- 劇場版名探偵コナン
- 1997年 第1作 時計仕掛けの摩天楼
- 1998年 第2作 14番目の標的(ターゲット)
- 1999年 第3作 世紀末の魔術師
- 2000年 第4作 瞳の中の暗殺者
- 2001年 第5作 天国へのカウントダウン
- 2002年 第6作 ベイカー街(ストリート)の亡霊
- 2003年 第7作 迷宮の十字路(クロスロード)
- 2004年 第8作 銀翼の奇術師(マジシャン)
- 2005年 第9作 水平線上の陰謀(ストラテジー)
- 2006年 第10作 探偵たちの鎮魂歌(レクイエム)
- 2007年 第11作 紺碧の棺(ジョリー・ロジャー)
- 2008年 第12作 戦慄の楽譜(フルスコア)
- 2009年 第13作 漆黒の追跡者(チェイサー)
- 2010年 第14作 天空の難破船(ロスト・シップ)
- 2011年 第15作 沈黙の15分(クォーター)
- 2012年 第16作 11人目のストライカー
- 2013年 第17作 絶海の探偵(プライベート・アイ)
- 2014年 第18作 異次元の狙撃手(スナイパー)
- 2015年 第19作 業火の向日葵
- 2016年 第20作 純黒の悪夢(ナイトメア)
- 2017年 第21作 から紅の恋歌(ラブレター)
- 2018年 第22作 ゼロの執行人
- 2019年 第23作 紺青の拳(フィスト)
- 2021年 第24作 緋色の弾丸
- 2022年 第25作 ハロウィンの花嫁
- 2023年 第26作 黒鉄の魚影(サブマリン)
- 2024年 第27作 100万ドルの五稜星(みちしるべ)
- 最後に
劇場版名探偵コナン
1997年 第1作 時計仕掛けの摩天楼
- 興行収入:11億円(26位)
- キャッチコピー:「真実はいつもひとつ!」
- 主題歌:杏「happy birthday」
テレビアニメ「名探偵コナン」の劇場版第1作であり全てはここから始まりました。
主人公のコナンとメインヒロインである毛利蘭が中心となって描かれ、
彼らが住む米花町で起きる連続爆破事件(毎度おなじみの爆破ですね)と、新一と蘭の恋愛描写(こちらもお馴染みです)の2つが軸となり物語は進んでいきます。
殺人事件の解決、というより連続爆破をいかに予測し解決していくか、という点に主眼が置かれた作品。
ちなみにいまやすっかりコナンファンには知られる白鳥の初登場もこの作品。この人はじめは劇場版限定のオリジナルキャラだったんです。
そしてこの第1作品目から最新作まで、コナン(新一)、蘭、小五郎、阿笠博士、少年探偵団(光彦、歩、元太)、園子の計8人は常に顔を出しており、
劇場版におけるレギュラーキャラと言えるでしょう。
1998年 第2作 14番目の標的(ターゲット)
- 興行収入:18.5億円(25位)
- キャッチコピー:「次に狙われるのは誰だ!?」
- 主題歌:ZARD「少女の頃に戻ったみたいに」
毛利小五郎とその知人達が、名前に入っている数字になぞらえて13から1まで順に命を狙われていくという事件が今回の作品の大筋であり、
タイトルにもある「14番目の標的」とは一体誰のことなのか、という謎が本作のメインとなっています。
ちなみに作品のテーマが「名前に数字が入っている」ということから目暮警部は目暮十三、白鳥は白鳥任三郎という名前が明かされています。
また服部平次も「二」という読みが出来ることから当初は登場を予定されていましたが、
テレビシリーズに登場して間も無く認知度が高くなかったことから劇場版での登場は見送りとなりました。なんやて工藤。
また小五郎に関して大きく掘り下げられることとなったのもこの作品の特徴。
