【灼熱カバディ】全キャラに触れる感想・星海高校編【不破仁/冴木銀/本田貴一/平良進/有村/早乙女幹也/志場命/葉沼清春/後町】

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星海高校

ヤバイ奴ら

星海高校関連の話で一番好きなサブタイトル。
こういう「ラスボスの高校が、実力者&個性派のヤバい奴揃い」という展開に私は弱い。

欲を言えば、星海高校vs奥武の戦いも見たかった。
「主人公以外の強豪同士の対決」に私は弱い。

特に、覚醒ヴィハーンと不破の対決がどうなったか見てみたかった。
ヴィハーンが星海相手に無双する場面を見たかったし、
それに星海高校がどう対応していったのかも気になる。

と、あまり脱線しすぎず、星海のメンバーに触れていく。

不破仁

最強プレイヤー。
他のキャラが一芸特化で、一つのステータスを90〜95点にまで伸ばそうとしている中、
全てのステータスが90〜95点という超万能型の印象。
そのうえ高い反応速度と、畦道と同じ「体性感覚(センサー)」を持つ。

シンプルな速さは若菜のほうが速いし、
リーチは神畑の方が長いし、
パワーは後町の方がある。

一つの分野では負けることもある。
が、それ以外の全てで不破は上回る。
凄まじいプレイヤー。

このキャラが最後まで格を保ち続けたことで、最終戦も「もしかすると負けるか!?」という緊張感が生まれていた。

特に好きなのは、
①神畑との関係性と、
②「自分が築いてきた骸」への認識。

神畑との関係性についてだが、意外とこの二人子供っぽかったりするんだよな

不破への執着で少し捻くれた解釈に走ってしまう神畑と、
コミュニケーションに難がある不破。

この二人の関係や会話は、今にして思えば男子高校生らしいかもしれない。
本田さんのがよっぽど「普通の高校生」離れしてる。何なんだ彼は。

最優秀選手に選ばれるのも納得。
総合力でこの人を上回る選手は見当たらなかった。
強さ議論スレがあったら間違いなく最上位に位置付けられる選手であろう。

冴木銀

この手の頭脳派プレイヤーって「別にコートに居なくても良くね?」って突っ込まれがちなんだけど、
その点は作中でもケアされていて、
冴木は他の選手のユニフォームを引っ張ったり、陣形を変更したりして、
冴木がコートに居るからこそ出来ること」が次々と描かれていた印象。コートに居る意義を描かれ続けた。

特に印象的なのは、「井浦の回答を読み切って、先に答えておくことで、自分の頭脳をわからせるシーン」だろう。

現実に、あんな未来予知じみた事をされたら「こいつがいれば世界と戦えるのでは」と思うのも無理はない。
やってることヤバすぎる。

少し嫌な奴、ということもあって読者が感情移入しづらいキャラかもしれないけど、
ラスボス校には必要なキャラだったと思う。

常に「冴木が何かやるのでは」と、緊張感を保ち続けた。

本田さん

私は強烈な本田さん好きなので、個別記事で語っている。ぜひそちらも見てほしい。

ここで触れたいのは、「本田さんの真骨頂は試合の前半」説。

本田さんは他のネームドキャラと違い、背負っている過去がなく、メインキャラとの繋がりが薄い。

故に、前半戦は本田さんのキャラの強さで見せ場が与えられるものの、
試合が白熱し、過去回想も入り混じる後半戦では、
他のキャラに活躍の場を渡すことが非常に多い。

英峰戦、能京戦のいずれも、本田さんは前半でロケットスタートを見せたものの、後半はかなり穏やかになっていた。

正直、ヤキモキすることもあった。
星海のナンバー3なんだから、不破や冴木に次ぐ見せ場があっても良いのでは」と。

そして改めて気付かされたのだ。
ああ、私は本当に本田さんのことが好きで、だから気になっているのだと。

正直、本田さんの影響で、リアルでも「ははは!切り替え切り替え!」的な感じで、落ち込んだ時も気分を切り替えたりしている。

……というわけで、欲を言えば!
もう少しだけ!本田さんの出番を…!本田さんの活躍を…!!

