【MOTHER2・3】かわいそう?ポーキー・ミンチと絶対安全カプセルとギーグの考察【最後の手紙/ちえのリンゴ/あくまのマシン】

ホラー・ミステリー

みなさんこんにちはこんばんは。
今回はMOTHERシリーズに登場するポーキーというキャラクターについて。

ポーキー・ミンチ

MOTHER2でのポーキー

まずはMOTHER2でのポーキーについて。
プレイされた方であればご存知の方が多いでしょうが、言動・思想が非常に子供っぽく、生粋のかまってちゃんです。
また、主人公のネスに対しては異様なまでの執着を見せており、
旅を続けるネスに対してことあるごとに妨害をしてきます。

ただし、ポーキーの人格が形成されるにはそれ相応の背景があります。そう、彼の家庭環境です。

彼の家庭は正直あまり恵まれたものとは言い難く、また彼自身の捻くれた人格も相まって、ポーキーを受け入れてくれる人はかなり少なかったと推察できます。

故に彼のかまってちゃんは加速していくし、

自分に対し対等に接してくれたネスに対して、

冒険を続け仲間を増やしていくネスに対して、

嫉妬や羨望込み込みの強い執着を覚えるのは自然かもしれません。

そうしてどんどん歯止めがかからない状況になっていくポーキー。
選ばれし人間であるネスは当然、危険な道に進んでいきます。
それに追随、いや先回りするようにポーキーも行動が過激化、
ただの子供とは思えないラインにまで進んでいきます。

破壊・誘拐、洗脳に時空間移動…それらの代償を払うことになるなど、もはやただの悪ガキとは思えないほどに荒れた人生です。

とはいえポーキーの行動原理が徹底してかまってちゃんなので、ネスが世界を救うために行動する以上、

ポーキーはそれを妨害するべく、世界を終わらせるような行動を取ることになるのは自然と言えます。

物語の後には、ポーキーの家にて、ポーキーからネスに手紙が送られたことを知ることができます。
内容は「ここまでおいで」というもの。手紙を最初に発見した人物(ポーキーの家族)曰く、郵便が届くような時間ではないのに届いたことから、
これも時空間移動により送ったものなのでしょうか。

世界を救ったネスたちの冒険は既に終わった一方、
ポーキーはネスが「ここまでくる」と思い、あるいは思い込もうとして、さらに異常な事態(MOTHER3)になっていくわけですね。

個人的にはこの手の「元々はただの人間だったキャラクターが、人間としての感情にしたがってどんどん取り返しのつかない道に走っていく」という展開は好きなので、
ポーキーも好きなキャラクターではあります。

最近(※10年以上前)では遊戯王GXのアモンくんも良いキャラしていましたね。
自分の目的や抱え込んだコンプレックスのために、色々なものを犠牲にして1人だけ常軌を逸した道に外れ続けていくという。
10年以上前が最近かどうかという点はご覧になったみなさんの判断に委ねます。
最近だよな!?(昔)

MOTHER3でのポーキー

さてMOTHER2の世界で暴走したポーキーは、その後様々な時空を転々とします。
しかし捻くれた性格から彼を受け入れる者は現れなかったようで、
辿り着いたのがMOTHER3の世界
洗脳したブタマスクを引き連れ、「自分を必要としない世界をぶっ壊そう」という目的のもと、征服活動を激化していくようになります。

彼にとっては世界はもはや何の価値も感じなかったのでしょう。
仮にネスのような存在が再び現れていれば、そしてポーキーを受容する姿勢を見せていれば、彼の道は変わったのでしょうか。

散々触れてきた通り、ネスに対しては強い思い入れがあるようで、

物語終盤では、ネスからもらった「ともだちのヨーヨー」などを厳重に保管していたり、
ネスの冒険を脚色なしで映画として制作、上映していることが明かされるなど、

ネスに対する並々ならぬ感情が見て取れます。

やはりネスのような存在が彼を受け入れてくれれば、ポーキーも変わることが出来た…?

しかし、ネスがいた世界線でも、彼に対抗する一心で、あるいはただ気を引くために悪事に手を染め続けていましたし、
やはりどこかの段階でポーキー自身が、自らを変えようとする必要はあったのかなと。

MOTHER3では追い詰められた末に、アンドーナッツ博士により作られた「絶対安全カプセル」に閉じこもることに。
この事態の顛末は皆さんもご存知でしょう、
もはや出ることのできない空間に、永遠の命と共に幽閉されることとなります。

食事や排泄、呼吸等はどうするのか、といった現実的な問題は置いておくとして、
彼はあの球体の中で永遠に生き続けることとなりました。

ただそれを知ってか知らずか、
エンディングではポーキーが入ったカプセルは嬉しそうに揺れている様子が。
元々「世界を壊し、自分とドラゴンだけになっても良い」という覚悟で作戦に臨んでいたので、安全カプセルの中で永遠に一人きりになるのも彼にとってはそこまでのダメージではない……と考えている可能性もあります。

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