優れた射撃の腕と 人質を最小限の被害に抑えつつ犯人を無力化する判断能力を持つことがこの作品で明かされています。
「水平線上の陰謀」然り、小五郎のおっちゃんがコナンをも凌駕する活躍を見せる作品は特に面白いなぁというのが個人的な感想です。
いずれも小五郎の大切な人である妃が絡むことで覚醒しているというのもポイントです。
ちなみに妃英理と彼女の秘書である栗山緑が初登場したのがこの作品。
またコナン映画恒例の「漢字で書いて英語で読む」タイトルもこの作品が初となります。
1999年 第3作 世紀末の魔術師
- 興行収入:26億円(20位)
- キャッチコピー:「世紀末最大の謎を解くのは誰だ!?」
- 主題歌:B’z「ONE」
大阪、豪華客船、そして古城の3つを主な舞台として繰り広げられるミステリー作品。
押しも押されぬ人気キャラクターである怪盗キッドが「エッグ」を狙うという予告状が届くところからストーリーは動き出します。
劇場版初登場キャラクターが多く、灰原哀、高木渉、服部平次、遠山和葉、鈴木史郎、茶木神太郎、中森銀三、怪盗キッドの計8名が登場しています。
灰原哀に関してはこの作品以降常に登場し続けており、第1作目から連続登場している8名に灰原哀を加えた9名が劇場版におけるレギュラーキャラと言って良いでしょう。
恒例の「コナンの正体を知っている人物」に灰原哀が加わったのもここからです。
2000年 第4作 瞳の中の暗殺者
- 興行収入:25億円(22位)
- キャッチコピー:「蘭の瞳に隠された狙撃犯(スナイパー)を探せ!」「Need not to know…」
- 主題歌:小松未歩「あなたがいるから」
主人公であるコナンとヒロインの蘭の関係性をメインに据えた第4作目。
おなじみの恋愛模様から、蘭の高い格闘スキルがお披露目されたのも印象深い作品です。
本作では警視庁捜査一課から佐藤美和子と千葉和伸が劇場版に初登場しています。
またコナン映画恒例となっている小学生のアフレコ体験が導入されたのもこの作品から。
アフレコされた声を劇場で聞くたびに「ああ、コナン映画だなぁ」と改めて実感しています。
ちなみに2016年に実施された歴代映画作品の人気投票では3位を獲得したのがこの作品。
「コナン映画で好きなのはこれ」という話題では特によく上がるタイトルでもあり、人気の高さがうかがえます。
2001年 第5作 天国へのカウントダウン
- 興行収入:29億円(18位)
- キャッチコピー:「脱出不可能!危険な罠の時間を止めろ!!」
- 主題歌:倉木麻衣「always」
「景色」をテーマにパニック物を想定して作られたのがこの作品。
新一と蘭のラブコメパートが少なめになっており、
この作品で初登場する黒の組織(ジン、ウォッカ)と、組織から抜けた灰原哀にスポットを当てているのがこの作品の特徴。
また少年探偵団に活躍の場が設けられたのもレギュラーキャラ好きにとっては嬉しいポイントではないでしょうか。
ちなみに灰原哀の姉である宮野明美、警視庁の鑑識課に所属するトメさんが劇場版に初登場したのもこの作品。
2016年に開催された人気投票では4位を獲得しています。
初期の作品ではありますが根強い人気を誇っています。
2002年 第6作 ベイカー街(ストリート)の亡霊
劇場版 名探偵コナン ベイカー街(ストリート)の亡霊 [DVD]
- 興行収入:34億円(12位)
- キャッチコピー:「待ってろ…絶対、また逢えっから…。」「夢か幻か!?歴史の迷宮に隠された真実をつかめ!」
- 主題歌:B’z「Everlasting」
仮想体感ゲーム機「コクーン」の完成披露パーティーに招かれたコナン達が、
