【ショーハショーテン】笑-1甲子園の各審査員の傾向について、分析 #ショーハショーテン

ショーハショーテン

審査員ごとの点数

これまで各回ごとに考察してきた各審査員の傾向を、今回は個別の記事で分析!

  • 全体の点数

580点:天頂片道切符
572点:ライジン
569点:シュプレヒコール
566点:ガラ靴、柴犬世界一周
564点:ぶるーたす
531点:いわしつよし
530点:絶唱サンドバッグ
523点:神風出世魚
499点:特盛り

一位の天頂片道切符は、本家M-1だと677点相当の超高得点。
ミルクボーイに次いで歴代2位に位置する傑出度。
一方、最下位の特盛牛丼大盛りは、本家M-1だと582点相当の低得点。
旧M-1後期の、下位と競る点数。

では、ここからは各審査員の点数と傾向を個別に見ていく。

  • 嵐山景

99点:天頂片道切符
98点:ライジン
97点:ガラ靴、柴犬世界一周
96点:ぶるーたす、シュプレヒコール
95点:いわしつよし
93点:絶唱サンドバッグ
90点:神風出世魚
87点:特盛り牛丼

全体的に高い。
審査員個人最高得点である99点を天頂片道切符につけている。

実際の順位と大体変わらない点数をつけており、お客さんの代弁者的存在でもある。

  • 岸辺リョージ

98点:ライジン、天頂片道切符
96点:ガラ靴
95点:ぶるーたす、シュプレヒコール、柴犬世界一周
90点:いわしつよし
89点:絶唱サンドバッグ
88点:神風出世魚
84点:特盛り牛丼

上位と下位の点差がそれなりにある。
ライジンを比較的高く評価している審査員。

  • 谷津川ホンポ

98点:ガラ靴、ライジン、天頂片道切符
97点:シュプレヒコール、柴犬世界一周
96点:ぶるーたす
92点:いわしつよし
90点:神風出世魚、特盛り牛丼、絶唱サンドバッグ

一位と最下位の点差が最も少ない審査員。
そのため、同率順位が極めて多い。
谷津川は「(いわしつよしは、)個人的に好きなスタイル」と言っていたが、その割に点数は伸びていない。

ガラ靴を特に評価している審査員。
一方で、絶唱サンドバッグには最下位評価を下している。

  • 檜山教授

94点:天頂片道切符
93点:ライジン
90点:柴犬世界一周
88点:シュプレヒコール
87点:ガラ靴
86点:ぶるーたす
85点:いわしつよし
82点:神風出世魚
81点:絶唱サンドバッグ
80点:特盛り牛丼

芸人からの支持を最も集めている審査員。
つまりはダウンタウン松本的なポジション。
天頂片道切符とライジンにはずば抜けた得点を与えている。
柴犬世界一周もかなり評価気味。恐らく90点以上が彼の中での「高得点」なのではないか。

ただし、絶唱サンドバッグを神風出世魚より下に評価している時点で、私はあんまりこの審査員を信用していない。
絶唱サンドバッグより神風出世魚が面白いわけないだろ。
そんなにあのゴーグルネタが好きだったのか檜山教授。

  • 浜風みどり

96点:ぶるーたす、天頂片道切符
95点:シュプレヒコール
93点:ガラ靴、ライジン、柴犬世界一周
91点:絶唱サンドバッグ
88点:いわしつよし
86点:神風出世魚
81点:特盛り牛丼

ぶるーたすを最も評価している審査員。
あがり症キャラの天頂片道切符と強面漫才のシュプレヒコールも評価しており、
わかりやすいキャラ漫才が好きなのかもしれない。

恐らく上沼恵美子さん枠。

  • 花井ワッハ

98点:シュプレヒコール
95点:ガラ靴、ぶるーたす、天頂片道切符
94点:柴犬世界一周
92点:ライジン
87点:神風出世魚
86点:絶唱サンドバッグ
81点:いわしつよし
77点:特盛り牛丼

わかりやすさを重視する一方で、シュールなものにはかなり辛め。

特に評価しているのはシュプレヒコール。
オーソドックスや技術、練習量といった「王道の努力」を大きく評価しているものと思われる。
また、全審査員の中で最も点差が大きい。
唯一70点台をつけている。

