ミノア死んじゃうのが寂しい(一周目すぎる感想)
食物連鎖とか、生と死とか、食べる側・食べられる側とか、文明・価値観の違いとか、
色々あるけど、
結局ミノアが死んじゃうのが一番悲しい
あとはまあ、
ミノア目線だと、
主人公に「お皿の近くにいて」欲しかっただろうなぁ。
麻酔や人工心肺の効果で、食べ切られる瞬間まで意識はあるわけだから。
真にミノアのことを思うなら、主人公はせめて皿の近くにいるべきだった。
ミノアは「あの人、食べてくれなかった……」と思いながら事切れた可能性がある。悲しい。
とはいえ、
主人公があの星やミノアの価値観に迎合する必要も無い。
確かにイノックス星人たちは一見、主人公を尊重してくれているように見える。
けれど、よくよく考えたら、
「向こうのやり方」で尊重しているだけで、
主人公の価値観を尊重してくれたわけではない。
結局全員自分の価値観から抜け出せてはいないのだ。
だから、主人公が最後ステーキを食べるのも、ミノアに最後まで寄り添わないのも、
別におかしなことではない。
それはそれで良いのだ。
最後、主人公が泣きながらステーキを食べた描写に関しては、
「それでもステーキを食べている自分」に泣いている部分もあるのではないかな、と思う。
……とまあ、色々触れてきたけど、
やっぱり一番は、
ミノアが死んじゃうのが悲しい。
支配者であろうと家畜であろうと、
私が思い入れのある存在が死ぬのは悲しい。
2024年ごろにTwitter上で、ミノアのif漫画が描かれていた。
それは「解釈違い」などの賛否を呼んだのだが、
私は生きているミノアが見れただけで嬉しかった。
「解釈違い」という言葉は、
「自分の考え方・受け取り方が正しい」と思っていないと、出てこないワード。
そして、「自分の考え方が正しい」という思考は、
はからずしも本作の主人公やミノアたちにもみられた。
みんな同じなんだな。
どんなに寛容であろうとしても、
どんなに善意を振る舞っても、
「自分」からは離れられない。
考えることがたくさんある作品。
私は、できる限り相手を尊重したいけれど、
でも一番はやっぱり自分を尊重したいと思う。
そして、そんな私がこの作品を読んで抱いた、一番強い感情は、
ミノア死ぬな!!!!!!
でした。
まあ、ミノアが最後助けられてたら、
ミノアはモヤるだろうし、
イノックス星人も不服だろうし、
ミノアの代わりに誰かは死んじゃうだろうけど。
それはそれとして、
私と主人公は「ミノア、生きててよかった!!」と思う。
全員自分のエゴのため。
そういうものなのかもしれない。
私はこれからもステーキを食います。
私が生きるため、美味しいと感じたいがため。
ちなみに、
2025年ごろ?に発売されたドラえもんのゲームに、
ミノアが登場するらしい。
街づくり的なことが出来るらしいが、
その中でミノアが「牛丼屋を作るといいよ」的なことを言うらしい。
これも凄い解釈の余地がある。
「結局ミノアも、こっちの世界に生まれたら牛を食べる側だよね」という示唆なのか、
あるいは、
世界が広がり、価値観が広がったことで、これまで持っていなかった「牛に対する複雑な想い」が芽生えた結果なのか、とか。
でも、私は生きているミノアが見れて幸せです。



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