ジャンの選択
そして、ジャンの最後の最後の選択。ここが一番疑問の声があがったポイントだろう。
ジャンがあのままターンエンドを宣言していれば、よほどのご都合墓地発動カードがない限り遊星の負けは確定していた。
そもそも、あの攻撃が通ったところで、遊星のライフを削りきれたわけでもない。
つまり、あの攻撃を行う合理的な理由はほとんどないのだ。
しかし、そんなことはジャンも承知の通り。
それでも「戦いたくなった」から仕方ないのだ。
ジャンほど勝利に貪欲な男が、個人の想いを優先してしまうほどに、
遊星の魅力はずば抜けていたことになる。
ジャンはアンドレやブレオに惹かれ、彼らを勧誘した。
そんなアンドレと同等のプレイングスキルを持ち、
そんなブレオのデッキ破壊を潜り抜ける程の強さを持つ男が遊星である。
ジャンが惹かれないわけがない。
最後に、作戦なんて関係なく殴ってみたい、と思ったと同時に、
「俺が認めた男なら、この状況で何か見せてくれるかもしれない」という期待もあったか。
そして、アンドレもブレオも、
ジャンに見出されたからこそ、ジャンに救われたからこそ、ジャンの想いを知っているからこそ、
ジャンの想いを尊重した。
これも一つの「フォアザチーム」ということである。
チームユニコーンは、
勝利のための、
仲間のための、
自分のための、
あらゆる形でのフォアザチームを見せてくれた。
対戦内容には賛否があるが、それも多くの視聴者が「チームユニコーン、負けるな」と没入したからこそだろう。
名勝負に違いは無い。
最後に一言。
アンドレ、お前シグナーになれ
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