オアシス
「小指が赤い糸で結ばれてるコンビか、チクショオ！」
グリーンディの発動条件である「高い位置から低い位置へ移動する」というトリガーを能動的に満たすことができる能力であり、
作中ではその相性の良さを存分に見せつけた。
グリーンディを撒き散らしながらオアシスで地中深くから地盤を崩していくことで、相手の機動力を削ぎつつ高度を下げてカビの侵食を進める、恐ろしい戦術である。
カビ自体を対策しようにも、ホワイトアルバムのようなカビの機能そのものを止めるような能力でもないかぎり根本的な解決には向かわない。
さらにこの戦術が厄介なのは、グリーンディもオアシスも“身を隠しながらであろうとこの戦法を完遂できる”という点である。
一度カビの射程に入ったが最後、
カビを除去しようにも出来ず、
カビのスタンド使いを直接叩こうにも居場所を特定できず、
その場から逃げようにも地面を泥化され思うように動くことすらままならない…
…という三重苦が襲い掛かる。
まさしく小指が赤い糸で結ばれているコンビと言えるだろう。
オアシス自体のスペックの高さも特筆すべき点。
「身に纏うスタンド」という時点で肉弾戦の強さはある程度保証されているようなものなのだが、
高いパワーだけでなく“泥化”を活かしてさらに攻撃力を上げる…という芸当も作中では見られた。
居場所を特定されたとしても地中に潜って逃げ続けることができ、それでも捕まりそうな時は自慢の肉弾戦で圧倒できる。
グリーンディとはまた違った意味で厄介過ぎるスタンドである。
極めつけは、“人体すらも泥化できる”という点。
地面に接している部分があると最後、オアシスの近くにいるだけで泥化が進行していく。
オアシスは肉弾戦にも大きな自信を持つ能力だが、それでも相手に近づくということはリスクがある。
したがって、近接戦闘をしなくて済むならそれに越したことはないはずである。
しかしオアシスは、地面を泥化させることで相手の身動きを封じ、さらには相手の身体も泥化させていくことで機能停止に追い込むことができてしまう。
つまり、地中に引き摺り込むことさえできれば相手の前に一度も姿を現す必要さえないのだ。
相手からの攻撃も厚い地面が阻み、仮に地面を貫通できるような攻撃をされても地中を自在に動けるため回避は難しくない。
攻撃・防御・回避・妨害と、あらゆる能力の中でも高水準のステータスを持っているのは間違いなく、安定力は随一だろう。
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