「面白そう」な設定と、「面白そう」な伏線描写に全振り?
記憶喪失になった少年が、わけもわからない閉鎖環境に送り込まれ、変化する迷路に立ち向かい、その中には謎のモンスターも出てくる
そもそもこんなことになった理由とは?
上記「設定」の面白さに全振りして、細かいディティールや答え合わせが満足に用意されていない印象を受けました。
以下、気になった点
迷路である意味
迷路の攻略は既にあらかた終わっており、
目立ったギミックも特に見られない
迷路よりもクリーチャーの方が印象深いくらい
もっと「迷路」ならではの怖さ、謎解きを見たかった
なんなら、クリーチャーとかではなく、もっと無機質で機械的な迷路のギミックが見たかった
ミンホの「ここまで来たのは初めて」発言
トーマスと一緒に行動した途端、新たなエリアを発見
迷路は全部探索したんじゃなかったのかよ
「グリーバーから回収した発信機のおかげで、新たに入れるようになったエリアなのか?」と思ったがそういうわけでもなかった
(発信機のおかげで入れるようになった新エリアはその後出てくる)
やっぱりミンホは探索できてなかったじゃないか
あの壮大な地図は何だったんだよ
ギャリー追いつくの早すぎ
そもそも「グリーバーによろしくな」発言は何だったんだ
なんで追いかけて来てんだよ
まあ好意的に解釈すれば、あの「家」に居る時にグリーバーに刺されて、妄想が肥大した結果追いかけて来たんだろうが
動けないほどの苦痛なんじゃないのかよ
ていうか追いつくの早えよ
そしてなんで脱出地点に辿り着いてんだよ
実はついて来てたのか?
女性研究者が最後、ビデオで死んだかのように見せる意図もよくわからない
要る?あれ
ラスト、みんな泣き過ぎ
みんなそんなに「撃たれたキャラ」と親密だったか?
特にあの女性
「撃たれたキャラ」とまともに絡んでるシーンが思い出せないくらいなのだが
衝撃的すぎて思わず涙が出たのだろうか
そういうことならわかる
グリーバーが結局謎
若者にストレスを与えるにしても、もっと合理的なやり方無かったのか
あんなクリーチャーを生み出せる程のテクノロジーとリソースがあるなら
それをウイルス対策に回すべきでは
感情移入もあんまり出来ない
登場人物の全てのセリフが舞台装置的、「今後の展開」の為のセリフに思える
人間味を感じる余地があまりない
唯一、「グリーバーによろしくな」発言だけは「おおっ」と思ったが、
その後なぜかギャリーが猛追して来たせいでよく分からないセリフに
マジで何で追いついて来たんだよ
そしてなんでそんなに早いんだよ
刺された奴みんな痛くて動けなくなってたろ
お前だけなんでそんなタフなんだよ
謎が多すぎる
なぜ実験場所が迷路なのか
なぜ負荷をかける手段がグリーバーなのか
なぜわざわざ記憶を消すのか
なぜ「実験する側」だったトーマスが「される側」に回っているのか
なぜ謎の女性も回ってきたのか
なぜ「今回で最後」なのか
なぜ、最後は迷路が解放されてしまったのか
続編以降に謎を残すのは良い
そういう作品自体も沢山ある
ただ、流石に未解明な謎の量が多すぎる
映画という形を取る以上、一応は一つの作品内で完結して貰いたいところ。
上記の謎を全て最後に解き明かした上で、「第二段階ってなんだろう?」というヒキを持たせる
こっちの方が個人的には好み
ともあれ、大量の謎がどう解き明かされるのか
二作目以降に乞うご期待
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