ルフィとロブルッチ
いまや四皇にまでのし上がり、極めて強力な悪魔の実の覚醒も果たしたルフィと、
CPきっての天才であるロブルッチの実力差。
これがどの程度のものなのかを考えます。
まずルッチがルフィと比べて戦闘力で下回っているのは大前提、やむを得ないでしょう。
2年前の時点ではルフィとほぼ互角と言って差し支えない。
ただ、そこからのルフィの力の付け方が凄かった。
あのシルバーズレイリーに2年間も修行をつけてもらい、
七武海や四皇幹部を相手に着実に経験を積み、
様々な種類の覇気を磨き上げ、
さらにはヒトヒトの実の幻獣種の力を開花させ、
ついには“タイマンなら世界最強”と謳われるカイドウと、まともに撃ち合えるレベルにまで成長しました。
一方のルッチもCP0に昇格し、修羅場もくぐってきているのでしょう。
能力が覚醒に至っていることから、日頃の鍛錬も欠かしてはいないことがうかがえます。
性格的に不遜な態度を取ることが多いですが、決してサボっていたわけではありません。
ルフィとルッチの力の差、つまりこれはルッチが不甲斐ない…というよりは、
ルフィがあまりにも色々なものを味方につけ、そしてルフィ本人も期待に応える活躍をし続けてきた、
その結果の積み重ねが現在の力の差につながっている印象です。
ルッチが凄くない、というよりも
ルフィが色々と凄過ぎた、ということ。
個人的にルッチの実力は“四皇幹部よりは強くて、最高幹部の中間あたりが妥当なところかな”とは思いますが、
この辺りの認識は個人差がありそうですね。
言動が気になる人も
ロブルッチというキャラの性質上仕方ないといえば仕方ないのですが、
傲岸不遜な様子が言動に表れているのが気になる読者も少なくないようです。
より正確にいうと、「ルフィほどの実績がないのに、まるでルフィと対等以上であるかのような物言いが気になる」人が多い印象。
例えばルッチが“麦わらを舐めてかかってはいけない”とか、“今の奴を相手に正面からやり合うのは得策ではない”的な、
ルフィへのリスペクトが見えるセリフを言ったり、
自分とルフィの実力差を客観的に把握しているセリフを言うことを期待する人も一定数いた印象です。
ただ、ルッチは口では色々言うものの、2年前の時点でルフィのことは“トップの器”として認めていますし、
ルッチ自身が敗れていることからルフィの戦闘能力も2年前時点で既に認めてはいるはず。
だからこそ「強くなったのはお前だけじゃない!」と張り合うようなセリフを言ってたわけで。ルフィが十分強くなっているのはルッチも認めている上で、そんなルフィに自分の強さを認めさせたいし、上回りたかったというプライドもあったと思います。
彼自身ルフィに対して色々な想いはあると思います。強さや器は認めているけど、敗北したままというのは悔しいし、エニエスロビーでの失態で向かい風を受ける場面も多かったはず。
さて、「麦わらを四皇とは認めない」という場面。
ルフィを四皇と認めてしまうと、「四皇相手にいざこざは起こせない」という暗黙の了解に従わざるを得なくなるために、
「麦わらを四皇とは認めていない」という多少無茶な言い訳を立てているわけですが、
そういう言い訳を立ててでもルフィともう一度戦いたかったし、成長した自分を認めさせた上で2年前のリベンジを果たしたかった…という想いはあったのかなとは思います。
ロブルッチ強化案
さて、ではここからはロブルッチが作中で活躍するためにはどうすればいいのかを考えます。
ルッチがルフィより強くなる絵面は正直浮かびませんが、
少しでもルフィとの実力差をこれ以上離されない方法を考えます。
まずルフィと比べて明確に差があるのが、悪魔の実の性能。
動物系の通常種であるネコネコの実 モデル豹と、
幻獣種であるヒトヒトの実 モデルニカ。
単純なパワーはニカ、スピードに関しては豹が頑張って対抗するとして、
問題は特殊能力。
ここで凄まじく水を開けられている印象。
炎や雷耐性を持ち、何より非常に“自由”な戦闘が可能となっているニカ。
戦闘法に関していくらでも発展させる余地のある能力でしょう。
一方、豹に関してはこれ以上強くなる道筋が見えにくいのが現状です。
というか豹に限らず、幻獣種や古代種と比べて通常の動物系はそもそものスペックに限界がある印象。
ここに関しては多少の工夫や気合いで埋まる差とは思いづらいところ。
ルッチは作中で覚醒フォルムを披露しましたが、それでも今のルフィ達と比べると一段〜二段だろうな…という感じです。
ドレスローザ辺りで登場してたらかなり強かったかもしれません。
そして覇気。
ルフィは様々な種類の覇気をハイレベルに磨き上げており、
総合的な覇気の力でルフィを上回っているキャラはもはや数少ないでしょう。
悪魔の実では明確に差があるルッチが少しでもルフィについていける可能性があるのが覇気の分野…
ではあったのですが、覇王色や流桜などのことを考えると依然としてルッチに分が悪いのは確か。
“見聞色を鍛えすぎて少し先の未来が見える”並に凄まじい覇気をルッチが体得できていれば、
「ルフィほどじゃないけど、ルッチも頑張ったんだな」くらいの評価には落ち着けるのかなと思います。
コメント
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