毎年、M-1の予選動画はすべてチェックしている私が考える、
「ショーハショーテンの笑-1甲子園決勝進出組が、M-1に出るとどのくらい勝ち進めるのか?」
M-1グランプリの予選〜決勝は、以下の7段階で取り行われる。
- 一回戦
- 二回戦
- 三回戦
- 準々決勝
- 準決勝(+敗者復活戦)
- 決勝戦
- 最終決戦
予選のどの辺りまで進めば「凄い!」となるかは人次第だが、
高校生漫才師の場合は三回戦進出が「凄い!将来超有望!」の一つの目安になると私は思う。
そして、本題となる「笑-1甲子園」ファイナリストがどの辺りまで勝ち進むのか、ということだが、
ショーハショーテン版のM-1である「笑-1」における、ガラ靴の戦績が参考になると思う。
「昨年度の時点で、ガラ靴は唯一高校生で笑-1の3回戦に進出した」
「ガラ靴は、プロを含めた女性芸人の中でもトップの呼び声が高い」
と作中で触れられている。
一応触れておくと、これ、両方とも凄い事。
三回戦ともなると、偶然では勝ち残れない。
周りはほとんどがプロの芸人、そこで戦えるガラ靴のレベルの高さ。
だがそれ以上に、
「ガラ靴は、プロアマ問わず女性芸人の中でもトップと判断する人も多い」というのがエグい。
じゃあもう準々決勝〜準決勝の力はあるやん。
一方で、「三回戦まで進んだのは高校生で唯一、ガラ靴だけ」というのが結構シビアだな、と思った。
ただ、今年の笑-1甲子園のファイナリストは近年でも一番レベルが高い、と作中で言われている。
ということを踏まえて、
ショーハショーテン各組の予選の勝ち進み具合を予想してみる。
ガラ靴
予想:三回戦進出。場合によっては準々決勝進出も
昨年度が三回戦、となると今年はそれ以上……というのが漫画的な予想。
あと、ネタの内容を見てもかなり仕上がっていることは確か。
トップバッターで上位に食い込む程の脂の乗り具合、準々決勝も目指せるラインではないだろうか。
正直、現役高校生が準々決勝まで勝ち残るって凄まじい出来事なのだけど、
「女性芸人ではナンバーワン」とまで言われている以上、十分あり得る。
神風出世魚
予想:二回戦。それ以外に無い
一回戦落ちするほどではないかもしれないが、三回戦レベルでは絶対に無い。
ネタの独自性が薄く、完成度もそれほど高くはなく、メンタルにも課題がある。
ネタの内容も高校生感溢れるもので、大人が笑うかというとかなり厳しい。
何より、この手の「西のしゃべくり漫才」の競合相手は山ほどいる。
ひたすら上手くなるか、
何かしらの特色が無いと厳しい。
「僕らのネタは、例年ならトップ3は狙えた」という発言から、
昨年準優勝時点でのガラ靴に近い実力はあると判断できる。つまり、二回戦相当。
いわしつよし
予想:二回戦。ウケ次第では三回戦進出も
神風出世魚よりは評価が高いけど、じゃあ三回戦レベルにあるかと言うと「うーん」というところ。
とはいえ、こういうタイプのネタはコアなファンにウケる可能性がある。
ぶるーたす
予想:二回戦。枠次第では三回戦進出も
正直、ネタのパンチはそこまで強く無い。
キャラクターは仕上がってるけど、「一見金持ちだけど、実は…」というフォーマットは、ベタでありきたり。
つまり、フォーマット自体に新しさが少なく、魅力に欠ける。
ネタの内容も、良くも悪くも「高校生らしい」。
大人が笑うネタかと言うと微妙。
本編では順位が下だった「いわしつよし」より評価が下になる可能性も十分ある。
特盛り牛丼大盛り
予想:一回戦〜三回戦のいずれか
ネタのクオリティはお世辞にも高いとは言えない。
ただ、「裏笑いできる箇所」「独特の粗さ」など、玄人好みされる要素はふんだんにある。
予選を見る層全体からうっすら好かれ、その中でもコアなファンがついていくのでは。
シュプレヒコール
