遠征選抜試験
- 参加条件:B級中位以上の隊に属する隊員
- 目的:①遠征選抜 ②B級中位以上に属する隊員の適性と能力の計測
- 第一試験:閉鎖環境試験(3/17〜3/23)
- 第二試験:長時間戦闘訓練(3/24〜3/25)
概要
・遠征選抜試験はチームで行う。
・チームの隊員を既存のものとは『入れ替え(シャッフル)』する。
・隊長一名、オペレーター一名、隊員三名の五人編を十一チーム作る。なお、隊長とオペレーターは、上層部が指定した隊員が務めるものとする。
・その他の隊員は、隊長がドラフト形式で指名する。この際、元々のチームが重複する隊員は入れられない。
・遠征試験を共にするチームメイト同士は、試験開始まで接触してはならない。
・今試験の評価が、今後の評価のベースに直結する。具体的には、この選抜を通過した場合、次の遠征期間中遠征に参加しなかった場合でも、正規の手当の半額が支給される。
・一部A級隊員は第一試験から参加し、その他のA級隊員は閉鎖環境試験を審査する側に回る。評価基準は「共に遠征を行う乗組員としてふさわしいかどうか」を、能力と人格の両面から評価する。これらを材料に、最終的な合否は上層部が決定する。
・審査をする側に回ったA級隊員は、試験開始に先駆けて、各チームの成績順の予想を行う。
十一隊一覧
※丸つきの番号は指名グループ、その後の数字は指名順。例えば、二宮隊の「東春秋①-1」は、一巡目の一番指名ということを意味する。
一番隊
- メンバー:歌川遼、志岐小夜子、漆間亘①-9、空閑遊真②-1、巴小太郎③-11
- 隊長が想定する隊のコンセプト:機動力があって長期戦にも対応できる部隊
チーム:「戦闘になれば相当強い。漆間もいつもの動きをすればいいだけ」「長時間戦闘訓練の事前予想では、二宮隊に次ぐ二番手の評価」
歌川:「隊長に向いている」
志岐:「男性を苦手とするため、閉鎖環境はしんどいかも」
漆間:「他の隊員とあまり絡んだことがないため不安材料になり得る」
空閑:「外国育ちなため、不安材料になり得る」、「わからないことがあったら人に聞けるし、人懐っこいから大丈夫」
巴:「良い子」
二番隊
- メンバー:王子一彰、仁礼光、辻新之助①-3、生駒達人②-3、帯島ユカリ③-10
- 隊長が想定する隊のコンセプト:走れて、剣が使えて、組み合わせ的に面白そうなメンバー。トリオン消費も抑えやすい編成のため、長時間戦闘にも向いている
チーム:「隊長がドラフトの段階で、足の速さを意識的に揃えたのでは。これにより、火力と陣形を両立しやすく、戦闘面でのアドバンテージがある」
辻:「女子相手だと緊張するため、女子が二名在籍するこの隊は大変かも」
三番隊
- メンバー:柿崎国治、藤丸のの、影浦雅人①-2、別役太一②-11、犬飼澄春③-5
- 隊長が想定する隊のコンセプト:戦闘試験には恐らくA級が参加すると予想したため、A級経験者を揃えたかった。
チーム:「隊長がドラフトの段階で、足の速さを意識的に揃えたのでは。これにより、火力と陣形を両立しやすく、戦闘面でのアドバンテージがある」
影浦:「犬飼を苦手としているから、同じ隊にいるのはキツそう」
別役:「予測不能の爆弾」
四番隊
- メンバー:北添尋、染井華、外岡一斗①-10、菊地原士郎②-4、南沢海③-9
- 隊長が想定する隊のコンセプト:最初に「染井→外岡」になった際、同年齢(16歳)で揃えた方が気を遣わなくて良いと思った。結果的にポジションのバランスも整った
チーム:「足の速さにばらつきがあるため、陣形と火力が両立しづらい。つまり、戦闘面に不安がある」「長期戦なら有利。最大36時間の戦闘試験では、夜の場面が想定される。北添のメテオラで灯かりを破壊し、菊地原のサイドエフェクトで場を支配できる」
北添:「慕われる人格だけど、隊長としては優しすぎるかも」
菊地原:「耳が良いから、閉鎖環境だとストレスが凄そう。特に、南沢は賑やかなので合わなそう。ただ、他のメンバーは穏やかだからフォローして貰えるかも」
五番隊
- メンバー:来馬辰也、小佐野瑠衣、穂刈篤①-7、小荒井登②-9、弓場拓磨③-2
