みなさんこんにちはこんばんは。
今回はサイコロステーキ先輩について。
サイコロステーキ先輩とは
サイコロステーキ先輩とは、「鬼滅の刃」第36話に登場した鬼殺隊隊士の俗称です。
現時点で本名は不明、登場シーンもわずか数ページ、扱う呼吸も不明ですぐに退場する、と本来であれば読者の記憶には残りづらい、単なるモブでしかなかったはずのキャラクターです。
しかし言動が典型的なかませ犬であること、案の定敵の実力を見誤り瞬殺されるというある種の滑稽さから、カルト的な人気が噴出。
本来であれば残酷に映るはずの退場シーン(全身を賽の目状にバラバラにされる)さえもネタ扱いされ、その死に様から「サイコロステーキ先輩」との異名を取ることとなりました。
鬼滅の刃という作品において、名前も判明しておらず出番も一瞬で終わる、ただのモブキャラクターがここまでの知名度と人気を得るのは異例中の異例。
某動画サイトではサイコロステーキ先輩をメインに据えたMAD作品が何作も作られる、某SNSではトレンドに何度も載るなど、
その人気は連載終了後もとどまるところを知りません。
中には「サイコロステーキ先輩は肉の呼吸の使い手」「肉柱」などという呼び声も。
命を落としてなお心に刻み込まれる特別な存在という意味では、
「読者にとってのサイコロステーキ先輩」は「炭治郎にとっての煉獄さん」のようなものと言っても差し支えないのかもしれません。
流石は肉柱。
さて今回はサイコロステーキ先輩の魅力について改めて触れたいと思います。
かませ犬の鑑
サイコロステーキ先輩と言えばやはり「かませ犬」属性の強さ。
鬼滅の刃に登場するキャラは明らかな「かませ犬」言動をすることが比較的少なく、戦闘中の冷静な思考描写が特徴的です。
また、鬼の中には「かませ犬」的な立ち振る舞いをする者もいるものの、
それらの鬼たちも人間を食らう描写(あるいはそれをほのめかす描写)により恐ろしさが演出されていたり、
あるいは炭治郎たちの成長の糧、戦闘の経験としての役割を担っていました。
さてそれらのキャラと比較してサイコロステーキ先輩が優秀なのは、
言動の全てが「かませ犬」である上、サイコロステーキ先輩が命を落とそうが落とすまいが特に事態も変化しない点。
サイコロステーキ先輩が生きようが命を落とそうが戦況や展開に全く影響を及ぼさない、累の強さや危険性を描写するためだけに登場し、
「かませ犬」的な言動だけを残して命を落とすこととなったサイコロステーキ先輩はまさしく「かませ犬」、いや「サイコロステーキ」の鑑。
累相手だからかませ犬になったというわけでもおそらくなさそうで、
サイコロステーキ先輩であれば仮に相手がどんな鬼であっても同じような言動をして、
同じように返り討ちにあっていたであろう安心感があります。
ただしサイコロステーキ先輩のあのくだりがあったからこそ義勇が間に合った、とする意見もあるため、
間接的にではありますがサイコロステーキ先輩の「かませ犬」ぶりにも意味があったことになるかもしれません。
「サイコロステーキ」になるという散り方
みなさんお気づきでしょうか、サイコロステーキ先輩はサイコロステーキのような散り方をしたからこそサイコロステーキ先輩という異名が付けられたのです。
「いや、そりゃそうだろ」と思われる方もおられるかもしれませんが、
よく考えてみてください、人間そうそうサイコロステーキ状になって命を落とすことはありません。
これが仮に刺されて命を落としたりとか、首が飛んで命を落としたという散り方であれば、
サイコロステーキ先輩という何とも親しみやすい名前は付いていなかったわけです。
仮にサイコロステーキ状になる以外の命の落とし方をしていた場合は、おそらく大した俗称もないまま、「モブ隊員」と呼ばれることしかなかったはず。
彼のあの散りざまは意外と特殊なケースであり、
他のモブ隊員とはやはり一線を隠す存在であることが再確認できるわけです。
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