平良進

好きなシーンは二つ。どちらも英峰戦。

①「星海は全員が優秀な攻撃手である」の神畑に対する奇襲のコマの不気味さ
②その次の話で、平良の真のヤバさが露呈する場面

特に②は、読者の多くが平良のことを好きになったのでは。
星海高校のスタメンはヤバイ奴揃い、というのを見せつけられた話。

星海のナンバー4ということで、実力も折り紙付き。
スペックだけでいえば劣化版神畑のように思われがちだが、
こちらはスタミナ切れなどの描写はない。

有村

常識人枠
過去はアレだが、ネジの飛んだ選手が集まる決勝戦でマジレスを続けていた印象。
スポーツに生死を持ち込むんじゃねえ」は本当にそう。聞いてるか本田。……本田さん。

ただ常識人故に、そこが精神的な揺らぎとなって、王城に触られてしまったのは良いシーンだった。

本田さんと有村、同じ「非世界組のトップ層」だけど、ああいうところで3番と5番の差があるのだなと。
要はネジが飛んでるか飛んでないか、ということ。

早乙女幹也

急激な身長の伸びに伴い、試合中の役割が変化していったキャラクター
代表的なところでいうとスラムダンクの河田がいたけれど、
カバディの場合は体重制限があるために、こちらの方がより深刻。
カバディならではの苦悩を抱えたキャラ。

ただ、わかりやすく読者に可愛がられるようなキャラでは無かったのが少し悔しい。
多分もっと試合数をこなしていけば、無骨さがキュートに見えてくると思うんだよな。

志場命

一番好きなシーンは、神畑に一撃でのされたシーン。
あのシーンは見事だと思う。

漫画的には、あの時点で志場ちゃんの格をあんまり下げさせたくない。
なぜなら、能京との決勝戦が控えており、志場ちゃんはそこでもキーになるキャラだから。

でも、神畑は不破に次ぐナンバー2の世界組。
だからこそ、実力通りに、志場ちゃんを倒した。

作者が
神畑の実力を信頼し、
志場ちゃんの実力とも向き合い
何より「ここまで読んでくれた読者」を信頼しているからこそ描いた一蹴シーンだと思う。
素晴らしい。

ここまでついてきてくれた読者なら、この描写だけで「なんだよ、志場ちゃんの格下がったな」なんて思わない。そう信頼しているかのような描写。

「後輩の良き敵となってくれ」「俺のじゃない」というセリフも良い。
神畑が志場の実力を認めた上で、自分の培ってきた実力も認めている良シーン。

志場ちゃんってクールだから、地味にヘイトを溜めそうなキャラでもあるので、
ああいう場面で「ちゃんと負けさせる」ことで、ヘイト管理を意図した可能性もある。

葉沼清春

知っているぞ。
今読んでいるキミは、葉沼みたいなキャラが地味に好きだろう。

世界組でもなければ、本田さんや有村のように「目立つ一般人枠」でも無い。

地道な努力と葛藤を継続して、超人達に食らいついていく凡人。
……なのだけど、他の人からすると「いやいや、葉沼のやってる事、地味に凄くね?」と言われるやつ。

こういうタイプのキャラは高確率でええキャラ。
灼熱カバディの読者層にも刺さりやすい造形だと思う。
良い渋さ。

ちなみに好きな場面は、宵越に対して「反射的」に足を掴みに行った場面。
おそらくあれは、練習通りの体の動き。葉沼の良いところがめっちゃ出てる。

後町

印象的なのは以下の2点。

①パワー最強故に、一対一の攻撃だと勝ち確という設定
相手メンバー全員に掴み掛かられながらの一枚絵

特に、①。
確かに、「誰よりも速い」「誰よりも強い」のどちらかを持っていれば、一対一なら最強だよな。

こういう「特定条件下で勝ち確に持っていける」という、論理に基づいたロマン砲みたいな扱いのキャラが凄く好き。

まとめ

星海高校はヤバイ奴ら揃い。
実力的にも個性的にも。

というわけで、全ての高校のメンバーを見ていった。
今後はまた違ったシリーズで灼熱カバディを掘り下げていきたいなと思う。
次回の企画をお楽しみに。

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