意味がわかると怖い話 “八”
歯医者
本当にあった怖い話
先週歯の痛みを感じて歯医者に行った
治療がはじまり恐怖で目を閉じて大きく口を
開けてたら
でっかいくしゃみの音が聞こえた
今、喉が痛い
【解説】
歯を削る器具を持っていた医者がくしゃみをした。
くしゃみと共に手が動いてしまい、器具が歯から喉の方に…
良い知らせと悪い知らせ
トム「ジョン、君に良い知らせと悪い知らせがあるのだが・・・
まずは君の妻が交通事故にあった」
ジョン「そうか・・・」
ジョン「で、悪いほうの知らせというのは?」
【解説】
ジョンにとっては妻が疎ましく、交通事故にあったのが良い知らせだった。
消えた1ドル
A、B、Cの3人がホテルに泊まり、宿泊代30ドルを払いました。しかし本当の宿泊代は25ドルだったので、支配人が、3人に5ドルを返すようにと、ボーイに5ドルを渡しました。ボーイはこっそり2ドルくすねて、3人に1ドルずつ返しました。 さて問題。3人は27ドル払ったことになりますが、ボーイがくすねた2ドルを足しても29ドル。3人が最初に払ったのは30ドル。あとの1ドルはどこへいってしまったのでしょう?
【解説】
計算的な意味で怖い話であり、ついつい1ドルが消えたように感じる数字の問題。
本文中では「支払った27ドルに、ボーイがくすねた2ドルを足しても計29ドルにしかならない…」としているが、
そもそも27ドルの中にボーイがくすねた2ドルが既に含まれているため、計算が合わなくなるのも当然である。
(ホテルが受け取った25ドル+ボーイがくすねた2ドル=27ドル)
その27ドルに更にボーイがくすねた分として2ドルを足してしまうと、
ボーイが計4ドルくすねたことになってしまい、当然おかしなことになってくる。
正しい計算は、
ホテルが受け取った25ドル+ボーイがくすねた2ドル+客へのおつり3ドル=30ドル。
全員の手元にあるお金を合計すればきっちり30ドル。
1ドルも消えてはいないのだ。
暗○
N氏は、とある事業の大会社の社長である。
その会社は同業のG社と市場を2分しており、激化する生存競争に頭をなやませていた。
ある朝、N氏が散歩していると、前から来た若い女が話しかけてきた。
彼女は「私は○し屋です、私にG社の社長の暗○を依頼しませんか?」と言った。
N氏は、どう見ても○し屋に見えないその女を怪しんだが、別段用事があるわけではなかったため、世間話程度には話を聞いてやろうと女の話に乗っかることにした。
「確かにG社の社長がいなくなれば、G社との競争で相当有利になるだろうが、その分不自然な○に方では私が警察に疑われる。それに、君が捕まってバラさないとも限らない」
「ご心配には及びませんわ、暗殺は事故などではなく、病○によって行ないます。そのため警察に疑われることも一切ありません」
「そんなことができるのか?」
「報酬も、前金無しの成功報酬のみで構いません。3ヶ月・・余裕を見て6ヶ月以内には成果を上げてご覧に入れましょう」
N氏は、成功しても失敗しても自分に不利になることが一切ないという理由から、女と契約した。
4ヵ月後、N氏は新聞でG社の社長が命を落としたことを知った。
その数日後、社長室にあの女から電話がかかってきた。
「御覧いただけましたか?報酬は指定の口座にお願いします。」
「わかった、しかしどうやったんだ?」
「企業秘密です、お答えできません」
そう答えると、女は病院のロビーにある公衆電話の受話器をおいた。
「Kさん、巡回の時間です」
遠くから聞こえてきた同僚の声に返事をすると女はロビーをあとにした。
【解説】
○し屋を名乗る女は病院に勤務する人間。
その病院に企業のトップなどの重要人物が入院した際、
仕事をする中でその人間の余命が長くないことを知る。
そしてその人間に恨みを持ってる人の所に向かい、依頼を受ける。
あとは企業のトップが病○するのを待つだけ、
自分は何もしなくても依頼を達成できる、というやり方である。
