個人的に好きなネタランキング
1位:ライジン
面白い。武装したマックスバリュのくだりが一番好き。
勢いがあり、準優勝も納得の出来。
過去回想のシビアな感じも含めて、好きだった。
欲を言えば、もっともっと尖っててほしかった。
ヘイト管理のために、大会途中から「ちょっと良い奴かも」な部分が見え出して、相対的に丸くなってしまった印象。
2位:ガラ靴
ネタの完成度が高い。
あと、今回のランキング評価とは関係ないが、彼女たちが持つ背景ストーリーと展開が噛み合っていて、本作でも屈指の出来となる回だったと思う。
点数的にも、トップバッターでなければ優勝していた可能性も十分にあった。
ちなみに、「トップバッターで優勝は無理」「でも、その歴史を塗り替える」という話を2023年冬の本編でした直後に、令和ロマンがトップバッターで初優勝したのは、「タイミングってあるんだなぁ」と思った。
3位:いわしつよし
ネタのスタイルが好き。
ショーハショーテンにありがちな「長文ツッコミ」も、いわしつよしの漫才スタイルに合ってる。
ただし、この手のスタイルは優勝が極めて難しいという宿命を背負っている。
なぜならどうしても好き嫌いがわかれすぎるから。花井ワッハのように、「受け付けない」審査員からの評価を捨てることになってしまう。
また、ネタ中に絶唱サンドバッグのことを「笑いにならない形」で攻撃したのはあまり好きじゃない。
「打倒、絶唱サンドバッグ」は別に良い。
恨みを持つのも好きにしたら良い。
ただ、舞台に立っている以上、本気で勝ちに行くなら、
絶唱サンドバッグへの恨みごとは封印するか、それすらも「笑い」に変える覚悟が欲しかった。
というか、「一年前に絶唱サンドバッグが脇汗のことで他の組を笑ったことが、目の前のお客さんにそれほど周知されてるものなのか?」という点も疑問。
知られてないとしたらあのくだりを入れる意味はないし、
知られてるのならもっと笑える形でいじるべき。
あの数秒間を無駄にしててもったいないどころか、むしろお客さんとの距離を引き離しかねず逆効果に見える。
4位:柴犬世界一周
陽キャの極みみたいな鷹のくだりが特に好き。
他にも細かく面白いくだりはいくつもあった。
ただ、体言止めツッコミが違和感になって、笑いづらい場面も何箇所かあった。
確かに、ツッコミが下手に見える。漫画が上手い。
また、ネームドキャラの中でも一番立ち位置がふわふわしてた。
他の組と比べて、キャラや目的が弱めなのが痛い。どうしても地味に映る。
もっと腹黒いか、もっとイカれてて欲しかった。ネットミームになるくらい。
5位:絶唱サンドバッグ
リアルに関わりたくないタイプのヤンキーを具体的に羅列するくだりが好きだった。
とはいえ、他の組と比べてネタ描写がそこまで注力されていない感じがした。つまりはそれが、他の組との実力差の表現ということなのか。
出だしがあまりウケていなかったことも相まって、実際の順位が8位になるのは妥当と言えば妥当なのか。
ただ、物凄く個人的な好みを言わせてもらうと、
色々努力や作戦を遂行したほか9組に対して、
それでも絶唱サンドバッグが王者の力で勝ち切る展開を見たかった。
私は絶唱サンドバッグのことは全然好きでは無いが、
作中でのヘイトの買い方を見ると、むしろそっちの展開を見たくなった。
というか、「王者はここからどうやって捲るのか?」という所をもっと見たかった。
6位:ぶるーたす
可もなく不可もなく。
この十組の中での平均的な出来と言えるコンビ。実際の順位もそんな感じに見えた。
あと、メタ的なことを言わせてもらうと、良い奴になり過ぎてびっくりした。
