「一見普通の文章、だけどどこか様子がおかしい…」
意味がわかると怖い話まとめ。
解説をつけていますが、複数の解釈が可能なお話もあります。
基本的にはホラー寄り、しかし中には皆さんを飽きさせない「ある意味怖い」お話も。
夜更かししたい夜などにご覧ください。
意味がわかると怖い話 “一”
※この記事は八編に分かれています。
また、各ストーリーの下に解説を掲載しております。
真相のネタバレになりますので、じっくり考えてから見ることをおすすめします。
崖
この山の崖は景色が良くてちょっとした名所。
展望台に出ると風が気持ちいい。
先には望遠鏡が設置されている。
自分の家はあっちの方角かな、なんて考えながら近づくと
同じタイミングで一人の男が近づいてきた。
「あ、お先にどうぞ」
『ありがとうございます』
男は身を投げた。
あの時譲らなければよかった。
全身に痛みを感じながら俺は後悔している・・・
【解説】
登場人物は2人とも身を投げることを考えて崖に訪れていた。
男性に譲ったために、先に身を投げた男性がクッションとなり、後から身を投げた男性は命を落とし切ることが出来ず、全身に痛みを感じている。
明日はどこへ
昨日は海へ脚を運んだ
今日は山へ脚を運んだ
明日はどこへ運ぼうか
俺は頭を抱えた
【解説】
人間をばらばらにして、いろいろな場所に運んでいる。
強盗
私は風呂でシャワーを浴びているときリビングの方から一つの悲鳴が聞こえた。
私はすぐに風呂から上がり、素っ裸でリビングに向かう。
するとそこには、覆面を被った男と体から血を流した父と母と妹の死体が床に横たわっていた。
覆面の男は私を見た途端、すぐさま窓から逃げ出し私は顔を真っ青に染めながらその場に座り込んだ。
【解説】
「私」が父と母、妹の命を奪い、事件の痕跡となる返り血などをシャワーで流していた。
そこに押し入った強盗が死体が転がっている様子と「私」のみが生きている様子を目撃、逃走。
自分が犯人である決定的な状況を目撃された「私」は、青ざめてしまった。
レストラン
この前、友達がウェイターやってるレストランに、一人で晩飯食いに行ったんだ。
ウェイトレスに案内されてテーブル席に着くと、俺の前と、向かいの席にメニューを置いて行った。
何だ?と思っているうちに友達が水と紙おしぼりを持って来た。
そして「おい、珍しいな」なんてニヤつきながら、向かいの席にも水とおしぼりを置きやがる。
いい加減薄気味悪く感じながらも注文すると、
「で、お連れさんは何にする?」と聞くものだから、いや、一人だよと反論。
すると友達は怪訝な顔で「あれ、店に来た時、女連れじゃなかったか?」などと小声で言う。
曰く、「髪の長い、白いワンピースの女を連れて入ってくるのを見た」と。
「今はいないのでトイレにでも行ってるんだろうけど、てっきり彼女なんだろうと思った」、と。
もちろん俺に心当たりはないから否定したら、逆に向こうが気味悪いものを見るような目でこちらを見る始末。
とうとう何だか寒気がしてきた。
…と、不意に友達は吹き出すと、「いや、わりーわりー」と謝り始めた。
「今日は客も少なくて暇してるところにお前が来たもんだから。
ほら、よくあんじゃん?誰もいないはずの席にコップを置く店員、て怪談。
あれをやって、お前ビビらせて遊ぼうかと、水持って行く時に急に思いついてさ」
そして「本当スマン。こんな事して遊んでたのバレると店長にどやされるから、黙っといてくれよ」と、
食後のコーヒーをサービスしてくれた。
ちょっとムカついたが、真相がわかったので責めもしなかった。
ま、コーヒーが美味かったので許すが、心臓に悪いから次からは勘弁してくれ。
【解説】
友達は冗談と言っているが、初めに登場したウェイトレスも向かいの席にメニューを置いている。
友達は気を遣って冗談ということにしたのかもしれないが、本当は…。
カメラ
一人暮らしをしている大学生の男がいた。
男が住んでいるのはごく普通のアパートだが、たまにおかしなことが起こった。
大学から帰ってくるとカーテンの形やゴミ箱の位置などが微妙に変わっている気がするのだ。
最近は誰かにつけられてる様な気もしてきた、流石に気味が悪くなってきた男は大学の友人に相談した。
男が「もしかして…ストーカーかな?警察に言うのが一番良いと思うけど…
警察は実際に被害が無いと動いてくれないって聞くしなぁ…どうしよ……。」
と困っていると、友人は「…じゃあ大学に行ってる間ビデオカメラで部屋を撮影しておいて、
もしストーカーが部屋に侵入してるのが撮れたらそのテープもって警察に行けば良いじゃん、
不法侵入してるわけだからさすがに警察も動いてくれるだろ。」
と具体的な解決策を提示してくれた、やはり持つべきは友!
