カーリー戦と同じく、涙腺に来る戦いだった
チーム太陽の特徴は以下の通り。
- ド田舎出身
- 田舎育ちを卑屈には思わない
- でも、都会で可能性も試したい
- 田舎に残るために、やれることをやりたい
- 友情や家族を大事にする
- ノーマルカードだけで大会を勝ち抜く
- 不可能と言われたズシンの降臨に成功する
- 真っ直ぐで思慮深く、リスペクトを忘れない
こんなん応援するしかない
大人になってから見返すと、響くものがある。
特に、「田舎に残るために、都会へ挑戦する」って凄く芯のある考え方だよなぁ。
かっこいいぜ太郎。
また、彼らはデュエリストとしても一級品。
「スピードワールド2」×「大会ルール」を最も有効活用したチームと言える。
彼らは、お世辞にもカードに恵まれているとは言い難い。
強力なカードと言えるのは「ズシン」と「手を繋ぐ魔人」くらいで、デッキの99%が遊戯王黎明期に発売されたカード達。
いわば、「超時代遅れの低パワーカード」で組み上げたデッキなのである。
確かに、役に立たないカードなんてものは存在しないのかもしれない。
弱いカードであっても、他のカードとの組み合わせなどによって、輝く可能性がある。
しかし、だとしても、それらの「弱いカード」はデッキに数枚入れるのが限度。
チーム太陽のように、40枚全てが「ノーマルカード」というのは前代未聞である。
そんな中で、
「サーチが要らず、除去もされない『スピードワールド2』による安定したバーン戦術」と、「ズシンという上振れ切り札」の2大戦術にたどり着いたのは、
彼らの限られたカードプールで勝つために合理的な結論といえる。
まあ、あのカードプールで勝つにはそうするしかない、というのが実情ではあるが。
そうするしかない。そうするしかないんだけど、よくそれで決勝トーナメントまで勝ち抜いた。
「あのデッキで、世界大会を勝ち抜け!」って言われたら、私なら卒倒する。
「はさみ撃ち」を使いこなせるのは、世界広しと言えどチーム太陽くらいである。
なんなんだあのアド損カードは。どうして挟み撃ちにしてる側まで破壊されるんだ。普通に考えて、はさみ撃ちにしてる側が絶対有利なんだから、破壊される必要はないだろう。何のためのはさみ撃ちなんだ。
ただ、遊戯王黎明期のカードを身近に知る年代の私からすると、
ああいう「昔のカード」が登場するだけで「うわー!ジャグラー!」「うおー!城壁!?」など、独特の盛り上がり方をするものである。
作中では、高速化した現代デュエルに触れつつ、「それでも、プレイングやコンボによって、ノーマルカードが輝く可能性はある」ということを教えてくれた。
放送当時から現在に至るまで、デュエルは更に高速化し、
メタビートでも使わない限りはターンがまともに往復しないこともザラである。
それでもああいうデュエルを見ると、環境デッキとは全く無縁の、超トリッキーな趣味デッキを組みたくなるのは、私だけでは無い筈だ。
通常モンスター主体のデッキや、
ロックバーンデッキを、
デュエリストなら一度は組んだことがある筈。
コメント