悪魔
悪魔「我を召還したのはお前か?」
A「ああ」
悪魔「なんでも願いを叶えてやろう。但し、代償として、お前の命の次に大事なものを貰う」
A「・・・」
A「代償は先払いでも問題ないか?」
悪魔「?」
悪魔「問題ない」
Aは世界一の金持ちになった。
【解説】
男が求めていたのは金であり、命の次に大事なものも金だった。
しかし後払いだと、せっかく金を手に入れたあとにすぐ没収されてしまう。
そこで先払いを提案し、
“今自分が持っている金”を全て払って、“世界一の大金”を得たのだ。
イジメ
女の子は学校で毎日ひどいイジメにあっていた。
同じクラスの女子生徒に人目につかない所に連れて行かれ
周囲にわからないようにイジメられていた。
ある日その女の子は学校のトイレで自○した。
自分で両手両足を切断して○んでいた。
○因は出血多量のようだ。
近くには彼女が書いたものと思われる遺書が残されていた。
「先立つ不幸お許しください。
私はイジメられていましたが
私の自○とそれは一切関係ありません。」
【解説】
自分一人で両手両足を切断することはできない。
仮に周到に準備して出来たとしても、自○するためにわざわざそんな方法を選ぶ理由もない。
つまりこれは、いじめをしていた人間が、「イジメが原因ではない」証拠を捏造するために遺書を書かせ、両手両足と命を奪ったと考えられる。
融資
ある紳士風の男が銀行にやってきて言った。「100ドルほど貸して欲しいんだが」
「100ドル、でございますか?」 応答した行員は男を一瞥してから言った。
「100ドルという少額のご融資ですが、初めてのお客様でございますし、
何か担保をお預かりすることになりますが、よろしゅうございますか?」
すると紳士は、少し考えてから言った。
「そうだな、僕のロールスロイスなんてどうだろう?」
「ロールスロイス!でございますか?」
「ああ、いま駐車場に停めてあるから一緒に見に行こう」
行員が半信半疑のまま紳士に同行すると、駐車場には最新型のロールスロイスが停めてあった。
行員は驚いて紳士に言った。
「あの….お客様、このお車でしたら30万ドルはご融資可能ですが」
「いや、100ドルでいいんだ」紳士はそういうと、
手続きを済ませ、車のキーと交換に100ドルを受け取って銀行を出て行った。
行員はロールスロイスを重役専用のガレージへ移動させ、厳重な監視の下に保管した。
6週間後、紳士が再び銀行を訪れた。
紳士は100ドルと利息3ドルを支払い、キーを受け取ると、帰り際に微笑んで言った。
「ニューカレドニアは最高だったよ」
【解説】
この男の目的は100ドルを借りることではなく、ロールスロイスを担保にすること。
男は6週間の旅行に行く際、ロールスロイスを安価かつ安全にとめれる駐車場を求めていた。
そこで銀行に赴きロールスロイスを担保にすることで、
実質利息の3ドルだけで6週間もの間、安全な駐車場として利用していたのだ。
会社
俺は今、会社で無視されている。
原因は自分でも痛いほどわかっている。
先日、同僚の彼女とデートに行った。
会社でムードメーカー的な彼女は誰からも好かれている。
でも、そのデートの帰り道に彼女は事故で○んだ。
電柱にめり込んだ助手席はぐちゃぐちゃに大破し、
彼女も同じ様に。
俺だけが助かり、すぐに職場に復帰したが彼女を奪った恨みのせいか、
哀れみのせいか俺に話しかける人などいない。
彼女に花を手向けようと事故現場に足を運び、
そっと手を合わせる。
その時、聞き覚えのある声が聞こえた。
「ずっと一緒でしょ?」
【解説】
一見、亡くなった彼女の霊が呪いのように話しかけているように見える。
いや、実際にそうなのだろうが、ここで大事なのが「語り手が職場で無視をされている」という事実である。
つまり語り手も既に亡くなっており、しかし語り手はまだそのことに気づいていない。
遭難
ある冬山で遭難したグループが2週間ぶりに保護された。