ゲームの世界と現実の世界の両方から謎を解いていく、というのが物語のメイン。
仮想体験ゲーム機というだけあって、少年探偵団の面々が中心となって物語は進んでいきます。
またコナンの両親である工藤優作と工藤有希子が劇場版初登場。
現実とゲームの世界という次元を隔てた2つの世界で、コナンと工藤優作がいかに謎を解いていくのかがキモとなります。
2016年の人気投票では堂々の2位を獲得。
個人的にも幼い頃に視聴して思い出深い作品です。
2003年 第7作 迷宮の十字路(クロスロード)
劇場版 名探偵コナン 迷宮の十字路(クロスロード) [DVD]
- 興行収入:32億円(14位)
- キャッチコピー:「私たち、やっと逢えたんだね…」「工藤新一、古都の謎に挑む!?」
- 主題歌:倉木麻衣「Time after time 〜華舞う街で〜」
東京・大阪・京都で5人の男がそれぞれ日本刀や弓矢で殺される事件が発生。
コナンと平次が少しずつ真相に近づいていくもののそんな中和葉が…
というのが本作の大筋。
コナン映画では珍しくコナンよりも平次が活躍する作品となっており、
平次による得意の剣道を生かした激しいアクションやバイクアクション等が描かれています。
基本的にはコナンが解説を担当する作品冒頭の紹介部分でも一部を平次が担当しているなど、とにかく平次が熱いこの作品。
劇場版に初登場するキャラクターとしては大滝悟郎、綾小路文麿が挙げられます。
2016年の人気投票では映えある第1位を獲得。
コナン映画を見るなら外せない作品となっています。
2004年 第8作 銀翼の奇術師(マジシャン)
劇場版 名探偵コナン 銀翼の奇術師(マジシャン) [DVD]
- 興行収入:28億円(19位)
- キャッチコピー:「運命だったのさ、俺たちの出逢いはな…」「これが、運命なのか…」
- 主題歌:愛内里菜「Dream×Dream」
舞台女優の牧樹里の元に「Romeo Juliet Victor Bravo! 26の文字が飛び交う中 “運命の宝石“をいただきに参上する」という予告状が届くところから物語が始まる本作品。
キッドがメインの作品というだけあり警察関係者としては中森警部が中心としてストーリーが展開されます。
恒例のダジャレクイズも阿笠博士ではなくキッドが担当するなどキッドが熱いこの作品。
2005年 第9作 水平線上の陰謀(ストラテジー)
劇場版 名探偵コナン 水平線上の陰謀(ストラテジー) [DVD]
- 興行収入:21.5億円(24位)
- キャッチコピー:「忘れはしねぇよ、オマエのことだけは…」「オマエを、絶対に守る」
- 主題歌:ZARD「夏を待つセイルのように」
豪華客船を舞台に殺人事件が発生、それは15年前に起きた貨物船の沈没事故と結びついていて…というのが今作の大筋。
この作品はとにかく小五郎のおっちゃんが格好いい、この一言に尽きます。
コナンですら気づかなかった真相にたどり着く推理パート、蘭姉ちゃんさながらのアクションパートは必見。
これらの活躍には妃英理の存在も大きく関わっているため、妃英理ファンとしても満足のいく作品になっています。
普段は場を和ませるコメディ色の強い小五郎の格好いい部分が多く見られるのが「水平線上の陰謀」の特徴と言えるでしょう。
2006年 第10作 探偵たちの鎮魂歌(レクイエム)
劇場版 名探偵コナン 探偵たちの鎮魂歌(レクイエム) [DVD]
- 興行収入:30.3億円(17位)
- キャッチコピー:「探偵たちよ、安らかに眠れ」「さよなら、コナン」
- 主題歌:B’z「ゆるぎないものひとつ」
ある人物から調査依頼を受け、横浜に新しく出来たテーマパーク「ミラクルランド」に訪れたコナン一行ですが、
