さらに言えば、娘さんは娘さんで、今後どうするつもりなのだろうか。
父親に見つからないために、
・外に出る時は一生顔を隠したり、
・SNSなどの類を一切やらなかったり、
・自分の運営しているお店は遠い場所へ引っ越したり、
・自分に関するあらゆる情報について、周囲の人間に緘口令を敷き続けたり
するのだろうか。
それくらいはやらないと筋が通らない。
だって万が一父親に見つかったら、また旦那の命が狙われるかも知れないし、今後二人の間に生まれてくる子供が狙われるかも知れないのだから。
したがって、偽装死亡作戦は「あの場は良くても、その後どうするの」という疑問は起きる。
まあ、作中の結末の感じだと、父親はもうそれどころでは無いのかもしれないが、それも「あの瞬間だけ」かもしれない。
あれだけ生に執着する父親なのだから、しぶとく生き残って、いつか娘と出会う可能性は否定できない。
要するに、偽装死亡は「娘が一時的に父親から離れる」対処療法に過ぎず、
結局父親は大して絶望していないし、呪いは健在だし、娘が見つかるリスクも常に伴い続ける。
ただ、個人的には、「幸運が襲いかかってくる」という表現は好きだ。
生きたまま絶望→では、なぜ最初は殺したのか
とあるキャラの「自分なら、生きたまま絶望させたい、って考えるけどなぁ」という発言は良かった。観客に「確かに」と思わせる。
露伴も、その言葉になにか響いた雰囲気を出していた。
ただし、問題はここから。この発言に対する露伴のリアクションは、過去の件と整合性が取れていないのだ。
なぜなら、呪いは当初、ばっちりあの父親を殺そうとしていたからだ。
というか、たまたま替え玉だったから父親は生き延びただけで、
呪いは「生きたまま絶望させたい」派などではなく、
「ばっちり殺して復讐してやるぜ」派なのはエピソードを聞いていれば明白。
つまり、「生きたまま絶望させたい」なんてことを呪いが考えていないことはよくよく考えれば作中キャラもわかるわけで、
そのことを露伴も懺悔室で聞いていた筈。
なのに、露伴は「『生きたまま絶望させたいパターン』か…それもあり得るかも知れない」的な表情を取っていた。
いや、まあ可能性という話をすれば、もちろん0ではないだろう。
時間経過に伴い、呪い側の考え方が変わる可能性もある。
呪い側が、呪い以外で死なないように調整しているうちに、「こいつは生きたまま絶望させる方が罰になるのでは?」と考えたのかもしれない。
だが、そんなものは『呪い』本人に聞いてみないとわからないし、
少なくとも『呪い』には直近の殺しの前科があるわけで。
まとめ
追加ストーリーで補完するより、
原作部分だけを集中的に強化した方が完成度は高くなるのでは、と感じた。
もう少し短い尺で、映画ではなくドラマで、
原作を補強する方向性の方が個人的には良いと感じた。
ちなみに私は原作厨では無い。むしろ、原作者の承諾があって、なおかつ面白くなるなら、原作改変も楽しいと感じたりはする。
ただ、今作に関しては正直微妙かな、という感想。
一緒に鑑賞した原作未読の知人も
「前半と後半でテイストが違う気がする」
「ていうか、岸辺露伴ってこんなのだっけ」
「引き伸ばしてる感じがあった」
と話していたので、
原作を知ってるからこそ感じる疑問、というだけではないのかも知れない。



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