ショーハショーテンという作品自体、ヘイト管理には物凄く気を遣っているけれど、
「そこまでしなくても」と感じたのがこの組だった。
醜いのも人間の一部分なので。
全員「根は真っ直ぐなんです」じゃなくても良い気はした。
「全員が優しい!色々なことに配慮!」な、ショーハショーテンという作品を象徴するキャラ作りの一つだと思う。
7位:シュプレヒコール
「潤!おい潤!一緒に調布に帰ろう潤!」みたいなツッコミは好き。
「〜してませんかぁ〜!?」みたいなツッコミは嫌い。
差し引き普通。
予選の時点で「進化後のスタイル」を披露していたのも少し勿体無い気はする。
無冠の帝王、伏線回収漫才、技術と好感度、
なんとなく和牛と被る部分もあるなぁ、と思ったりもした。
8位:天頂片道切符
「面白い」というより「上手い」「成長したな」をひたすら見せられていた印象。
また、動き中心のネタなので、漫画「まず動きを見て、セリフを見て……いや、逆に見た方が良いのか?」という風に、
理解するのにどうしても時間がかかり、結果的に笑いづらくなっていたのは否めない。
漫画で「動き中心のネタ」を見せる事の難しさを感じた。
とはいえ、あの世界では漫才界に現れたスーパールーキー。物凄い天才扱いされてるのでは。
ロジカルに大会を攻略した印象。
形は違うけど、令和ロマンみたいな感じ。
ただ、ストーリーが進むにつれてネタが洗練されていったけど、その分魅力や可愛げは減った印象。
ちなみに私が彼らのネタで個人的に好きなのは動物園ネタ。ほぼ即席であれを作れるのは確かに天才。
9位:特盛牛丼大盛り
変わってるけど、面白くはない。
辛さを売りにしてるけど、美味しくはない、辛ラーメンを食べてる気分。
他のコンビは「辛いうえに美味しい」ラーメンを作ってる。
あと、もっと「摩訶不思議」な存在感で居てほしかった。
エブリデイしじみ先生を崇拝し出してからは、よくある信者キャラの舞台装置になってしまった印象。
「奇をてらってれば面白い」「尖っていれば面白い」と判断するタイプのファンがつきそうな空気感がある。
そういうのを振り切る活躍を期待したい。
10位:神風出世魚
唯一、ネタをしっかりと省略されたコンビ。
全部見たら評価が変わるかもしれない。
緊張によってテンポがグダったのは漫画の展開的に仕方ないとしても、
小道具のゴーグルを出した時点で「M-1的な漫才」からは外れる。
小道具を使って良いのは、「テツandトモ」や「すゑひろがりず」のような、
「小道具が、そのコンビの世界観の根幹を成している」場合に限られる。
神風出世魚のように、ネタ中、ポッと出の小道具を使うのは、M-1的にはアウト。
それがアリなら、他のコンビも色んな小道具を使いたいはず。
また、そういう部分を無しにしても、ネタが明らかに浅い。
ネタを披露する直前までは強キャラ感のある言動をしていたので、
下位予想をしていた私からすると「お?意外と頑張ったりするのか?」と、良い意味で予想を裏切ることを期待したが、結果はブービー。
読者アンケートを取っても、おそらく十組の中では最下位人気と思われる。
十組の中では唯一過去の掘り下げもない。
そういうところも好きだぞ神風出世魚。
まとめ
1位:ライジン
2位:ガラスの靴が割れた
3位:いわしつよし
4位:柴犬世界一周
5位:絶唱サンドバッグ
6位:ぶるーたす
7位:シュプレヒコール
8位:天頂片道切符
9位:特盛牛丼大盛り
10位:神風出世魚
コメント
天頂片道切符は、めちゃ出来のいいアニメで映えるのでは。太陽の動きや歌は漫画で読んでも…
決勝のネタよりミュージカルを見たい。
きらめき製菓と特盛牛丼大盛りとかも動きが面白いコンビのためにも。