実はそれは犯人が仕組んだ罠で…というのが本作の大筋。
劇場版10周年記念として、全レギュラーメンバーが勢揃いしたオールスター作品というだけあり、登場キャラクターも非常に多彩。
「探偵たちのレクイエム」というタイトル通り多くの探偵が真相を解明しようと奔走します。
特に白馬探に関してはとある事情こそあるものの、登場機会は多く白馬探ファンの方は必見と言えるでしょう。
服部平蔵、遠山銀司郎、横溝重悟、白馬探、宮本由美、山村刑事が劇場版に初登場しています。
2007年 第11作 紺碧の棺(ジョリー・ロジャー)
- 興行収入:25.3億円(21位)
- キャッチコピー:「そこに浮かぶのは、誰だ…」「コナン君、どこにいるの?」
- 主題歌:愛内里菜&三枝夕夏「七つの海を渡る風のように」
蘭と園子の友情にスポットを当てつつ、トレジャーハンターや彼らを狙う犯人の正体、財宝の謎など、複雑に絡み合う謎にコナンが挑みます。
この作品は何と言っても園子です。
これまでの劇場版でも決して少なくない出番を貰っていた園子ですが、
この作品で初めてのメインを張ることになりました。
オープニングの紹介でも蘭と園子の存在が強調され、キャストクレジットにも園子役の松井菜桜子が追加されています。
伝説の女海賊であるアン・ボニーとメアリ・リードに蘭と園子をなぞらえたストーリー展開が特徴的です。
ちなみに劇場版で島を訪れるのは実は本作が初。
海や空などこれまであらゆる場所に行っていたので少し意外な所です。
2008年 第12作 戦慄の楽譜(フルスコア)
- 興行収入:24.2億円(23位)
- キャッチコピー:「この歌声を、消させはしない」「この指が奏でるのは、真実を導く旋律(しらべ)」
- 主題歌:ZARD「翼を広げて」
高名な元ピアニスト・堂本により創設された堂本音楽アカデミーである日、練習していた堂本の門下生3名が死傷する爆破事件が発生します。
そんな事件が起きた翌週、堂本音楽ホールの完成公演の練習を見学しに来ていたコナン達は天才ソプラノ歌手である秋庭怜子と出会い、
光彦の発案でクラスの合唱のコーチをして貰うことになるのですが…というのが本作の大筋。
ゲストキャラクターである秋庭怜子の活躍がとにかく多いため、レギュラーキャラクターの活躍は他の作品と比べて抑えられているこの作品。
ポスターにゲストキャラクターが描かれるのは極めて稀であり、
秋庭怜子の作品での活躍の大きさを感じさせます。
テーマが「音楽」ということもありコナンくんの音痴設定も本作でお披露目されています。
2009年 第13作 漆黒の追跡者(チェイサー)
劇場版 名探偵コナン 漆黒の追跡者 スタンダード・エディション [DVD]
- 興行収入:35億円(11位)
- キャッチコピー:「逃げ切れねぇ、か…」「江戸川コナン、最も危険な事件」
- 主題歌:倉木麻衣「PUZZLE」
東京・神奈川・静岡・長野で計6人が殺害される事件が発生。どの現場にもアルファベットが刻まれた麻雀牌が残されていたことから同一犯または同一組織による広域連続殺人事件と認定されます。
そんな中事件と黒の組織の関連性も浮かび上がってきて…というのが本作の大筋。
主人公のコナンと黒の組織の対決が物語の軸となっており、
黒の組織と深く関わる「七つの子」のプッシュ音など考察の対象となることも多い作品です。
また初登場キャラクターが多く、ベルモット、キャンティ、コルン、ピスコ、松本清長、横溝参悟、大和勘助、上原由衣、そして山村ミサオが正式に劇場版初登場しています。
蘭姉ちゃんのアクションシーンにも要注目。本作ではまさかの銃弾を…?
