力を見せた仁王。
それは単に変装するだけのイリュージョンに留まらず、
手塚や真田などトップクラスの選手の能力や技さえもコピーできる、というもの。
同じ手塚の無我の境地までコピーできる能力者には樺地がいますが、
彼には一応「純粋だから」という理由づけが存在しました。
しかし仁王が手塚や無我の境地までコピーできる理由は未だ語られていません。
恐るべしイリュージョン…
神の子
全国大会決勝も大詰め、リョーマと幸村の試合。
リョーマが数々の技を繰り出しますが…
消えるショットに対して「ボールは決して消えたりはしない」など、
かつてないマジレスの嵐で必殺技を攻略していく幸村。
どんな技を仕掛けても幸村を攻略できないリョーマ。
身体の各部位にオーラを集める「オーラ移動」を駆使しがむしゃらに食らいつきます。
この際「テニスの試合でオーラ移動ってなんだよ」「オーラが移動してるのも周りの奴に見えるのかよ」などのツッコミはしません。
一気に勝負を巻き返そうとするリョーマ、しかし…
幸村のテニスは五感を奪う
「どんなボールも返す幸村」のイメージが強まることで次第にテニスをするのが嫌になり、
それが五感に影響を与え感覚さえも失っていく、という幸村のテニスが発現。
「見たところ触覚を失いかけてる様だね」というバトル漫画ですらそうそうお目にかかることのないセリフを放つ幸村。
ついには五感全てを失うことに。
「プレイしてるだけで五感を失う」という凶悪な能力の前に、もはや絶体絶命に陥ったリョーマ。
しかしリョーマの脳裏にはテニスが楽しかった記憶が蘇ります。
そして…
ついに無我の境地の進化型最後の一つ、「天衣無縫の極み」に到達。
無我の力が爆発し身体の必要な箇所を強化する、というものですが、
リョーマの父であるサムライ南次郎曰く「天衣無縫の極みなんてものは存在しない」「みんながテニスを楽しいと思う心、それこそが天衣無縫なんだ」と語り始めます。
つまりこれに関してはオーラは必ずしも必要ない、私でさえ天衣無縫状態になれる、ということでしょうか。
蘇ったリョーマの必殺技、テニスボールを真っ二つに割り強襲する「サムライドライブ」が炸裂。
リョーマはボールを自在に割ることができるようになったことで一気に形勢は傾きます。
そして…
青学の優勝が決定。
ここで許斐先生の作詞した曲が流れるという超展開に。
コマの間に載っている「JASRAC申請中」がいい味を出していました。いやどんな漫画だよ
これを持ちまして「テニスの王子様」全42巻、そのストーリーに幕を下ろしたのでした。
まとめ
はい、というわけでテニヌ化が著しい作品でしたが、
「熱い少年漫画」という根本は変わらない作品だったと思います。
ネット上を中心に特に有名なシーンや衝撃的な場面を取り上げましたが、他にも名場面揃い。
是非ともその目で物語をご覧いただきたいと思います。
それでは今回はこの辺りで記事を締めます。
また次回お会いしましょう、さようなら。
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