これは良い案だ!と思った男は早速次の日の朝、部屋にビデオカメラを設置して録画状態のまま大学へ行った。
大学から帰ってきた男は焦った、久々に部屋に違和感がある。
「これは期待出来る、マジにストーカー写ってるかも…」と思いながらビデオの録画を止め、再生した。
しばらくは何も写らなかった。
しかし夕方になると、知らない女が包丁を持って部屋に入ってきたのだ。
「…!!!!!!」ビビった男はすぐに友人に電話をかけた。
「ヤッベー!写ってる写ってるストーカー写ってる!!!!」
と若干興奮気味に伝え、それからは録画を見ながら友人に内容を実況した。
「ゴミ箱漁ってるよぉ…」「今度は服の匂い嗅いでる…キメェ!!」
今までコイツは何回も来ていたのかと思うと、男は背筋が凍る思いだった。
「これで警察も動いてくれるなぁ」と少しホッとしてると、画面の中の女は押入れに入った。
「うっわ…押し入れの中入ったよ、しかもなかなか出てこない……」などと友人と喋っていると、また誰かが部屋に入ってきた。
男は言葉を詰まらせた。
部屋に入って来たのは自分だった。
そしてビデオの中の自分はカメラに近付き録画を止める、そこでビデオは終わっていた。
【解説】
まだ押し入れにいる。
身代金
息子が誘拐された。
「警察に知らせたら殺す」
と言う決まり文句で始まり、多額の現金を要求された。
とてもそんな金は無い。
俺は懇願した。
せめて、せめて分割にしてくれ、と。
犯人は躊躇っていたが、説得のかいがあり承知してくれた。
【解説】
支払いは分割で通ったものの、息子も「分割」され返ってくるようになった。
血液型
俺ん家は5人家族なんだが、血液型が
父A 母A 俺AB 姉O 妹A
と、バラバラでワロタw姉だけA入ってねぇw誰だオマエw
【解説】
A型同士の結婚でもO型の姉は生まれるが、AB型の「俺」は生まれない。
エレベーター
高層マンションに住んでいる男性の話。
彼は14階に住んでいるためエレベーターは必須。
夜中に帰宅した時、エレベーターに乗り14階のボタンを押しました。
ドアが閉まり動き出したところ、8階のボタンのランプが点灯しました。
「あぁ、8階から誰か乗ってくるのか…」
【解説】
外から人が乗る場合は、中の押しボタンは点灯しない。
中の押しボタンが点灯するのは、「エレベーターの中から誰かが押した場合」のみ。
ゲーム
老人が男に言った。
「ゲームをしないか?」
老人が説明したゲームの内容は次の通りだ。
箱の中に多額の賞金が入れられており、男が見事箱を開けられたら中の賞金は男の物。
箱はとても頑丈であり素手で開けるのは不可能だが、まわりには斧などがおかれている。
時間制限などは一切無いらしい。
男は是非やらせてくれと答えた。
男が金を得るチャンスがあるのにリスクは無なさそうだったからだ。
参加を表明した男に老人が言う。
「実は箱にたどり着くまでにはいくつか難関がある。5万円払えば賞金のすぐそばからスタートさせてやろう」
男は笑顔で5万円を差し出した。
ゲームが開始した。
スタート時から賞金は男の目の前にあった。
【解説】
賞金の入っている箱の中に閉じ込められてしまった。
「素手で開けるのは不可能」なため、箱の外から誰かが開けようとしない限り永遠に出ることが出来ない。
また箱の中は“いくつかの難関”が入っているという言葉から、危険な環境である可能性がある。
妹の部屋
先日、俺が妹の部屋で大便していたら、旧・日本兵の格好をした見知らぬ男が入ってきた。
最初は泥棒かと驚いたんだけど、無言のまま血走った眼でこちらを睨みつけてくる。
ちょっと薄気味悪くなって、「貴方は誰ですか、何をしているんですか?」って尋ねたら、
「バカヤロー!」って叫んでそのまま霞みたいに消えてしまった。
その後、帰宅した妹に事情を話したんだけど、泣き叫ぶばかりで話にならなかった。
両親も怒鳴ったり喚いたりするばかりで、その男の話は何も出来なかった。
もしかすると家族は俺の知らない秘密を抱えているんだろうか?