大学生サークルの5人で登山し、天候の悪化により遭難。
地元レスキュー隊によって4人が保護された。
残りの1人について警察が事情聴取をしたところ
「途中からいなくなった。」と三人は一貫し。
もう1人は雪山の恐怖からか精神が不安定で「ベタベタベタベタ…」と
訳の分からない言葉を連呼する。
もう1人の遭難者の捜索を急がなければならない。
【解説】
ベタベタベタベタ…は正確には
「食ベタ食ベタ食ベタ食ベタ」。
メイド
ある女性が、夫が浮気しているのではと疑いを持った。
ある日、彼女が外出先から自宅に電話すると、聞いたことのない女性の声が電話に出た。
「あなたはだれ?」
「ええと、わたしはメイドです」
「うちではメイドは雇っていません」
「ああ、ええと、ちょうど今朝こちらの御主人に雇われたばかりなんです」
「あらそう、私はその人の妻なんだけど、主人はいるかしら」
「ええっ、わたし、今旦那様とベッドにいらっしゃるのが奥さまだと思ってたんですけど」
彼女は怒り狂った、そしてメイドにこう告げた。
「よくお聞き、5万ドルあげるから私の言うとおりにするのよ」
「…あのう、わたしは何をすればいいんでしょう」
「机に私の銃があるから、そいつでベッドにいるアホ男とメスブタを撃ち○してきなさい」
電話を置く音がし、足音、銃声が続けて聞こえた。
それからメイドが電話をとりこう言った。
「ええと、○体はどうしましょう」
「庭のプールにでも放り込んでおきなさい」
メイドはよく分らないという風に答えた。
「すいません、あの、この家にはプールが無いんですけど」
しばらく黙った後、女性はこう言った。
「すみませんが、そちらの番号は****-****でしょうか」
【解説】
電話をかけ間違えた。
自分とは全く無関係の家に電話をかけ、5万ドルもの大金を払う約束をし、メイドを使って見ず知らずの夫婦の命を奪ってしまった。
酷く怒る母
俺には、ちょっとした事で酷く怒る母がいる。
昔からそうだった。
行儀が悪いだ、テストの点が悪いだの色々。
確かに俺も悪い。
しかし、怒りかたが尋常じゃない。
「今思えば、よく今まで我慢したよなぁ。ハハ…ハ…」
俺は涙を流しながら、少し笑みを浮かべた。
21時00分、俺は床についた。
【解説】
21時きっかりの就寝というのがポイント。
真相は、母に危害を加えて刑務所で過ごすことになった。
電話
ある女性が気味の悪い無言電話に悩まされていた。
「もしもし?」
「………」
「もしもし?」
「………」
いつもここで怖くなって電話を切るのだが、我慢できなくなって、彼女は叫びました。
「いい加減にしてよね!」
すると受話器のむこうから、押し殺したような声が聞こえたのです。
相手が喋ったのはこれがはじめてです。
「殺してやる」
さすがに怖くなって身の危険を感じた彼女は、だめでもともとと警察に相談してみました。
ところが最近は、そういったストーカーの犯罪が深刻化しているためか警察は詳しく話を聞いた上で彼女の電話に逆探知機を設置して捜査を行ってくれることになったのです。
次の日もやはり、無言電話はかかってきました。慎重に受話器を取り上げ、耳に押し当てる女性。
「もしもし?」
「殺してやる」
昨晩のあの声でした。その時です。彼女の携帯が鳴りました。警察からです。
「すぐに部屋から出なさい!」
【解説】
声の出どころは彼女の部屋だった。
声の主は彼女の部屋にいる。
罰ゲーム
少し前の話だ。
仲間内の罰ゲームみたいな感じで俺は心霊スポットに行くことになった。
そこは二階建ての空き家で、昔起きた殺人事件で住んでた女が殺されたらしい。
んでまぁ、ちょっと勇気だして行ってきたわけだ
その家で唯一の階段がグチャグチャに壊れていたせいで事故があった二階の部屋にのぼれなかったが、それでもだいぶ怖かった。
単純に言うと心霊現象は起きた。しかも何回も。
ドアがバンバン閉まる音がしたり、上の階からドンドンと足踏みする音がしたり、何故か鈴の音が聞こえたり…