2010年 第14作 天空の難破船(ロスト・シップ)
劇場版 名探偵コナン 天空の難破船 スタンダード・エディション [DVD]
- 興行収入:32億円(14位)
- キャッチコピー:「捕まった…!?」「怪盗vs名探偵-華麗なる冒険の空」
- 主題歌:GARNET CROW「Over Drive」
怪盗キッドが出演する作品はこれで4作目、非常に頻度が多く人気の高さをうかがわせます。
さて本作では世界最大級の飛行船「ベル・ツリーI世号」を舞台に、主人公のコナンとライバルである怪盗キッドの共闘、さらにはテロリストグループとの戦いを描かれています。
本作では鈴木次郎吉が劇場版初登場。
また映画のオープニングでは作品解説が大幅に変更されているのが特徴です。
灰原哀や怪盗キッドの説明は省略され、鈴木次郎吉やテロリストグループといったサブキャラクターの説明がされるなどやや異色。
お馴染みのダジャレクイズも、普段であれば作品の序盤で行われるところを本作では事件解決後に出題されています。
またコナン映画シリーズの中では殺人事件が起きないという非常に平和(?)な作品でもあります。
このように何かと他作品と異なるポイントが多い本作品、見返した際にはそういった部分に目を向けるのも良いのではないでしょうか。
2011年 第15作 沈黙の15分(クォーター)
劇場版 名探偵コナン 沈黙の15分(クォーター) スタンダード・エディション(通常盤)【DVD】
- 興行収入:31.5億円(16位)
- キャッチコピー:「生き延びるんだ、絶対に…」「ラスト15分、予測不可能!」「生きてたら、また会えるぜ」
- 主題歌:B’z「Don’t Wanna Lie」
8年前、新潟県北丿沢村でまだ幼い少年が黒い影の人物に追われた結果足を踏み外して崖から転落、意識を失うという事件が発生。
そして現在、再選を果たした朝倉知事のもとに脅迫状が届き、その翌日地下鉄のトンネルが爆破されてしまい…?
コナン映画は4月に公開されるため基本的に作中の舞台も春や夏ということがほとんどなのですが、本作では初の「冬」を舞台としているのが特徴的です。
したがってポスターのコナンくんの衣装もいつもの赤い蝶ネクタイに青いジャケットではなく、スノボーウェアという冬らしいもの。
コナン映画は夏でも冬でも楽しめますね。
またタイトルの15分が何を意味しているのか、推理してみるのも良いかもしれません。
帝丹小学校の担任であり白鳥の初恋の相手でもある小林澄子が劇場版に初登場しています。
2012年 第16作 11人目のストライカー
劇場版 名探偵コナン 11人目のストライカー スタンダード・エディション [DVD]
- 興行収入:32.9億円(13位)
- キャッチコピー:「オマエら、ちゃんとついて来んだぞ!」「フィールド震撼!その謎にニッポンが熱くなる!!」
- 主題歌:いきものかがり「ハルウタ」
Jリーグ20周年記念プロジェクトとのコラボレーション作品でもあるため、三浦知良や遠藤保仁、楢崎正剛、中村憲剛、今野泰幸など実在のサッカー選手が本人役で登場しているのが特徴。
上記5人の演技は特に視聴者の感想が多くなるポイントではないでしょうか。
言ってしまえば非常に棒演技です。しかもほぼ全ての台詞が。
ただそこがこの作品の魅力でもあるのかなと感じています。
ご覧になっていただければわかると思いますが、この棒読みが面白くて癖になります。こういう楽しみ方ができる懐の深さもこの作品の魅力でしょう。
小五郎が大ファンである沖野ヨーコが劇場版初登場となります。
2013年 第17作 絶海の探偵(プライベート・アイ)
劇場版 名探偵コナン 絶海の探偵 スタンダード・エディション [DVD]
- 興行収入:36.3億円(10位)
- キャッチコピー:「それ、マズくね!?」「限界突破!究極のスパイミステリー」「危険すぎる緊急ミッション!標的は日本全土!」