いま思い出しても背筋が凍る思いだ。
【解説】
いくつか説が存在する。
まず一つ目は、妹の部屋で大をした兄に対し家族が怒り、それに兄が気づいていない、という可能性。
ギャグ色が強い説であるが、わざわざ一行目に「妹の部屋で大を〜」と記してあることから、これが主流の解釈の一つとなっている。
もう一つが、「俺」は妹の部屋で首を吊っており、命を落としているために排泄物が滴り落ちている、という可能性。
自分が命を落としたことに気づいておらず、妹や両親が「俺」の話を聞いてないように感じる、という説である。
自ら命を落としたのにそれを失念しているのはやや気になる点ではあるが、
「背筋が凍る(命を落としたために冷たくなっている)」等の描写とも噛み合っているため、
こちらも主流の説の一つである。
医者
脳○が確認され、
無数のチューブと人工呼吸器や点滴により生き続けた。
しかし死んでしまった。
「すみません。手を尽くしたのですが」
医者はとても悲しげな顔で告げる。
彼の亡き骸を抱いた時、とても軽く、苦しかったんだと思った。
「治療費は結構です」
決して裕福とは言えない私の状況を察し、
なんて優しい医者なのだろう。私はすぐに泣いた。
「遺体を見るのは辛いでしょう」
お医者さんがシーツを被せた。
「思い出は彼と共に焼いて忘れなさい」
この一言で私は立ち直れたのである。
【解説】
彼の亡骸を抱いた時、“とても軽く”とあるのがポイント。
医者は彼の臓器を売る闇医者であり、そのため身体が軽くなっていた。
シーツを被せて隠したり、火葬を進めるのは証拠隠滅のため。
野球好き
大の野球好きのトニーが80歳で死んだ。
葬儀の翌日、同じく野球好きの親友デビッドの枕元にトニーが現れて言った。
「デビッド、良いニュースと悪いニュースがあるぜ」
「トニー!君なのか?」
デビッドは親友との再会を喜び、言葉を続けた。
「で、良いニュースって何だ?」
「聞いて驚くなよ。天国でも野球が盛んに行われているんだ。俺も1つのチームに入ったんだぜ」
「そりゃすごい!で、悪いニュースは?」
「明後日の先発は君だ」
【概要】
天国の試合の明後日の先発がデビッドということは、
明後日までにデビッドが命を落とすことが確定している。
いじめ
小学生の頃、5人ぐらいで構成されたいじめのグループがあり、そのターゲットになってるA君がいた。
勉強もスポーツもダメでいつもヘラヘラしているから、いじめられやすかったのだと思う。
性格もおとなしく、いじめられても反撃せずに「やめてよぅ、くちゃーに」と言うだけだった。
この「くちゃーに」ってのは彼の口癖のようで、いじめられる時はいつも決まり言葉のように言っていた。
ある日気の毒に思ったので、彼にどうしてやり返さないのか聞いてみた。
彼はヘラヘラ笑いながら「平気だよ、だって…」と言うだけだったが、その目は笑っていないように思えた。
何しろ人の目を見て鳥肌が立ったのは、後にも先にもその時だけだったから。
翌年彼は転校し、みんな彼のことは忘れていった。
それから20年ほど経ち、同窓会でほどよくアルコールが回ってきた頃「そういえば」と友人が話し始めた。
どうもA君をいじめていたグループが全員亡くなったらしい、しかも全員自殺…と。
その友人も詳しくは知らないが、いじめグループは中学に入った頃から精神的におかしくなり始め、強制入院させられたが、半年以内に院内で自ら命を絶ったらしい。
そんなことがあったのか、なんか怖いなと思ったとき彼の口癖を思い出した。
【解説】
くちゃーに→くちあに→口兄→呪
いじめられた際、常に呪いをかけ続けていた。
事件
近ごろの警察はなにやってるんだろうね。
血税でで食わせてもらってるくせに、ろくな働きしねぇんだからとんだ穀潰しだ。
先週、職場の近くで殺人事件があったんだよ。
若い女をアイスピックでめった刺し。
しかも普通のアイスピックじゃない、業務用の三本歯のやつでだぜ?怖ぇだろ。
小さな町だから、どこいってもその話で持ちきりだよ。
マスコミもかなり大きく取り上げてる。
滅多にない大ニュースだから無理もないけど、恐怖を煽るだけ煽って無責任なもんだ。