予想:三回戦。準々決勝進出も0ではない
個人的な印象として、ガラ靴とシュプレヒコールはかなり実力が近い。
ガラ靴が三回戦〜準々決勝レベルである以上、シュプレヒコールも同じくらいの結果を残す可能性はある。
露出は一番多いらしいし、ネタも一皮剥けたので、
今年は良いところまで勝ち進めるのではないか。
ライジン
予想:三回戦。ウケ次第では準々決勝進出の可能性も
作中で触れられていたけど、パッケージが一番出来てる。予選きっかけで売れていきそうな気配がある。
ゴッドタンとか呼ばれそうだもんな。
予選でウケてる画も一番浮かびやすい。
華がある。
柴犬世界一周
予想:二回戦〜三回戦
まず、体言止めツッコミを武器とするコンビは結構いる。
当然、観客や審査員はそれらのコンビが脳裏によぎり続けるわけで、
「それらの単純な劣化」「ていうか、パクりか?」などと判断されると中々勝ち進めない。
あとは、ツッコミの技量不足も手痛い。
「それも味」と判断する人もいるかもしれないし、
「下手キャラ」「ポンコツキャラ」の需要があるのもわかるが、一方で漫才は総合力。
その下手さを直接生かすスタイルというわけでも無い以上、やはりハンデとして見られるのでは無いか。
天頂片道切符
予想:三回戦。準々決勝進出の可能性も十分にある
漫才を始めたばかりで笑-1甲子園を制覇。
同業者からも「天才コンビ」と呼ばれ、
片方は凄腕のハガキ職人、
もう片方は元天才子役という、話題性にも優れている。
それ故、観客への認知も進みやすく、ネタを受け入れられやすいのではないか。
絶唱サンドバッグ
予想:三回戦濃厚。準々決勝進出は厳しそうだが0では無い
今年の笑-甲では不発だったが、あくまでそれは天頂片道切符による「大イジワル」の結果。
しかも、それだけのハンデがあっても、いわしつよしレベルの点数はもぎ取る地力がある。
昨年三回戦に進出したガラ靴以上の戦績を備えている以上、
絶唱サンドバッグも三回戦進出の可能性は大いにある。
準々決勝進出の可能性があるか……というと正直わからない。
本来決勝で披露する予定だったネタのクオリティによる。
まあ、昨年からあまり成長してない可能性もあるのだけど、
三回戦〜準々決勝レベルの力をもつ天頂片道切符が「大イジワルをしないと勝てないかも」と判断した以上、
絶唱サンドバッグの力もそれに近いくらいのじつはあると判断するのが妥当だと判断する。
まとめ
ガラ靴:三回戦進出。場合によっては準々決勝進出も
神風出世魚:二回戦。それ以外に無い
いわしつよし:二回戦。ウケ次第では三回戦進出も
ぶるーたす:二回戦。枠次第では三回戦進出も
特盛牛丼大盛り:一回戦〜三回戦のいずれか
シュプレヒコール:三回戦。準々決勝進出も0ではない
ライジン:三回戦。ウケ次第では準々決勝進出の可能性も
柴犬世界一周:二回戦〜三回戦
天頂片道切符:三回戦。準々決勝進出の可能性も十分にある
絶唱サンドバッグ:三回戦濃厚。準々決勝進出は厳しそうだが0では無い
「昨年三回戦進出、女性芸人ではトップの実力を持つガラ靴」
「神風出世魚ですら、例年ならトップ3を狙える出来(昨年のガラ靴並)」
という二つの要素を参考資料にした結果、
三回戦&準々決勝レベルの高校生漫才師が大勢現れる結果となった。これがショーハショーテン界の高校お笑いの力
予選で結果出しそう順に並べ替えるとこんな
感じ。
①天頂片道切符、ライジン
②ガラ靴、シュプレヒコール
③絶唱サンドバッグ
④柴犬世界一周
⑤特盛牛丼大盛り
⑥いわしつよし
⑦ぶるーたす
⑧神風出世魚
上に行くほど、
審査員からの評価が高くなりやすい
または
お笑いファンからのウケが良さそう
という感じ。
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