先制のツメを使ってレート上位の結果を出した方がいると聞いた。おめでとうございます。
ただその件に関して、色々な意見があるのも知った。
私も第六世代時、レートでクレッフィメタモンを使ってる時に色々な意見をいただいたので、その記憶が蘇る。
特にORASでレート2180〜2190辺り、瞬間2位に居た時は特に反響が大きかった。
高順位にいたことで目立ったのだろう。色々な意見をいただいた。
賛否両論だった。
代表的な意見を見ていく。
(誹謗中傷に関しては割愛)
「賛」の代表的意見
・そもそもポケモンは運ゲー
・ルールの範囲内で戦っているだけだから、問題はない
・「批判している人にとって『都合の良い戦い方』をしていない」というだけ
・対戦数を稼げる「レート」における運ゲーは、概ね確率通りに収束するため、滅茶苦茶運ゲーという訳でもない
「否」の代表的意見
・ただの運ゲー
・やっていて面白くない。対戦相手がいてこそのバトルなのに、その相手を不快にする戦い方はどうなのか
・レートにおける『確率の押し付け』の効果はわかるが、確率だけを追っていて、目の前の対戦を軽視している
・色んな意見が出るのは当然なのだから、批判的意見があがるのも当然
感想
どれもわかる。
賛も否も。
ただ、上記のような「評価」だけでなく、
人格への攻撃や差別的な発言など、誹謗中傷が多かった。
そして六世代をプレイしていた当時は、私自身今より精神が未熟だったこともあり、第八世代までポケモン自体をやめてしまった。
なお、復帰した第八世代ではピカチュウ入りカントー統一で三桁順位に載ったり、
第九世代ではムラっけスコヴィランを使って瞬間一位に乗ったりもした。
要は、今もポケモン大好きだし、ランクバトルも大好きということである。
レートにおける「せんせいのツメ」の考え方
せんせいのツメを効果的に使って最終2位。
高い構築力と割り切り方を備えている。
ガチ勢ほど、ツメに対する認識が固定化していた側面もあった筈。
「面白いアイテムだし何かに使えそうだけど、現実的に考えるなら他のアイテムを使うべき」という思考のフィルターがあった筈だ。
ちなみに爪カイオーガが一回の対戦で2回〜3回行動するとして、
爪の発動率は36%〜48%程度。
結構高い。
レートにおける「確率の押し付け」「試行回数の積み上げ」がどれだけ有用か、ということは色々な技やポケモンによって証明されているはず。
一撃技や、つらら怯みなど。
それらと比べるとせんせいのツメは確率こそ低めだが、
対策の難しさでは一段上をいっている。
例えば私が使っていたクレッフィは、いばみがだけを対策するなら、ラムの実を持たせれば済む話だ。
つらら怯みが嫌なら、スカーフで上を取れるようにしたり、先制技を搭載したり、氷耐性のテラスタルで誤魔化す選択肢もある。
だが、先制のツメは直接的な対策が難しい。
一応「はたき落とす」「トリック」などアイテム没収技が対策と言えなくもないが、それらの技を撃つターンにツメを発動される恐れがある。
確実な対策は、優先度の勝負に持っていける先制技くらい。
そしてその先制技も威力の低さゆえに、ツメを持ったポケモンが削れていないと、対策としてあまり意味を為さない。
先制のツメは、発動確率こそ低く、80%の確率で「ノーアイテム状態」となるリスキーなアイテムだが、
発動した時の対策出来なさは他よりも高いと言える。
また、ツメというアイテム特有のいやらしさにも触れておきたい。
具体的には、Sやアイテムを誤認させる効果があるのが厄介。
カイオーガが場に出た時の『特性表示順』を見た相手プレイヤーが
「お、遅いな。てことはスカーフじゃなくて、眼鏡とかかな?ともかく、こっちの○○の方が速いな」と思って行動したら、
爪発動でぐちゃぐちゃにされる……
という流れも数多くあったに違いない。
「先制のツメを持ってるかも」なんて思わないし、
思ってたとしてもケアの優先順位はかなり低い。爪なんてケアしていられない。
そういう意味では、特性表示順でSを判定することが基本として根付いた現プレイヤーにこそ、そして爪なんてケアしていられない現環境でこそ、
刺さるアイテムの起用だったとも言える。
結論
爪を使って結果を出した、という点も勿論凄いけど、
結果を出すために、爪という選択肢を採用した、という点が特に凄いと感じた。
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