【語録?なんj?】ド級の漫画「ドリトライ」について語る【打ち切り?】

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心が強ぇ漫画なのか…!?

ドリトライ

私はめっちゃ好きでした!

打ち切りになる理由もわかるけど、
でも「好き」と胸を張って言える漫画でもあります。

貫いた「心の強さ」というテーマ

この作品のテーマである、「心の強さ」を一貫して描き続けてくれたのは凄く爽快で良かった点。
わかりやすくて読みやすい。

しかも、「心の強さ」を単なる精神論・ご都合的に扱うのでは無く
「心の強さ」に関する負の側面まで問題として提起されていて、
そういうところも誠実な作品だなと感じました。

作者がちゃんと描きたいものを描いて、
伝えたいものを込め切って、
面白いと思ったものをお出しされてる感じがあって、
凄く好きでした。

時代背景

この「心の強さ」というテーマに物凄く合致する時代背景だったかなと思います。
少年漫画としてウケやすい時代設定ではなかったかもしれませんが、私は支持したい。

技術論が不足気味

「殴られ慣れているために、体が異常に柔らかい」という主人公の特性が明かされたのが13話。
遅い。
もう少し早い段階で、
技術的に納得のいく「主人公の強さ」を描いておく必要があったと思います。
「心の強さ」以外で。

そうすれば、戦闘描写の説得力を底上げし、読者の没入感を増しつつ、
主人公のキャラ付けも出来た

技術論で引っ張っていくタイプの作品ではない、というのはわかりますが、
かといって完全にそこを放棄してしまうと、

なんとなく殴り合って、最後はなんとなく精神論で勝てた」くらいの読み味になり、
試合としての面白さを大きく損なってしまう。

せっかく「スポーツ物」でもあるのだから、技術的なお話は抑えて欲しかった。

リアリティラインの乱れ

この作品でたびたび気になるポイントが、リアリティラインの乱れ。
片腕だけパンパンの相手が出てきた時に、「おや?」と思った人は多いはず。

あるいは、ラスボスの「非現実的」な戦闘描写。

時代背景や設定は深刻のに、
描写はシンプルかつデフォルメされたもので、
読者がどの程度のリアリティラインで見れば良いのか、混乱してしまう。

スラムダンクを読む気持ちでいればいいのか、
黒子のバスケを読む気持ちでいればいいのか、ということですね。
全ての作品に統一されたリアリティラインはなく、
各作品ごとに「このリアリティでやっていきます」というラインがあるはず。

しかし、スラムダンクに急に緑間くんのようなチート能力持ちが登場したら「ええっ!?」ってなりますし、
一方、黒子のバスケのキセキの世代が急に現実的なバスケをし始めても「ええっ!?」ってなるわけで。

「…なんか太くね?」「明らかに右腕だけ太くね?」のシーンに関しても、
そういうリアリティラインで読んでいいのか
あるいは一種のギャグとして読んでいいのか
判断が難しく感じる点でした。

漫画が上手い

色々言ってきましたが、個人的に一番好きだったのは漫画のうまさ。

一番最初にウォーハンマーで吹き飛ばすシーンや、
肩を外した生野が、暗闇から巨大な腕を放つシーン、
虹村がポンを打って画面が歪む演出など、
印象的な場面が多く、非常に「漫画」が上手いなと思わされる場面が多かった。

画力や設定で気になる点はあっても、
何のストレスもなく読み進められ、
というかむしろ爽快感を持って読み進められたのは、
天性の漫画のうまさだと思います。

虹村のような魅力あるキャラを作ることもできる。
「だからこそ色々と惜しいなー」という感想。

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