俺は耐えられずにすぐさま逃げた。
しかし後で友人にこの時の話をしたところ、実は心霊現象は先回りした友人の仕業だったらしい。
【解説】
二階には登れないため、上の階から鳴るドンドンという足音に関しては、友人ではない何者かの仕業であろう。
白い手
職場の同僚A、B、C、D、Eの5人がとある旅館で小さな忘年会を開いた。
その帰りの際、旅館の仲居さんにシャッターを押してもらって集合写真を撮った。
しかし、その集合写真には不思議なものが写っていた。
Aの頭からうっすらと白いて手が生えており、指を一本立てている。
Bの頭に生えている手は指を二本立てている。
同じくCは三本、Dは四本、Eは五本。
するとあいついでA、B、Cが順番に亡くなった。
Dは写真を思い出した。
「次は自分だ…」
しかしDより先にEが死んだ。
自分の順番がとばされたことでDは安堵した。
心に少し余裕が戻ったDは、忘年会の時に撮った写真を見直してみた。
すると問題の写真の右端に、旅館の仲居さん(写真を撮ってくれた人とは別の人)の半身が見切れており、やはり頭から白いて手が生えている。しかし見切れているせいで、指が何本立っているかわからない。
Dは旅館に問い合わせたところ、C.の死とEの死の間にその仲居さんは亡くなったらしい。
Dはいよいよ自分の死が来たことを悟り、自殺した。
【解説】
指が示していたのは、四ではなく六だった。
指を立てて数を数える場合、六以降は指を折って数えていく。
指を一本だけ折った状態の手が、最初は四を示しているように語り手は解釈したが、
実際は折り返しの六だった。
20世紀最後の年
3月26日(日)
20世紀最後の年。
念願の就職も決まり、今日から日記をつけることにする。
ようやく真人間となれたものの、真人間とは何をするものかと、
貧弱な頭を捻った結論が日記である。
長年、親の脛に寄生してきた代償は思った以上に大きい。
4月1日(土)
本日より仕事である。
誰しも一度は耳にしたことがある電器メーカーが、私の職場となる。
先日まで地の底を見上げていた、私のような人間が必要とされる。
これほどまでに胸が高まるのは何時以来だろうか。
初日で土曜日ということもあり、簡単な説明で退勤となる。
4月3日(月)
最初に与えられた仕事は、冷蔵庫の扉の耐久テストだ。
冷蔵庫の扉が、何回の開閉までなら正常に使用できるかを評価するらしい。
作業は至極単純で、一定の力加減で扉を開閉し、開閉した回数を数えるのだ。
学の無い私でも最先端の技術に貢献できることを、とても誇りに思う。
今日は2万5千回の開閉で退勤。
4月10日(月)
耐久テストを開始して1週間が経つ。
扉は壊れるどころか、正常そのものである。
これほどまでに頑丈な扉を作る技術があるとは、本当に素晴らしい会社だ。
私の境遇がいかに恵まれているか、改めて痛感する。
4月25日(火)
この世に生を受け幾年月、初めて自分の力で金を稼いだ。
会社の好意で、商品の冷蔵庫を安く譲ってもえることとなる。
早速家へと帰り、感謝の気持を込め冷蔵庫を母親へ贈った。
これの新型の開発に携わっていることを話すと、涙して喜んでくれた。
初めての給金と、初めての親孝行、なんと素晴らしい日であろうか。
5月12日(金)
真に頑丈な扉である。
100万回の開閉にも、歪み1つ見せない。
最近、扉を開閉する音が耳に残り、なかなか寝付けない。
6月19日(月)
夜中に目が覚める。
腕が、扉を開閉する動きを繰り返していた。
7月15日(土)
どこまでが腕で、どこからが扉なのか、
時々判らなくなる。
8月30日(水)
突然、冷蔵庫の中に蝶が紛れ込んできた。
開閉作業を中断し、蝶を探すが見つけられず。
9月3日(日)
冷蔵庫を開けると、妖精と目が合う。
なるほど、蝶も幻覚だったのだ。
9月28日(木)
冷蔵庫の妖精が、日に日に醜くなる。
その形相は、まるで鬼のようだ。
