今回は「落ち着け…食欲よ、鎮まれ…」というもちづきさんの鬼気迫る心理描写からスタート。
この作品に関しては毎話この導入でも支障ない気はするが
職場には食べ物がなく、家に帰ってから作るにしても時間がかかる。
一体どうすれば……?
そんなもちづきさんの脳内に、朧げながら浮かんできたのがコンビニエンスストア。
24時間営業故に、もちづきさんがどんな状況でも食にありつけてしまう。
そう……
「ある」のがいけない!!!!
「ある」のがいけない!!!!
私はこのブログで「ドカ食いダイスキ! もちづきさん」を実質的にホラーカテゴリに区分しているのだが、
その判断が間違いではないことが証明された
店内の目ぼしいものを総ざらいしていき、
レジ前に置いてあるカピカピになったチキンを「私が助けてあげなきゃ!」と救出する優しいもちづきさん
今の日本に欠けているのはこの思いやりの気持ちである
クラムボンはカピカピ笑ったよ
しかしコンビニで偶然居合わせた同僚に、爆買い中の商品を見られてしまうかもしれない危機に陥る
そんな状況でもちづきさんが取った作戦は、
千切りキャベツを買い物カゴに大量追加するというものだった
これにより表面上は緑地化
見られて困る商品達の上にグレートバリアリーフの蓋が乗る事で、恥を無効化する頭脳プレイだ
グレートバリアリーフならぬグレートバリアキャベツ
これがSDGsだ
その後、この同僚との心温まるエピソードが繰り広げられるのだが、
「もちづきさん」がそれだけで終わるはずもなく
コンビニ食材を寄せ集めて「とある物」を錬成する
2180キロカロリーという怪物だが
スーツケース弁当を見てきた強靭な読者たちはこれしきではもはや驚かない
最後は0カロリーのコーラを腕の中に抱きながら眠るもちづきさん
私はここで幼い頃親に読んでもらった「てぶくろをかいに」という絵本を思い出した
0カロリーを優しく抱擁するもちづきさんを見て
幼い頃に受けた母性・愛情を思い出したのかもしれない
- 疲れた人もカピカピのチキンも救う、もちづきさんの優しさ
- 愛情の暖かさ
- SDGsの真髄
それを今回の「もちづきさん」は教えてくれた
こうしてはいられない
涙を拭いて、私もカピカピのチキンを救いに行きたいと思う
その胸に、ゼロコーラを抱いて───────
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