- 主題歌:斉藤和義「ワンモアタイム」
海上自衛隊のイージス艦を舞台に偶然居合わせたコナンたちが巨大な陰謀に立ち向かう、というのが本筋。
製作には防衛省・海上自衛隊が全面協力にあたっており、細部まで忠実に再現されていることが特徴。
またコナン映画では初のスパイミステリーとなります。
阿笠博士とは別行動を取っていたため直接の接触は無かったもののダジャレクイズは電話越しに行われる辺り、
もはや今後どのような環境に置かれたとしてもダジャレクイズは行われることでしょう。
また劇場版では皆勤賞だった白鳥警部が初めて登場しない作品でもあります。
2014年 第18作 異次元の狙撃手(スナイパー)
劇場版名探偵コナン 異次元の狙撃手【スタンダード・エディション】 [DVD]
- 興行収入:41.1億円(9位)
- キャッチコピー:「奴…だったのか!?」「夜空を貫く正義の弾丸!その眼に映る禁断の謎(パンドラ・ミステリー)!!」「ターゲットは誰だ!?暴かれる超危険な真実!!」「禁断の真実への扉が、いま、音を立てて開き始める…!」
- 主題歌:柴咲コウ「ラブサーチライト」
高さ635mの東都ベルツリータワーで発生した狙撃事件にアメリカ海軍特殊部隊が絡んでくるという内容。
世良真純、沖矢昴、赤井秀一、ジョディ・スターリング、ジェイムズ・ブラック、アンドレ・キャメルが劇場版に初登場しています。
オープニングでは博士や灰原の紹介は省略され、FBIや世良真純、赤井秀一らが解説されることに。
「原作ではまだ出していないネタ」が満を持して登場するのがこの作品の最大の特徴であり見所。
この記事ではネタバレこそ出来ないものの、初見では衝撃を受けること間違いなしでしょう。
当時コナン映画の中では歴代最高の興行収入を記録していただけあり、
爆発的にヒットしていた「アナと雪の女王」の観客動員数6週連続1位を阻止し初登場1位に輝いています。
2015年 第19作 業火の向日葵
- 興行収入:44.8億円(8位)
- キャッチコピー:「華麗なる芸術的(アート)ミステリー!!」「お前に解けるか…この芸術が!!」
- 主題歌:ポルノグラフィティ「オー!リバル」
ゴッホの絵画「ひまわり」が物語の鍵を握るためコナン映画初のアートミステリーとされています。
怪盗キッドが登場するのはこれで5作目となります。
また怪盗キッドの助手である寺井黄之助が劇場版初登場。
捜査一課の刑事達を差し置いてポスターに中森警部が描かれる、
目暮警部は物語の終盤に登場する、
園子や次郎吉を除いたレギュラーメンバーの登場までに数分かかる(蘭や小五郎に関しては開始10分以上登場しない)など、
怪盗キッドやその周囲の人物にもスポットが当たった作品でもあります。
本作は歴代最高の興行収入を叩きだした前作を超える興行収入を記録。
ここからはコナン映画が制作されるたび歴代最高の興行収入を記録することになります。
2016年 第20作 純黒の悪夢(ナイトメア)
劇場版 名探偵コナン 純黒の悪夢(ナイトメア)(通常盤)[DVD]
- 興行収入:63.3億円(7位)
- キャッチコピー:「黒に染まれ」「ダブルフェイスはここまでだ」「暴かれたダブルフェイス!宿命が導く、頂上決戦(バトルロイヤル)ミステリー!!」
- 主題歌:B’z「世界はあなたの色になる」
黒の組織とFBIが劇場版で対峙することになる初の作品。
公安警察の安室透、風見裕也、CIAの水無怜奈、また声のみの出演ではありますが黒の組織のNo.2であるラムが劇場版初登場となっています。
これまでのコナン映画と比較すると推理パートが減りアクションパートが増加しているのが特徴。
黒の組織がどう動くのか、安室と赤井の接触の結末は、そして黒の組織に所属しているとある人物の心境の変化は、といった点が大きな見所となるでしょう。