10月16日(金)
夢の中でも扉を開閉している。
夢と現実の区別がつかない。
11月22日(水)
仕事中、気が付くと1週間が過ぎていた。
12月31日(水)
今年も終わり。
それにしても頑丈な扉である。
【解説】
一貫して不穏な空気が漂い続けておりそれだけでも恐ろしいが、真に恐ろしいのは日付と曜日である。
「20世紀最後の年」ということで、2000年に働き始めた語り手。
しかし日付と曜日が2000年のものと一致していたのは、9月28日までなのだ。
10月16日(金)と日記に記されているが、2000年の10月16日は月曜日である。
ではこの10月16日(金)はどういうことかというと、
2000年ではなく2001年以降の10月16日を記している可能性が高い。
単純作業の繰り返しで完全に精神を壊し、もはや年単位で時間の間隔を失ったまま日記をつけているのかもしれない。
2000年から最も早く10月16日が金曜日になるのはなんと2009年。
9年もの年月が経過しているが、本人にとってはもはやそんなことはわかっていないのだろう。
そこから11月22日(水)とあるが、その日付と曜日が訪れるのは2017年。
さらにそこから12月31日(水)になるのは2025年。
2000年の仕事開始から、25年もの間冷蔵庫を開閉し続けていることになる。
そんな仕事があるとは到底考えづらく、冷蔵庫の耐久テストとあうよりは、“単純作業をやり続けるとどうなるか”というような実験に巻き込まれてしまったのかもしれない。
老人
アルバイトで嫌な体験をした話。
5年前まで毎日、新聞配達をしていた。
担当のアパートに、ずっと新聞を届けていた老人の部屋があったんだけど、ちょうど梅雨明けの頃に変な臭いがして大家に連絡したんだ。
周りには迷惑な話だが、老人が孤独死していた。
死後二週間は経っていたらしい。
毎日新聞をポストに投函してた間、 老人は一人で腐っていたのか……と思ってその時はぞっとしたよ。
警察にその時の状況とか、同じこと何度も聞かれて参ったわ。
【解説】
新聞を毎日入れていると、どんどん蓄積して投函できなくなっていくはずだ。しかし新聞が溢れてしまう事態には発展していない。
つまり誰かが毎日、新聞を回収していた。
おそらく老人が生きているように見せかける為、犯人もずっと家の中にいて新聞を回収し続けたのだろう。
真美より
真美より
あなたは私を裏切った それは事実
でももうすべてリセットしていいと思うの
あなたと過ごした宝物のような日々
それが私にとって大切だと気づいたから
なにもかもぶち壊してしまうこと
許されないことだもんね
あなたが浮気していたことは
全部忘れてしまえるわ あの娘と
あなたとの関係もこれで帳消しってこと
にしてあげるお互いつらかったよね 私と
あなたは 十分に苦しんだからこれから楽
しんじゃおうよ 一緒にね
隆史へ
【解説】
下から読むと全く違う意味となる。
車
俺とA君B君C君の4人は、いつも一緒で、
あの日も俺の車に乗って、皆で出かけたんだ。
A「もう動いても平気なのか?」
B「うん、ただの捻挫だから、外出して良いって。」
俺「車はグチャグチャの全損だったけどな(笑)。」
C「後で聞いたんだけど、猫だったらしい。」
B「で、即死だったって・・・。」
俺「猫好きの俺としたら、車よりもそっちのほうが悲しいよ。」
A「そっか・・・今度お供え物を持って、もう一度あそこへ行かないか?」
俺「いや、でも車はもうオシャカだし・・・電車で行くのか?」
C「そうだな、もう車は懲りたし、今度はバイクで行くか。」
俺「いや、お前らと違って俺バイク持ってねーし(笑)。」
B「そういえば皆の中で、俺君だけバイク持って無かったね。」
A「ああ、それでいつも俺君に車出してもらってたんだったな。」
C「それが、こんなことになるなんて・・・。」
俺「おいおい、そんな暗くなるなよ、ちょうど買換えたかった所だしさ(笑)。」
