【ナゾトキラボ】「ミドリの29.5日」ブログ、「嘘つき村RPG」の考察

感想

村長は悪魔じゃない

動画内では、村長のことを嘘つきの悪魔認定していた。
しかし、本当にそうだろうか?
ひよこい達が村長を疑う根拠は大きく二つ。

「①みどりさんの元へ向かう方角問題」
「②愛をかけても変化しない悪魔の人数」

だが、①に関しては正直さしたる問題では無い。
ひよこいたちは「村長は、『北東へ行けば精霊に会えるじゃろう』と言っていた! でも、会えなかったから、村長は嘘つきだ!」
と言っていた。
だが、厳密には違う。
村長は「お主が勇者なら精霊に会えるじゃろう」「まずは北東へ向かうといい」と言っただけなのだ。
そこへ向かえば精霊に会える、と言ったわけではない。
「まずはそこへ向かえ」と言っただけだ。
これだけで嘘と断定するには、材料として弱い。

また、「村長に愛をかけても、悪魔の人数が変化しない問題」として、
ひよこい達は、「村長が複素数(悪魔)持ちだからではないか」という考えを展開していた。
虚数でありながら、愛への耐性を持つ、複素数。

だが、可能性はもう一つある。
村長は複素数だから「愛」が効かなかったんじゃない。
「0」だから効かなかったのではないか
0に愛をいくらかけても、0のまま変化はない。

もちろん複素数持ちの可能性もあるが、0の可能性もある。
つまり、村長が悪魔であると断定するにはやはり決定力に欠けるのだ。

ちなみになぜ村長だけ0という数字が割り当てられたのか?
それはわからない。
もしかすると村長は、みどりさんにお見舞いをしに来てくれた「親友」を模した存在なのかもしれない。
だからこそ、唯一みどりさんの元への行き方を知っていたし、
みどりさんも「親友」を悪魔にさせたくないから「0」を割り当てた。

しかしそうなると、大きな疑問が残る。
「残り一人の悪魔は、一体誰なのか?」
ひよこい達は、一人一人に愛をかけ、誰が悪魔なのかを特定していった。
そして、残り一人は村長ではないか、と目星をつけた。
だが、その村長が悪魔では無い可能性がある今、もう一人は誰なのか?

主人公だ。
主人公は勇者などでは無い。悪魔だ。
ただの村人を悪魔に変える。

主人公が悪魔

もし主人公が悪魔だとしたら、村長問題も一撃で解決する。

『お主が勇者なら、精霊に会えることじゃろう』

勇者じゃ無いから、声しか聞こえなかったんじゃないか?
もし主人公が勇者だったら、村長の言うとおり、本当は森の中で精霊に会うことが出来たんじゃないか?

いや、もっと言わせてもらうと、
本当に声なんて聞こえたのか?
主人公は悪魔。嘘をつく。

声なんて聞こえていない。
精霊の声は全て、主人公のもの。

最後に登場したみどりさんの発言は、恐らく本物の精霊の声、みどりさんの声だろう。
だがそれ以外の、精霊がいない時に聞こえる声は全て自作自演。

そして何より危険なのは、村長が言ったとおり「悪魔に取り憑かれた人間は、乗っ取られている意識がない」ということ。
つまり、主人公に悪意はない。
自分が一人二役で、精霊の声を自演している意識すらないだろう。

いや、よりハッキリと私の見解を言わせて貰えば、恐らく『声』は内なる悪魔のものだ。
それに対して、主人公が返事をする。

つまり、主人公は無意識の多重人格のようになり、
自らを勇者だと、内なる悪魔に誘導されていたのだ。
悪魔が精霊のように、心に話しかける。
主人公は、それを精霊の声だと思い込み返事をする。
この繰り返しで、自称勇者は完成する。

そもそも、主人公が勇者だという根拠は全て、主人公が一人の時に聞いた「声」のみ
村長や村人の誰かが、主人公のことを能動的に勇者認定したわけではない。
そして、「声」が聞こえた時には、その場に精霊さえ居なかった。
じゃあ誰がその「声」を発したのか?
その場にいたのは、主人公だけだ。

……他にも、主人公が悪魔であると考える理由がある。
作中では、村人や村長に何回愛をかけても、悪魔の残り人数を0に出来なかった。
それも当然だ。
主人公が唯一、絶対に愛をかけることが出来ない人物がいる
そう、主人公自身だ。
彼が悪魔であり、自らに愛をかけることが出来ない以上、
悪魔の残り人数は絶対に0にならない。

そして何より、これは一般的な価値観に基づく考え方だが、
そもそも…
そもそも「愛をかけることで、村人を悪魔にする勇者」などいない。

確かに、主人公の持つ能力は、「悪魔を村人に戻せる」能力かも知れない。
だが同時に、「悪魔を増やせる」能力でもある。

悪魔を増やす能力…
こんな能力を、果たして勇者が持つものだろうか。

まとめ

まとめると、

  • 村長は「複素数」ではなく「0」、悪魔では無い可能性がある
  • 主人公が悪魔説
  • 悪魔を増やす可能性のある能力持ち、という時点で「勇者では無い」可能性が高い
  • 悪魔に取り憑かれた人間は、その自覚が無い
  • 主人公を「勇者」と呼ぶのは、主人公が一人きりの時に聞こえる「声」だけ
  • 主人公は、自らに対して愛をかけることが出来ない

村長はシロであり、
実は主人公こそが悪魔。
これが、このゲームの真実であると提唱する。

最後に、
「ミドリの29.5日」トップページに辿り着いた人あるあるを述べて、この記事を締めたいと思う。
それでは……

URLの最後の数字を念のため細かく変えて記事を探してみる(20140502、20140503……)

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