IC1101
★直径:6000,000 LIGHT YEARS
そしてついに史上最大の銀河、IC1101が登場。
直径は600万光年、およそ100兆もの恒星により構成されており(ダジャレではありません)、
質量は銀河系の100倍を誇ります。
質量も規模もトップクラスの巨大銀河と言えるでしょう。
THE LOCAL GLOUP
Wikipedia「おとめ座銀河団」より画像引用
★直径:10,000,000 LIGHT YEARS
約1300〜2000個の銀河をメンバーとして含む銀河団でありながら、
「おとめ座超銀河団」の中核部分を成す存在でもあります。
ちなみに私たちの銀河系が属する局部銀河群はこの超銀河団のはずれにあります。
直径は約1000光年、つまり9500京kmということになります。
VIRGO SUPER CLU STER
★直径:200,000,000 LIGHT YEARS
さあ出ました、おとめ座超銀河団。
これは天の川銀河、アンドロメダ銀河、大マゼラン雲などこれまで登場してきた天体達からなる局部銀河群を含む超銀河団です。
直径は驚きの2億光年。つまり19垓(がい)kmということになります。
ついに京を超え、垓という新たな単位に到達したおとめ座超銀河団。
もはや19垓kmがどれほどの長さかは全く想像がつきません。
非力な私にはただただ増えていく桁数を見守るしかないようです。
BOOTES VOID
Wikipedia「うしかい座ボイド」より画像引用
★直径:250,000,000 LIGHT YEARS
ここで新たな領域、「ボイド」が登場。
これは超空洞の一つであり、「ほぼ球形」の「ほぼ何もない」空間を指します。
ちなみにこのうしかい座ボイドは現在形成されているボイドの中でも最大の超空洞の一つであり、スーパーボイドとも呼ばれています。
小さなボイドが集まり、一つの大きなボイドを形成したという成り立ちが考えられます。
LANIAKEA SUPERCLUSTER
★直径:520,000,000 LIGHT YEARS
2014年に新たに提唱されたのがこのラニアケア超銀河団。
およそ10万もの銀河を含む超銀河団であり、5億2000万光年(直径47垓km)という大スケール。
現在の研究ではこのラニアケア超銀河団は重力による拘束を受けておらず、
いずれ構造が維持できずに分散してしまうと考えられています。
PISCES-CETUS SUPERCLUSTER COMPLEX
Wikipedia「うお座・くじら座超銀河団complex」より画像引用
★直径:1,000,000,000 LIGHT YEARS
直径約10億光年、85垓kmという超銀河団の中では最大級。
発見当時の1987年は宇宙の中でも最大規模の構造物として考えられていた程で、
その凄まじい巨大さは宇宙の広さを感じさせます。
さて、長きにわたり紹介してきたこの記事もいよいよ大詰めとなってきました。
果たしてこれより大きな構造物とは一体何なのでしょうか。
GIANT VOID
★直径:1,300,000,000 LIGHT YEARS
1998年に発見された超空洞の一つ。
直径約13億光年という大空洞で、スーパーボイドの中でもその巨大さは際立っています。
さすがに「ジャイアント」の名は伊達ではありませんね。
しかしこれよりもまだ大きな構造物は存在します。
SLOAN GREAT WALL
Wikipedia「スローン・グレートウォール」より画像引用
★直径:1,380,000,000 LIGHT YEARS
銀河が構成する文字通り巨大な「壁」。
この記事の終盤に入り、「ボイド」や「グレートウォール」など聞き慣れない宇宙用語が飛び交っていますが、
ボイドは空洞、グレートウォールは壁、とシンプルに理解するのがオススメです。
さて、このスローングレートウォールは現在知られている宇宙構造物の中では4番目の大きさを誇ります。
ということはこれより大きい構造物は3つしかない、
ということになりますね。終わりが近づいてきました。
KBC VOID
Wikipedia「KBC VOID」より画像引用
★直径:2,000,000,000 LIGHT YEARS
さあボイドの中でも最大規模、約20億光年もの巨大ボイドの登場です。
このボイドの中は完全に空っぽ、というわけではなく私たちの銀河系である天の川銀河や局所銀河団等を含んでおり、
特に天の川は空洞の中心から数億光年以内の場所に位置しています。
それらをすっぽり飲み込んでしまえるほどの巨大なボイド。
「私の家もこれくらい広ければなぁ」と恐ろしいことを一瞬考えそうになりましたが間違いなく持て余すので撤回。
人生が何回あっても家の中を回りきれません。
HUGE LARGE QUASAR
★直径:4,000,000,000 LIGHT YEARS
さあ続いてU1.27という大クエーサー群の登場。
クエーサーとはつまり「極めて明るく輝く、恒星のような天体」のこと。
このU1.27はその親玉のようなもの、というわけですね。
直径は約40億光年、340垓kmという相変わらずどう驚けばわからないスケールの大きさを見せつけてくれます。
ちなみにU1.27は宇宙が誕生してから50億年ほどで形成されたようなのですが、
「これ程巨大な構造が、誕生から50億年程度しか経過していない宇宙でどのように作り出されたのか」は未だ不明。
これまたミステリアスで面白いですね。
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