B「そうだよ、僕がバイクで2ケツすれば・・・。」
俺「それイイな!たまにはそういうのも悪くない。それで行こう!」
C「そろそろ行くか、始まりそうだ。」
B「僕、初めてなんだけど、ちゃんとできるかな。」
A「他の人の真似をすればいいよ。」
【解説】
“俺”の言葉には誰も答えていない。
真相は、
“俺”は猫を避けようとして車の事故を起こし、メンバーの中で“俺”だけが亡くなった。
神が与えた時間
俺は今マンションの屋上から落ちている。
俺が浮気したことに激昂した妻に突き落とされた
落ちている間、今までの人生が走馬灯のように現れた。
時間がゆっくりゆっくりとすぎるように感じ、落ちる速度も遅くなっていった。
あぁ、これは神が死ぬ直前に人生を振り返る時間をくれてるんだな…
由美、こんな馬鹿な俺についてきてくれてありがとう。
お前が不思議と憎くない。
そして地面のアスファルトが目の前に迫ってきたとき、更に速度は落ちて止まっているようだった
俺の人生も捨てたもんじゃなかったな、ありがとう由美、そして済まなかった。
ありがと…うっ!
地面に身体がついた瞬間、神が与えた時間の本当の意味を知ることになった。
【解説】
地面に体が激突する痛みを、じっくりと味わうことになってしまった。
おれのおかげ
ワイ、何年か前にめっちゃ安い部屋に住んどったんや。都内1kで8000円 んでよくみると天井にさ おれのおかげ って書いてるんや 何やこれシュールやなって思っとったんやけど 誰が何の意味をもってそれを書いたのか?って考えたらちょっと気味が悪くなった事があったわ
【解説】
部屋の安さは事故物件だから。
この部屋にもともと住んでいた住人が命を落としたため、
天井のメッセージは「おれのおかげで、この部屋に安く住めたな」という意味だろう。
しかし問題はここから。
天井のメッセージはいつ誰が書き残したものだろうか。
もともと住んでいた住人が生前に、この部屋が事故物件扱いとなることを見越して書いておいたのか、
それとも…。
出会い系
暇潰しに出会い系を見ていた時のこと。
偶然、中学時代の友人だったSという子のプロフを見つけた。
ハンドルネーム、趣味などは適当だったけれど、写メを見た瞬間Sだと分かった。
〇〇市(私の地元)在住とあるので、絶対本人に間違いない。
Sは凄く美人で学校内でも有名な子だった。
これは連絡をとらなくてはと思い、すぐに貼られていた捨てアドにメールをしてみた。
私「Sだよね?覚えてるかな、中学で一緒だった○○だよ」
すると、すぐに返事があった。
S「○○ちゃん?うわー懐かしい!」
私「あの掲示板で見つけてびっくりしたよ!変わってないね~やっぱり可愛いなぁ。 今はどうしてるの?」
S「学校に通ってるよ」
私「あっ、じゃあもしかして〇〇大学?たしかその大学目指してたもんね!」
S「そうだよ!」
私「すごいなー!中学から成績優秀だったもんね!」
S「そんなことないよ。しかも最近、裏の道路が工事中で勉強に集中できないんだー。」
私「裏の道路って〇〇通り?」
S「そうそう!なんか新しい店作るみたい。」
私「そうなんだぁ。コンビニの隣ってずっと空き地だったもんねぇ。」
S「うん。○○ちゃん、よく覚えてるね!」
私「だってSの家はしょっちゅう遊びに行ってたじゃん! 中学近かったし、隣の公園でサボってアイス食べるのとか最高だったよね(笑)」
S「これで分かった、ありがとう」
【解説】
Sの正体は、Sではなく“Sのストーカー”。
Sのふりをしながら私とやりとりをし、その返答からSの通う学校や住所を特定した。
カーチャン
456 名前:本当にあった怖い名無し[sage] 2008/04/27(日) 04:44:44 ID:O7kzZ8gX0
じわ怖といえば最近の俺のカーチャンだなw
なんかさー、最近夜中に外に出るんだよ。パジャマ姿で。
この間寝つけなかった時、玄関の鍵の音がしたんだよ。がちゃって。
