競泳の定番は「男性→男性→女性→女性」
まず陸上の男女混合リレーとは違いこちらは順番ごとに泳法の規定が存在します。
第1泳者:背泳ぎ
第2泳者:平泳ぎ
第3泳者:バタフライ
第4泳者:自由形
肝心なのは各泳法ごとの男女間のタイム差。
長水路(50m)と短水路(25m)ごとの各泳法ごとの世界記録の男女タイム差を見てみると…
はい、この記録を見るとバタフライが最も男女のタイム差が少なく、
反対に平泳ぎは最も男女のタイム差が開いていることがわかります。
つまり
- バタフライでは男性は女性相手に差をつけにくく
- 平泳ぎでは女性は男性相手に差を広げられやすい
ということがわかります。
男女のタイム差が大きい順に左から並べると
平泳ぎ > 背泳ぎ > 自由形 > バタフライ
になります。
つまり左に行くほど男性を配置するメリットが大きく、
逆に右に行くほど女性を配置するメリットが大きいわけですね。
これを先ほどの泳法ごとに当てはめると…
第1泳者:背泳ぎ(男性)
第2泳者:平泳ぎ(男性)
第3泳者:バタフライ(女性)
第4泳者:自由形(女性)
はい、このように世界では定番の順番となるわけです。
もちろん各国各選手の泳法ごとの持ちタイムによりますが、よほど突出した記録を持つ選手がいない限りはこの泳順は覆えされないものと考えられます。
波の影響
更に考えられるのが「波」の影響。
陸上とは異なり水泳は同じプールを共有している以上他の選手が泳いだ後に発生する「波」の存在も大きな要因。
他の選手の後を泳ぐということはその「波」をまともに受ける、ということになり、
その波に逆らって泳ぐ以上はスタミナのペース配分やタイムにも影響が及びます。
後半追い上げ型の選手も存在しますがそういったタイプの選手を除けば、
出来る限り全体の1〜3番手辺りを推移しておきたいというのは各チームが考えるところでしょう。
この点を考慮した結果、レースの前半部分で男性を起用し出来る限り他チームからの波の影響を少なくするという目的もあるのではと思われます。
はい、とまあ色々と語ってきましたがこの辺りに関しては各国各チームも試行錯誤を繰り返している状態です。
今後混合リレーにおける新たな定石が創り上げられる可能性も当然あります。
「私はこの順番が良い」「いやいや、この順番の方が勝てるのでは」と友達や家族と議論を交わしても良いのでは。
というわけで今回はこの辺りで記事を締めます。
また次回お会いしましょう、さようなら。
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