シリアスなパートが多いながらも、最後にはウルッときてしまう作品となっています。
更に前作に登場していなかった白鳥警部が続けて登場していない作品でもあります。
「劇場版といえば白鳥」という初期のコナン映画と異なり、盛り上げ方も多様になってきたということなのでしょう。
2017年 第21作 から紅の恋歌(ラブレター)
- 興行収入:68.9億円(6位)
- キャッチコピー:「待っとれ 死んでも守ったるー」「ふたひらの運命を引き裂く哀しき歌ー紅に染まる巡歌(チェインドラブ)ミステリー」
- 主題歌:倉木麻衣「渡月橋〜君想ふ〜」
平次と和葉はキャスト蘭でコナン、蘭、小五郎と同じく太字の表記となっており、事実上の主役級の扱いとなっている今回の作品。
コナン作品として、ミステリー作品として、何より恋愛モノとしても非常に魅力的な一本となっています。
終盤の平次の鬼気迫る表情からのとある一言は多くの女性観客の心を掴んだのではないでしょうか。
今回は平次の母親である服部静華、大岡紅葉とその執事の伊織無我が劇場版初登場となります。
和葉の恋のライバルである大岡紅葉も非常に良いキャラクターをしています。
こういうライバルキャラによくある、思わず不快を感じてしまうような印象操作を制作側もすることなく、
正々堂々としたキャラクターで通した点も視聴後に「また見よう」と思わせるスッキリ感を観客に与えることに成功しているのでしょう。
2018年 第22作 ゼロの執行人
- 興行収入:91.8億円(4位)
- キャッチコピー:「それが、お前の真実かー」「真実を暴く者 vs 正義を貫く者 魂がぶつかり合う極秘任務(シークレットミッション)ミステリー」
- 主題歌:福山雅治「零−ZERO−」
公安警察所属の安室透がメインキャラクターとして登場、爆破事件の容疑者として逮捕された毛利小五郎の無実を証明するため動き始めたコナンの前に立ちはだかります。
「純黒の悪夢」で登場を果たしていた安室ですが、今回はまさしく主役として、
また同じく「純黒の悪夢」に登場していた風見裕也もメインキャラクターの1人として登場しています。
「正義の為なら手段を選ばない」「国を守る責任感」等、安室透の危うくも突き抜けた魅力が今回の作品の随所に出ています。
毎年のごとく更新していた興行収入記録を更に20億円以上上回る形で更新。
「純黒」「から紅」辺りから底上げされ続けてきたコナン作品の人気を更に爆発的に昇華させた印象があります。
また個人的には最も好きなメインテーマでもあります。
「ゼロの執行人」のDVDや録画をお持ちの方は是非オープニングを見返してみてください。
少年探偵団の紹介から灰原哀の経緯、そして黒の組織と安室透の紹介に至るまでの画面の流れとBGMが非常にマッチしています。
【Amazon.co.jp限定】劇場版名探偵コナン 紺青の拳 (豪華盤) (DVD2枚組) (オリジナル・缶バッジ3個セット(75mm))
2019年 第23作 紺青の拳(フィスト)
- 興行収入:93.1億円(3位)
- キャッチコピー:「Never let you go…もう決して、あなたを離しませんー」
- 主題歌:HIROMI TOSAKA / 三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE「BLUE SAPPHIRE」
劇場版シリーズでは初めての海外となるシンガポールを舞台に、伝説の宝石「紺青の拳」をめぐる事件が巻き起こります。
怪盗キッドと本作が劇場版初登場、空手家である京極真が物語のキーパーソンとなります。
海外ということでこれまでレギュラー出演していた日本の警察関係者は登場せず、また少年探偵団もほとんど関わっていないのが特徴。
初期から登場していたキャラクターでありながら23作品目で初めて劇場版デビューを果たした京極のアクションシーンがなんといっても見所。
