現代のお笑いを分析・解剖して、たどり着いた境地が「いったん理論を捨ててみる」。
いつか芸人さんが言ってました。
「2016優勝の銀シャリは、一度『ノウハウ』から外れてる気がする。だからあれだけずば抜けられたんだ」と。
今回の話はそれに近いことだと思う。
予想の範囲内の出来事で起こる笑いは、安心できるし余裕を持って観れるから楽しいのだけど、
予想外の笑いはやっぱり刺激的で爆発力がある。
天頂片道切符が選んだのもその道なのだろうなと。
一度手に入れたものを捨てるのは簡単なことではない。
実際プロになってからのスタートダッシュは遅れたものの、その分努力してつけた力が準決勝の舞台で実った。
世間的な大本命は恐らくライジンやガラ靴、ドン・ザ・キッドということになるのだろう。
しかしこの大会は天頂片道切符が獲る。
なぜなら笑-1はそういう大会だから。
爆発的な新星こそが最強。
常連組がどんなに強いネタを用意しても勝てない。
これが予想外の内と外の差。
むしろ、ここまで露出が少なかった事が天頂片道切符の追い風となる。色々な意味で誰も見たことのない笑い。
その笑いを、誌面で一切見せなかったのも良かった。
なにせ新しい笑いだから、表現できるわけがない。
私は賞レースを予選から全部見る派なのだけど、
こと決勝に関しては「前情報なしでいきなり見るのが一番楽しい」という持論がある。
要は、子供の頃の楽しみ方。
決勝で初めて知った芸人達が、知らない笑いの取り方をしてくる。
これが一番楽しい。
まあ、私は予選から見るのだけど。
ショーハショーテンが終わると、このブログでこういうことを語る機会も減ってしまって寂しくなる。
だが、私は諦めてはいない。
ショーハショーテンくん!
色々な笑いの形、特に漫才はたくさん見せてもらった!!
次はコント編をやろう!!!!
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