- 隊長が想定する隊のコンセプト:みんな体力があってポジティブだから、長丁場でも疲弊することはない。また、臨時隊だと勝手が違うため、引き締め役として弓場を指名した。
チーム:「来馬と弓場で飴と鞭のバランス」「足の速さにばらつきがあるため、陣形と火力が両立しづらい。つまり、戦闘面に不安がある」
弓場:「存在するだけで他の隊よりも引き締まる」
六番隊
- メンバー:古寺章平、六田梨香、奥寺常幸①-6、三浦雄太②-7、木虎藍③-4
- 隊長が想定する隊のコンセプト:戦闘試験を睨んで、機動力があるメンバーを揃えた。また、協調性の高さもトップクラスなため、閉鎖環境試験も問題ないと考えている。
チーム:「かなり賢い」「隊長がドラフトの段階で、足の速さを意識的に揃えたのでは。これにより、火力と陣形を両立しやすく、戦闘面でのアドバンテージがある」「トリオン量は全チームの中でも最も少ない。足が速いメンバーで揃えているため、トリオンよりも機動力を優先したのでは」「トリオンが少なくても、トリオンが少ないなりの作戦を古寺なら立てるはず」A級が二人いるので、強いはず」
古寺:「学年トップの頭脳派」
木虎:「賢さなら、水上隊にも負けてない」
七番隊
- メンバー:諏訪洸太郎、宇井真登華、隠岐孝二①-8、三雲修②-10、香取葉子③-3
- 隊長が想定する隊のコンセプト:くじ運と勘。どうせくじ運は操作されている(くじはトリオンで出来ており、苦手なメンバー同士が同じ班になるように出来ている」)ので、考えすぎても意味はない。
チーム:「足の速さにばらつきがあるため、陣形と火力が両立しづらい。つまり、戦闘面に不安がある」「大駒はいないけど、ハマれば何か起きそう」「隊長経験者が三人いるため、隊長の気持ちを理解している隊。閉鎖環境試験は勝負を有利に運べるのでは」
八番隊
- メンバー:二宮匡貴、加賀美凛、東春秋①-1、雨取千佳②-2、絵馬ユズル③-8
- 隊長が想定する隊のコンセプト:くじ運が良かったため、東と雨取を取った(単純に個人の力やトリオン量を重視?)。三巡目は絵馬を取れば、荒船隊と同じ狙撃手3枚になるため、加賀美が動きやすくなるだろうと思った。
チーム:「長時間戦闘訓練の事前予想ではダントツの評価」
二宮:「あの仏頂面じゃ中学生達がなつかないのでは」
東:「大人だから仕切ってくれそう」「ただ、隊長は二宮だから、隊長としての役割は二宮に任せそう」
九番隊
- メンバー:水上敏志、今結花、荒船哲次①-4、樫尾由多嘉②-5、照屋文香③-7
- 隊長が想定する隊のコンセプト:オペレーターが今だったので、「頭が良い人で揃えれば楽できるのでは?」と考えた。閉鎖環境試験で大きく差をつける。
チーム:「全員が鬼秀才」「頭の良さなら最強」
十番隊
- メンバー:村上鋼、氷見亜季、堤大地①-5、熊谷友子②-8、蔵内和紀③-6
- 隊長が想定する隊のコンセプト:くじを引いた時点で一番良い駒を取っていった。村上自身が隊長をやったことがないため、無意識に隊の補佐役を取っていったのかもしれない、と分析している。
チーム:「賢い隊」「人格面はかなり安定している」「協調性の高い奴しかいない」「このチームが揉めてる所が想像できない」
十一番隊
- メンバー:若村麓郎、細井真織、半崎義人①-11、笹森日佐人②-6、ヒュース・クローニン③-1
- 隊長が想定する隊のコンセプト:くじを引いた時点で、一番良い隊員を取っていった。編成が「撃ち合い」に偏らないようバランスを考え、かつ単独で突破力のある駒を優先起用した。
チーム:「近界民のヒュースがいるため、閉鎖環境試験は不利」
若村:「指揮能力が未知数過ぎる」
ヒュース:「困っていても人に聞けないのでは」
備考
・閉鎖環境試験には、A級隊員からは歌川、古寺、菊地原、木虎が参加する。
・宇佐美、橘高、人見は試験の運営補助を行う。
・戦闘試験が長期化することを見据え、トリオン量の少ない隊員や、トリオン消費の激しい隊員はドラフトでは売れ残りやすい。例えば狙撃手はバッグワームを使用するため、トリオン消費が激しくなるため、指名順は後ろの方になるケースが多い。本編でも、そうした理由から「狙撃手や漆間は売れ残りやすい」と語られていた。