続いて、私の中での審査員好感度も掲載していく。

嵐山景

好感度:80点

可もなく不可もなく。
色々言った後に「愛せる!」って言う人。
全員に高得点をあげるし、否定的なコメントをしないから、いろんな層から薄く広く支持されてそう。
意外と好感度芸人だと思う。
面白いことを言ってる印象は正直無い。

岸辺リョージ

好感度:89点

割と好き。
嵐山ほど好感度にあざとくない所が良い。
点数をシビアにつけるところはつける。
この人のネタは見てみたいな、と思う。

八津川ホンポ

好感度:78点

審査員の中で一番何も引っかかりが無い人。
10年後くらいに文春されてそう。

同率順位多すぎて、ショーハショーテンの世界では「もっと点差つけろよ」アンチが沸いてると思う。

実際、点差をつけないなら居ても居なくても同じなので、
「いわしつよし、結構好きなスタイルなんだよねぇ」とか言ってる暇があるなら、もっといわしつよしの点数を上げて欲しいと思う。実はそんなに好きじゃないのかもしれない

檜山教授

好感度:50点

カリスマかと思ったら、「観客のリアクションをほとんどそのまま点数に反映マン」だった男。
おい! 一番カリスマ性ありそうな顔しといて、一番個性のない審査をするな!
おい!! 聞いてるのか檜山教授!!!
それもう観客投票と変わらないぞ檜山教授!!!!

その上、絶唱サンドバッグを神風出世魚より下の順位にするという暴挙に出る。
私は別に神風出世魚が嫌いというわけではないが、
それはそれとして神風出世魚のネタをよく見ろ、檜山教授。
あのゴーグルネタに光を見たと言うのか、檜山教授。
本家M-1だったら小道具が出た時点で、苦言を呈する審査員が出てくるくらい小道具にはシビアなんだぞ檜山教授。

もし絶唱サンドバッグに対して、檜山教授だけ高得点を入れていたら、
私はむしろ「これがカリスマか…」となっていたかもしれない。
他の審査員が好感度や目先のウケ量に惑わされる中、
ちゃんとネタの内容を評価する審査員として、私はカリスマ認定していた可能性がある。

でも、実際の檜山教授は神風出世魚大好きマンなので、私の中の好感度は50点。

浜風みどり

好感度:87点

結構好きな部類の審査員。
ライジン辺りともっとバチバチやり合ってほしかった。
全員に優しい中堅審査員と違って、大御所審査員の方が日和らない分やっぱり見応えはある。
「バッテンみどり」は私が流行らせる

花井ワッハ

好感度:88点

浜風みどり同様、大御所は見応えある。
ちゃんと点差をつけるし、自分の評価軸がある。
今のお笑い賞レースは「出場芸人みんなにリスペクト」「お笑いをロジカルに分析」する審査員が高評価される印象がある。
反対に、大御所審査員は「古い」「好みや直感で審査しすぎ」と叩かれる傾向にある。

だが、いくつか物申したい。
まず、大御所審査員が入ることによるメリットは本当に多い。

大会の箔付け、
同世代同士の馴れ合いにしない、
場に緊張感を持たせること、
時代が違う審査員が入ることによって幅広い視点が審査に備わること、
などなど。

若い視聴者にとって、中堅芸人が代弁者となるように、
大御所審査員はその同世代視聴者の代弁者となるのだ。

「大御所芸人はセンスズレてるな」と若い視聴者が思うように、
「最近の芸人は面白くなくなったな」と高齢の視聴者が思うこともある。
結局、そういうものなのである。

また、大御所の好みや直感による審査を毛嫌いする声も一定数あがるが、
好みや直感とは、その人間の長年の経験の蓄積により生まれる瞬間的な結論だ

中堅芸人がロジックで語ることを、大御所芸人はよりスピーディに感覚的な形で結論を出せる。
前者と後者は過程は違えど、結論は同じだと私は思っている。

確かにロジックの場合、視聴者にもわかりやすいため説得力があるが、
長年芸能界を生き抜いた大御所芸人の直感もまた、何者にも変え難いセンスの塊であり、目を見張るものであると私は思う。

色々あったが、浜風みどりも花井ワッハも、ある程度時代に適応しながら、それでも自分の感覚を貫いて欲しいと思う。

大御所芸人が「現代の中堅芸人化」したら、それこそ価値がない。
最初から中堅芸人呼べよ、という話になる

まとめ

次回は出場組ごとの感想を述べていきます。

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