それで気になって窓から玄関の方を見下ろしたら、カーチャンだったんだよ。
んで、キョロキョロ辺り見まわして公園の方に向かっていったんだよ。
それから時意識して見るようにしてたんだけど、決まって土曜の夜中みたいだ。
今日も出かけてったよ。一時間前に。
でも、そん時にまた窓から見てたらカーチャンと目があったっぽいんだよね…。怖ええw
まだ帰ってきてないけど、帰ってきたら、っつーか明日なんか言われんのかな
とか思ったらどうにも眠れんorz
457 名前:本当にあった怖い名無し[sage] 2008/04/27(日) 04:49:09 ID:O7kzZ8gX0
a
458 名前:本当にあった怖い名無し[sage] 2008/04/27(日) 04:52:39 ID:O7kzZ8gX0
うそうそ。変なことを書いてごめん(笑)上に書いてあるの全部作り話だよ。本当にごめんなさい。気にしないで。もう寝ましょう(笑)
【解説】
お別れ会
今日は親友のA君が転校するのでお別れ会をやった。
みんなと別れるのが寂しいのか、A君はちょっと落ち込んでるみたいだった。
お別れ会はとても素晴らしいものだった。
途中、歌が得意なM君が歌を歌って盛り上げてくれたり、
学級委員のS子が詩の朗読をして雰囲気を作ってくれた。
そして、お別れ会のクライマックス。
親友の僕がA君にプレゼントを手渡す瞬間だ。
プレゼントはクラス全員で書いた寄せ書き。
昨日、出席番号順で周ってきたその白い綺麗な色紙に、僕は今までの思いを込めて
「ありがとう」と、一言だけ書いた。
親友なのにそれだけ?と思うかもしれないけど、その言葉だけで気持ちは十分伝わるはず。
僕は綺麗な袋に入った色紙をA君に渡した。
「元気でね、A君・・・」
「今までありがとう、W君・・・」
A君はちょっと照れたような表情を浮かべて、袋の中の寄せ書きを見た後
感極まったのか号泣してしまった。
そんなA君を見て、たまらず僕も号泣してしまった。
プレゼントをこんなに喜んでもらえるなんて、本当に嬉しい。
二人して泣いてる姿が滑稽だったのか、クラスの皆がニヤニヤしながらこっちを見ている。
僕は急に恥ずかしくなって、照れ笑いをした。
本当に、とても素晴らしいお別れ会になりました。
【解説】
Aくんはいじめにあっている。
W君の元に出席番号順で回ってきたにも関わらず、
「白い綺麗な色紙」ということは、クラスメイトが誰も書いていない。
また、AくんとWくんの様子をクラスメイト達はニヤニヤしながら見ている、など。
彼女
俺には彼女がいるのだが、最近嫁に感づかれたらしく、家に帰るといつも『どこ行ってたの』『誰と一緒だったの』等うるさい。
逆に彼女は毎日メールで励ましてくれるし俺にとってはオアシスのような存在だ。
しかし今日はメールが返って来ない。
俺はフられたのかと沈んだ気持ちで家に帰ると、ペットのジョンがものすごく上機嫌で迎えてくれた。
嫁も機嫌が良く、口うるさくなくなった。
もう不倫はやめようと思い、彼女に最後の『さよなら』メールをした。どこかで彼女のメール着信音が聞こえたような気がした。
【解説】
彼女はペットの餌にされた。
【http://hayabusa.open2ch.net/test/read.cgi/livejupiter/1460961127/】より引用
【http://hayabusa.open2ch.net/test/read.cgi/livejupiter/1559056161/】より引用
【http://hayabusa.open2ch.net/test/read.cgi/livejupiter/1483738829/】より引用
【https://hayabusa.open2ch.net/test/read.cgi/livejupiter/1463217544/】より引用
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