怪盗キッドとのライバル関係や園子との恋愛事情など、
まさしく主役級の扱いとなっています。
京極ファン、園子ファン、そして怪盗キッドファンにとってはたまらない作品となっているのではないでしょうか。
2021年 第24作 緋色の弾丸
- 興行収入:76.5億円(5位)
- キャッチコピー:「一家(ファミリー)、集結──」「引き裂かれた運命――― いま〈世界〉が動き出す」
- 主題歌:東京事変「永遠の不在証明」
赤井秀一をはじめ羽田秀吉、世良真澄、メアリー世良といった赤井一家をメインキャラに据えた劇場版第24作。
現実での東京五輪開催に合わせて、本作では4年に1度行われるスポーツの祭典が関係しています。
特筆すべきはやはり、映画でもお馴染みの存在となった赤井秀一の活躍。
得意の狙撃能力は本作ではさらに異次元のものに。
なお、「赤井一家について詳しく知らない」という方でも大丈夫。
オープニングテーマ時に4人の紹介がわかりやすく行われるため、安心して見ることができます。
2022年 第25作 ハロウィンの花嫁
- 興行収入:97.8億円(2位)
- キャッチコピー:「永遠の愛、誓ってもいいよね?」「真実を守り抜け─ 火が灯された運命のスクランブル!!」「命ある限り─ 〈桜〉の想いは受け継がれる」
- 主題歌:BUMP OF CHICKEN「クロノスタシス」
安室透や警察学校組、高木刑事と佐藤刑事をメインキャラに据えた劇場版第25作。
松田陣平をはじめ、伊藤航、荻原研二、諸伏景光は本格的な劇場版登場は初となります。
本編時点では既に故人となっているキャラクターがメインを務めるのも初。
松田陣平ファンにとっては待望の内容だったのではないでしょうか。
そしてすっかり映画に定着した安室透も本作ではメイン級の活躍。
多くの魅力的なキャラの活躍もあり、2022年まででコナン映画史上最高の興行収入を叩き出しました。あと少しで100億というところまで…!
2023年 第26作 黒鉄の魚影(サブマリン)
- 興行収入:138.8億円
- キャッチコピー:「死ぬな、灰原──」「浮かび上がる哀しき過去。守り抜く想いが結集する─」「沈みゆく真実が暴かれたとき、黒き影が集結する─」「絶体絶命の海洋頂上決戦(オーシャンバトルロイヤル) ミステリーついに開戦──」
- 主題歌:スピッツ「美しい鰭」
黒の組織、及びシェリー(灰原哀)をメインキャラに据えた劇場版第26作。
黒の組織がストーリーに本格的に関わるのは第20作以来6年ぶり。
そして、ここにきて哀ちゃんをメインに据えた作品。
個人的にはピンガが好きでした。有能な小物キャラという感じ。
2024年 第27作 100万ドルの五稜星(みちしるべ)
- 興行収入:120億円(5月7日現在)
- キャッチコピー:「こういう謎解(かけひ)きは、得意だろ…?」「ついに明かされる、“キッドの真実”──」
- 主題歌:aiko「相思相愛」
怪盗キッド、及び服部平次をメインキャラに据えた劇場版第27作。
近年は第21作:服部平次&遠山和葉、
第22作:安室透&風間裕也、
第23作:怪盗キッド&京極真、
第24作:赤井一家、
第25作:警察学校同期…
第26作:灰原哀…
と磐石のリレーで繋いできたコナン映画。
27作目は、服部とキッドの姿に日本中が釘付け?
最後に
いかがだったでしょうか。
元々アニメ映画としては圧倒的人気を誇るコナン映画でしたが近年は興行収入がうなぎのぼり、
今後も100億台をコンスタントに出していく気がしますね。
個人的には「ベイカー街の亡霊」や「水平線上の陰謀」、「ゼロの執行人」が好きです(断言)
皆さんはどのコナン映画がお気に入りでしょうか。
というわけで今回はこの辺りで記事を締めます。
また次回お会いしましょう、さようなら。
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