うちのばあちゃんなんか、可哀相なくらい怯えちゃって、毎日何時間も仏壇の前で手を合わせてる。
なのに警察ときたら、まだ凶器すら判明できないだとよ。
まったく馬鹿にしてるとしか思えないね。
【解説】
警察が特定できていない凶器をなぜか語り手は知っている。
つまりこの事件の犯人は語り手である。
ちなみに、「可哀想なくらい怯え切っている」ばあちゃんは、この事件を起こしたのが孫であることを知ったために怯えている、という説もある。
毛皮のコート
ある日、母親が新しい毛皮のコートを着ているのを見て、ジャックは言った。
「ママがそのコートを買うために、可哀相な生き物が犠牲になってるのを知ってるの?」
すると母親は怒ってジャックに言った。
「ジャック!お父さんのことをそんな風に言うんじゃありません!」
【解説】
ジャックは、毛皮に使われている動物を指して「可哀想な生き物」と言ったが、
母親は、働いて稼いだお金を毛皮のコートに使われている夫を「可哀想な生き物」と解釈した。
かくれんぼ
昔公園で友達らとかくれんぼをした。
かなり広い公園で隠れるには困らないけど、問題は鬼になった時、只でさえ広くて大変なのに友達4人とも隠れ上手。
鬼には絶対なりたくなかった。
ジャンケンに勝ち、なんとか鬼を免れた僕はケンちゃんと一緒に公衆トイレの屋根の上に隠れた。
「皆どこに隠れたのかな」
「さあ皆隠れるの上手いからな」
「でもター君は身体が大きいからショウ君達より先に見つかっちゃうかもね」
僕達は息を殺して、そこに隠れていた
どの位たった頃だろうか
ケンちゃんが
「トイレ行ってくる」と僕に小さな声で言ってきた。
見つかるからと止めたけど我慢出来なかったのかケンちゃんは下に降りて行ってしまった。
その時「みーつけた」と声が聞こえた。
どうやらケンちゃんが鬼に見つかってしまったらしい。
その日から鬼はケンちゃんの両親になった。
【解説】
ケンちゃんを「みつけた」のは霊、または不審者だった。
両親は行方不明となったケンちゃんを探すこととなった。
バス
ある家族が妻の実家に遊びに行くために田舎までのバスに乗っていた。
山のふもとあたりまできたときに、子供が「おなかへった」とだだをこね始めたので、しょうがなく途中のバス停で降りて近くの定食屋で食事をすることにした。
食事が終わり定食屋に設置されているテレビをふと見ると、さっきまで家族が乗っていたバスが落石事故で乗員全員死亡というニュースが流れていた。
そのニュースを見た妻は、「あのバスを降りなければよかった…」と呟いた。
それを聞いた夫は、「何を馬鹿なことを言っているんだ!」と怒鳴ったが、
すぐに「あぁ、なるほど。確かに降りなければよかった…」と妻の意図に気づく。
【解説】
夫婦がバスから降りなければ、バスが停車する数十秒程度の時間と、停車前後の減速・加速の時間が丸々カットされ、
バスが落石事故に遭う可能性は減っていたかもしれない。
未来予知
もう昔の話だが、ガキの頃はいつも親友のAとお喋りしながら学校から帰っていた。
俺「なぁ来週テストだろ?明日一緒に勉強しようぜ」
A「わりぃ、明日はドラクエ1の発売日だから学校サボって買いに行くわw」
俺「お前毎日徹夜でゲームばっかやってて授業中も殆ど寝てるクセに、成績いいよな」
A「・・・俺、実は未来予知能力があってさ。テスト内容分かるからいい点取れるんだ・・・」
俺「はぁ?wそんな能力あるんなら俺にくれよ、競馬当てまくって金稼ぐわー」
A「・・・バカ、冗談だよw」
俺「つまんねー」
次のテストで、Aは満点を取った。
今思えばそれは当たり前の事だったのだ。
【解説】
ドラクエ発売前日の時点で「ドラクエ1」と呼んでいる。
シリーズ化はおろか、ヒットするかどうかもわからない1作目が発売される前の時点でわざわざ「1」を付けて呼ぶことは通常ありえない。
これはAが、ドラクエがシリーズ化することを未来予知により知っているためである。
年齢
あと10分ほどで真夜中になるという時間帯に、私は特急電車に乗っていた。
やがて、途中の駅で一人の男が乗り込んできた。
