ライジン。
天頂片道切符にとっての「一歩先をいくライバル枠」「越えるべき壁」枠。
そして今回はかなり良回。
針金と企画
針金が地味に企画に参加し続けてること自体がまず面白い。
「自分が面白い」と証明したかったのか、
「お金」が欲しかったのか、
あるいは両方か。
ただ、ポイント的にはどう足掻いても逆転不可能な卒業式の日にまで企画に参加しているため、
「金だけが目当て」という訳では無いことがうかがえる。
そして、伴だけが針金のボケに気づき続けてるのが良かった。
尖った笑いとマイルドな笑い
別にレンゾウの笑いが悪いわけではない。
尖った笑いだけが正義とは思わない。
針金が若手の尖った笑いなら、
レンゾウは子供向け番組やゴールデンのバラエティ番組の笑い。
学校の教室で一番ウケるのは恐らくレンゾウのやり方の方。
その場その場で一番ウケるやり方に徹するのも正義だと私は思う。
ついでに言うと、「針金よりも、クラスの人気者(レンゾウ)の方が笑いを取りやすい」というのも妥当。
よく「陽キャは何をやっても笑いを取れる」と揶揄されるが、
周りの心を掴む努力をしているのだから当たり前の話で。
本気で笑いを取りたいなら、笑ってもらいやすい空気を作ることも大事。
だからこそ、お笑い芸人はネタの始めに「自己紹介」や「掴み」を入れる。
クラスの人気者もそう。
環境に合わせ、アウェーをホームにする努力を日々積み重ねている。
そういう意味では、針金は「掴み」の努力が不足していたと言えなくもない。
「そもそも笑っていい人なのか」どうかも周囲は判断できていなかった。
ただ、一方で「レンゾウに問題がなかったか」というとそういう訳ではない。
レンゾウには笑いのセンサーが備わっておらず、感性を磨く努力もあんまりしていなかった。
もしレンゾウが針金を見て、「ああいう笑いの取り方があるのはわかってる。だが、自分はゴールデン向けの笑いでいくんだ」と認識していれば、
伴もレンゾウに一目置いたかもしれない。
しかしそうではなかった。
なぜなら、レンゾウは針金のボケに最後まで気付けなかった。
つまり、笑いのセンサーが無い。
「クラスの人気者」としては正解だが、
笑いをプロフェッショナルに掘り下げるパートナーとしては、あまりに心許ない。
レンゾウと金
レンゾウの動機には常に「金」が絡んでいる。
金が絡まないと笑いを取りに行くモチベーションは無い。
ガッポガッポ稼げるからお笑いのプロになる。
賞金が出ないならラジオの企画にもメールを送らない。
賞金が出るからこそ、伴の企画に毎回参加していた所もあるのだろう。
もし賞金が出なかったら、時々参加していた程度に収まっていたかもしれない。
ただ、レンゾウを擁護しておきたいのは、「レンゾウも笑いは大好きだろう」という事と、
「金のために動くのも正義」という事、
そして「金のために仕事に注力できる人間は伸びる」という事。
金のためにやる、金にならないならやらない。
伴より現実的に割り切っている考え方。
金のためなら、恐らく「お笑い」も必死に勉強すると思う。
実際、クラスの一企画のためにデスゲームの装飾まで作ってくるのだから。
しかし、レンゾウよりも尖った感性を持つ針金のボケを見た結果、伴はそちらと組みたくなってしまった。
ルールをぶっ壊してまで、「より面白くて尖っている奴」と。
風神が消えた理由
現在のコンビ名は「ライジン」。
「風神・雷神」ではない。
一体なぜか。
風神はレンゾウにする予定だったが中止、
その経緯を知った針金は「(お下がりは嫌だし)別に雷神だけでいいだろ」と提案、
結果、ライジンになったのか?
「風神と雷神、どっちが良い?」となった際、伴と針金が「雷神」で被り、どちらも譲らなかった結果、雷神だけになったのか。
次回を楽しみにしたい。
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