盗撮行為を目撃して
みなさんこんにちはこんばんはゆきるりです。
今回は以前盗撮犯の現行犯逮捕を試みた際のお話を。
はじめに断っておきますが私は警察関係者ではありません。
ただし現行犯逮捕は私人でも可能なため試みた、というお話です。
盗撮現場を目撃
はい、これは私が近畿圏のとあるショッピングモールにお出かけした時のこと。
時期としては2019年1月頃の話になります。
その際にTwitterでも軽くこの件に触れましたがこの件から半年ほど経った今、
改めて「盗撮の現場に遭遇した際にどうすべきか」を個人的な考え共に投稿したいと思い筆を取りました。
事件が起こるまで
さて、まず私がショッピングモールに行ったいきさつについて簡潔に。
仕事仲間が勉強会に参加していたためそれが終わるまで近くのショッピングモールで時間を潰そう、ということになったのでした。
フリーのスペースに座り、小説を読んだりブログの記事を作成したりと時間を潰す手段には事欠きませんでした。
ただし待つ時間が7時間と非常に長く、
数時間ほどするとやる事も無くなりじっとしているのも窮屈になってきたため、
書店や雑貨屋などをぶらぶらと巡ることにしたのです。
そして何か面白そうな小説がないか本屋を歩いていたその時でした。
隣のアイスクリーム屋に並んでいる列で不審な動きをする男性の姿が目に入ったのです。
盗撮の瞬間
日曜日ということもあり幅広い年齢層の客で賑わうアイスクリーム屋。
その行列の最後尾にその男性は居ました。30代後半から40代前半の方だったでしょうか。
男性の前には2〜3人の女子生徒が並び、楽しそうに話していたことを覚えています。
そんな中男性はおもむろにスマートフォンを取り出し、女子生徒のスカートのやや下あたりに差し向けフラッシュを焚いたのです。
盗撮の現場を目撃したのが初めてだったもので、何をすべきかわからない時間が30秒ほど流れました。
「ほかに目撃者がいないのか」
「そもそも本当に盗撮したのか」
そんなことを考え動けずにいました。
仮に私が見間違いをしていた場合に「あなた盗撮したでしょ」と言ってしまうと男性の名誉を著しく毀損することにつながりかねません。
何より私は全く見ず知らずの方の犯罪行為を目撃したことが無かったため、
「どう対応すべきか」もわかっていなかったのです。
更にその男性は私よりも背が高く、もし暴行を働かれた場合に私一人で取り押さえることができる気が全くしませんでした。
「せめてほかに目撃者が居て動いてくれれば盗撮をしたという確信が持てるのに」と考え始めたその時、男性が列から離れ始めました、ここまで盗撮が行われてから数十秒ほど。
私以外の目撃者の出現が期待できず、
かつ「盗撮は現行犯でなければ罪に問うのは難しい」ことは知っていた私は、
男性が列から離れたのに合わせて衝動的に動いていたのでした。
現行犯逮捕を試みる
その場を立ち去ろうとした男性の腕を掴み「盗撮しましたよね?」と声をかけました。
周りにはそれなりに人がいましたがあまり注目は浴びていなかったように思います。
男性は目を泳がせつつ「な、なんですか」と驚いた様子でした。
一方私は盗撮の瞬間が脳にはっきりと焼きついている上にこうして行動に出た以上、引き下がるわけにはいきませんでした。
「携帯を見せてもらえますか」
男性は更に困った様子で何かぶつぶつと返事をしてきます。
この辺りは記憶に無いほど印象的な言葉では無かったので割愛。
ただし男性が「混乱してるけどとりあえず何か言葉を発しておかなきゃ」という状態だったことは覚えています。
そして男性は「い、いいですよ、ただ親に連絡をしてから〜」と携帯を開こうとしました。
私はこの言葉の理解に時間がかかったため一瞬対応に困りましたが、
冷静に考えて証拠の隠滅(=画像の削除)を図ろうとしていたことは間違いありませんでした。
そもそも私に携帯を見せる前に親に連絡を取る理由がありませんし(男性は気が動転して言い訳が思いつかなかったのでしょう)、
この言葉で「本当に盗撮をした人間なのだ」という確信を深めることになりました。
とはいえ1対1ではラチがあかないと感じた私は近くの店に監視カメラの映像を確認しようと考えたのです。
さて連れていく際に男性から多少の抵抗を受けたものの(それなりに暴れられる時間が続きましたが、幸い大きな怪我なく済みました)、
長い組み合いの末、ついに「わかりました、行きましょう」という了承の言葉を得ることに成功しました。
男性店員が多そうな近くのレンタルビデオ店に男性を連れ、店員の方に男性を任せ監視カメラの映像を確認することに。
しかし後に「この時男性の携帯を預かっておけば」と後悔することになります。
はい、結論として、男性には逃げられました。
おそらく盗撮犯の対応をしたのが初めてだったのは私だけでなくその男性店員も同じだったのでしょう、
男性から目を離し、逃走されてしまったらしいのです。
私は悔しい想いでいっぱいになりましたが、
とはいえその方の判断を責めることは出来ません。
「何をするかわからない人間」を実際に目の前にすると行動に合理性を欠くことはままありますし、
慣れない状況で思考をそのまま行動に移すというのは非常に難しいことです。
私も他に仲間が居ない中で、自分よりも体格が良い相手の腕を掴み「盗撮しましたよね」と真っ向から言うのは相当の勇気が要りましたし、
実際暴れられることにもなりました。
盗撮は現行犯逮捕が基本
さて、今回の記事でまずお伝えしたいことのメインはこの点。
盗撮は現行犯逮捕が基本です。
一度その場を離れ家に帰してしまえば盗撮画像を処分され、
後にそれを問いただしても「そんな画像は無い」「この写真が本当に撮影したものかどうかの証拠がない」と有耶無耶にされてしまいます。
防犯カメラの映像に収められていたとしてもその映像から加害男性を特定すること自体が極めて難しく、
例えばICカードの出退記録等の情報が無ければ特定を行う取っ掛かりすら無い状態です。
今後この記事をご覧になった皆さんが私と似たような状況で現行犯逮捕を試みる場合はこれらの点に注意して、
携帯ごと確保出来れば理想と言えます。
ただし、あくまでこれは「現行犯逮捕を試みる場合」。
私の場合は相手に逆上されることもなく比較的穏便にコトが進みましたが(とはいえガシガシ暴れられはしましたが)、
場合によっては逃走の際に激しい暴力を振るわれる可能性もあります。
私のように単独で盗撮犯を取り押さえようとする際は特にご注意を。
そしてここからが伝えたいこと。
「犯罪行為に対して見て見ぬ振り」をする事はネット上でも非難されることが多いですが、
実際に犯人と相対した私個人の意見としては「見て見ぬ振り」をすることは決して非難されるような行為では無いと思います。
相手によっては逆上し、周りの人間に抵抗という名の暴力を強烈にはたらく可能性も当然あります。
「周りの人間が自分を取り押さえようとしている」と感じればなおさらですね、
そのうえ「その場から逃げきればとりあえずは大丈夫」という考えもあるでしょうし。
盗撮犯を捕まえようとする行為も、自分や周囲の人間の身の安全を図る目的で「見て見ぬ振り」をすることも、
どちらが正しくてどちらが間違いという事は無いと考えています。
コメント