イムホテップが面白いことになっている
槍のシーンはシリアスな場面のはずなのに笑ってしまった。
画面外からのフェードインはずるい。
さて、最後イムホテップがアナクスナムンに見捨てられるシーン。
生前のアナクスナムンは、「自らを蘇らせて貰う約束」付きとはいえイムホテップのために命を捨てるほどの愛を示せた人間。
そんなアナクスナムンが、なぜイムホテップを見捨てたのか?
①主人公の「逃げろ」とイムホテップの「助けろ」が対比的に演出されているため、
その違いを受けてアナクスナムンは百年の恋から覚めてしまったのかもしれない。
②アナクスナムンはミラを依代として、魂だけが蘇っただけの存在。
アナクスナムンは助けたくとも、ミラの身体は反発したのかもしれない。
③イムホテップの言動とか関係なく、自己保身。イムホテップの愛より、恐怖が勝った
イムホテップの自業自得といえる要素は色々とあるけれど、
それはそれとしてちょっと可哀想ではある。
アナクスナムンのことを第一に考えるなら「助けろ」ではなく「逃げろ」なのかもしれないけど、
とはいえイムホテップはリスクを背負ってアナクスナムンのことを蘇らせたのは確かで。
アナクスナムンのことを捨て駒のように扱った場面は一度たりとも無いし、最後の絶望の表情然り、
彼のアナクスナムンに対する愛は一貫していると見ていい。
主人公の「逃げろ」が理想ムーブ過ぎるだけで、
イムホテップも人間らしいムーブだと思う。ゾンビだけど。
少なくとも、あの一言だけで即見捨てる判断になるのはちょっと可哀想。
まあ、ミラを依代としたことでアナクスナムンの愛がブレた、と解釈しておこう。
……とまあ、色々考察する余地はあるけど、
全体的に楽しい作品だった。
アクション、コメディ、ホラー……色々な要素がバランス良く入っていて、大変楽しんだ。
コメント