各試験ごとの詳細
第一試験:閉鎖環境試験
- 期間:3/17〜3/23
- 目的:長期遠征時の遠征艇内での環境を想定した、適性判断 及び 設備操作の学習
- 基本ルール:①与えられた課題をこなすこと ②七日間過ごすこと ③朝9時から夜9時まではトリオン体でいること
- 課題内容:
①共通課題…1人400問、設問は全員共通。試験終了までに全て回答すること。百ます計算や地図の空欄埋め、ボーダーの戦略に関する文章問題や、心理テストなど種類は様々。諏訪曰く、「個人の性格や得意・不得意を見る目的」。
②分担課題…1000問を手分けして解答。誰がどれを担当するかは自由。試験終了までに可能な限り回答すること。諏訪曰く、「チームの処理能力を見る目的」。
※どちらも課題を回答・閲覧できるのは朝9時から夜7時まで
③特別課題…運営から予告なく出題される課題。数や内容は不明。
④戦闘シミュレーション演習…試験二日目から行われる。ノートパソコンで行う、部隊対抗の戦闘演習。戦闘シミュが二日目から四日目、特殊戦闘シミュが五日目と六日目。
日程と各チームの主な動向
- 【運営からの連絡】試験についての説明
- 【特別な課題】隊長による「各隊ごとのコンセプト」の説明、特別課題①「今回の遠征選抜試験が、なぜ部隊をシャッフルして行われたのか」
- 【各隊の主な行動】物資・データ・設備・試験規定のチェック、共通課題・分担課題・特別課題①の消化
- 【運営からの連絡】戦闘シミュレーション演習・特殊戦闘シミュレーション演習についての説明
- 【特別な課題】戦闘シミュレーション演習①、特別課題②「B級ランク戦が、なぜ三つ巴・四つ巴の形式で実施されているのか」
- 【各隊の主な行動】共通課題・分担課題・特別課題②・戦闘シミュレーション演習①の消化
- 【運営からの連絡】無し
- 【特別な課題】戦闘シミュレーション演習②、特別課題③「現在B級で実施されている、三つ巴・四つ巴の形式とは別の、新しい試合形式のルールを考えなさい」
- 【各隊の主な行動】共通課題・分担課題・戦闘シミュレーション演習②・特別課題③の消化
- 【運営からの連絡】無し
- 【特別な課題】戦闘シミュレーション演習③
- 【各隊の主な行動】共通課題・分担課題・戦闘シミュレーション演習③の消化
- 【運営からの連絡】特殊戦闘シミュレーション演習に関する通達
- 【特別な課題】特殊戦闘シミュレーション演習①、特別課題④「添付された専用のソフトを使って、オリジナルのトリオン兵を、各隊員一体以上作成しなさい。なお、今回作成したものを使い、特殊戦闘シミュレーション演習を行うものとします」
- 【各隊の主な行動】共通課題・分担課題・特殊戦闘シミュレーション演習①、特別課題④の消化
・試験開始前、トリガーや通信機器はロッカーに預ける。代わりに試験用のトリガーを渡される
・持ち込み可能な私物は規定の個人コンテナに入る分だけ
・試験用の服は用意されている。また、隠岐のロッカーにはバイザーが用意されているなど、運営側の裁量で物を用意される事もある。
・部屋の柱にあるパネルに手を当てる事で、トリオンが供給され、施設内に電気や水が通るようになる。
・試験中は毎日午前9時から午後9時まで、トリオン体で過ごさなければならない。
・個人それぞれに一台ずつノートPCと通信デバイスが提供される。
・オペレーターは夜9時になったら、オペレーター用の部屋に戻り、その部屋のPCでその日の報告書を作成しなければならない。
・試験中に全員一度はカプセルベッドを使用する事
・連絡事項は随時隊長のパソコンに送られる。隊長が共有フォルダに入れる事で、他の隊員も閲覧できる。
第二試験:長時間戦闘訓練
- 期間:3/24〜3/25
- 目的:遠征先での戦闘を想定した、最長36時間の戦闘訓練
備考:詳しい内容は第二試験開始直前に通達される
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