基本原則
・「捕球時」「送球時」「ボールを持って走者をアウトにする時」を除き、野手は走者に走路を譲らなければならない
・野手が打球を処理しているときは野手の守備が優先であり、走者が野手を避けなければならない
走塁妨害とは簡単に
“ボールの処理に関係のない野手”が走者の邪魔をした場合に、走塁妨害が適用される。
走塁妨害に該当するケース
・野手がボールを持たずに、走路でランナーの邪魔をする場合
・野手がボールを持たずに、ベースを覆い隠す場合
※ただし、「野手がボールを取るために走路に入って来ざるを得ない場合」など、捕球を目的としている場合は基本的に守備が優先となり、走塁妨害には該当しないと判断される場合がある。
※ちなみに、捕球体勢に入ってる野手にランナーがぶつかった場合、守備妨害でランナーアウトとなる。
本塁以外のベースではブロックをしても良いのか?
コリジョンルールでは、以下の行為が禁じられている。
・ボールを保持していない捕手が、走者の走路をブロックするプレー
・走者が、走路をブロックしていない野手・捕手に対し接触しようとして、
または避けられたにも関わらず接触をもくろんで走路を外れる行為
なお、上記のコリジョンルールが適用されるのは“本塁のみ”である。
2023 8/18の阪神 vs 横浜の件は走塁妨害?
既存のルールでは走塁妨害には該当しなかった。
捕球のために走路に入る必要があり、捕球完了後も走路に居ることは、上述の通り走塁妨害にはあたらない、と判断されたためである。
そして優先権が存在するのは守備側であるため、走路を塞ぐことにもルール上問題がない。
回避すべきはむしろ走者の方となっていた。
しかし、この一件が大きな話題となり、ルールが見直されることに。
これまでは「野手が不可抗力でベースをふさいだために走者が塁に到達できなかった場合」は走者アウトとなっていたが、
今後はタイミングを見てセーフと判断される。
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