その男は、電車のドアが閉まると、突然我に返ったように乗客の顔を見回し始めた。
「すみません。あなたの年齢は28歳ですか?」
男が私に話しかけてきた。
「そうですが、どうしてわかったんですか」
私が聞き返しても、男は無視して、また別の人に話しかけた。
「あなたの年齢は45歳ですか?」
「そうですけど……」
「あなたは62歳ですね?」
「どうしてわかったんだ?」
そんなやり取りを繰り返していく。
どうやら、その男には、顔を見ただけで年齢を当てる特殊能力があるらしい。
次の停車駅までは、まだ15分以上ある。
私を含め、乗客たちは全員その男に注目し始めた。
「あなたは50歳ですね?」
「そうですが、あと5分で日付が変わったら、51歳になるんですよ」
最後に質問された女性は、笑顔でそう答えた。
年齢を当てていた男の顔が、その途端に青くなった。
「凄いですね。百発百中じゃないですか」
私は男に話しかけた。
すると、男は青い顔を私に向け、こう言った。
「・・・私が見えているのは貴方がたの寿命です」
【解説】
5分後に51歳の誕生日を迎える女性の寿命が50歳であることをはじめ、
乗客全員の寿命が現在の年齢と同じ。
つまり5分以内にこの特急電車が事故を起こすなどして、乗客全員が命を落とす。
ワイン
ある男と女が車の事故を起こした。双方の車は完全に大破していたものの、二人は無傷だった。
なんとか車から這い出ると、女は
「男の人だったのね、なんてステキ!ねえ車を見て。もう車はダメみたいだけど、あたしたちは幸運にもケガはないみたい。きっと神様があたしたちをめぐり合わせてくれたのよ。今後も会って、二人で残りの人生を楽しみなさいって!そういうことなのよ!」
男は喜び、「そうだとも!まったくそのとおりだ!」
女は自分の車の助手席付近から何かを取り出しながら、男にこう言った。
「ねえ、もうひとつ奇跡が起きてるの。あたしの車はもうめちゃくちゃなんだけど、このワインは平気みたい。これって、アレじゃない?神様がお祝いをしなさいってことなのよ!」
女はワインを男に手渡すと、男はうなずき、キャップを開けて半分飲み干し、女に返した。
女はワインを受け取るとすぐにキャップを閉めて男に再度渡した。
男「どうした?きみはやらないのか?」
女「ああ…。お巡りさんもうすぐくるわよ。」
【解説】
男性にのみワインを飲ませたことで飲酒運転の嫌疑がかかるようにし、事故の責任を男性に被せようとしている。
座薬
僕「先生、どうでしょうか?」
医者「心配ないですよ。よく効く座薬がありますから、それを使いましょう」
僕はパンツを脱いで、お尻を先生の前に突き出しました。先生は両肩に手を掛けました。
医者「いいですか?イキますよ。ハイ、力を抜いて」
僕「ううっ」
座薬が何個も入ったようでした。
医者「この座薬を毎朝、1週間続けてみてください」
僕「どうもありがとうございました」
翌朝。言われた通り座薬を入れようとしたが上手くいきません。そこで嫁に頼むことにした。
嫁「これをお尻に入れればいいのね。わかった。いくわよ」
嫁は右手で座薬をつまみ、左手を肩にかけました。
その時!
僕「うわぁぁぁぁぁぁ!!!」
嫁「どうしたの?!ごめんなさい、痛かった?大丈夫?」
僕「うわぁぁぁぁ!!違う、今、気が付いたんだ!うわぁぁぁぁ!!!」
【解説】
嫁に座薬を入れられた感触と、医者に座薬を入れられた感触が違うことに気づく「僕」。
嫁は紛れもなく座薬を入れているため、医者は座薬を入れていないということがわかる。
そして医者が入れた時は「座薬を何個も入れている」かのような感触を覚えており、
医者が入れたのは座薬よりも圧倒的に長いナニかということになる。
何より、医者は“両肩”に手をかけている。
つまり挿入時に医者の両手は男性の肩にあったわけで、
一体医者は手も使わずにナニを入れたというのだろうか…。
コメント
意味怖大好きなのでこのサイト見つけたらすぐ読み始めて3日で8話まで見終わって、しまいました(笑) 他にも思いつく意味怖があるのでぜひこのサイトで、紹介してください。待っております。